Symfoware Parallel Server SQLビギナーズガイド
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第6章 いろいろなデータ操作の方法> 6.3 文字列の一部を使用してデータを操作する

6.3.1 文字列の一部を使用してデータを取り出す

特定の列の一部を取り出したり、特定の列の値と文字列を結合させて取り出すことができます。TRIM関は、TRIM指定にLEADINGを指定した場合は値式の前端から、TRAILINGを指定した場合は後端から、BOTHを指定した場合は両端から文字を取り除きます。

は、複数の文字列を連結演算(“||”)でつないで記述します。このとき、列のデータ型は文字列型または各国語文字列型であることが必要です。また、連結の両項のデータ型は文字列型または各国語文字列型であり、それらは比較可能であることが必要です。比較可能なデータ型については、“表:比較可能なデータ型”を参照してください。

文字部分列関は、SUBSTRINGを指定して、値式の開始位置から文字列長分の部分列を求めます。

これらの処理を組み合わせて、データを取り出す例を以下に示します。

例1

会社表から、会社名および住所を取り出します。会社名にはうしろの空白文字を取り除いて“株式会社”を結合させ、住所は都道府県のみを取り出します。
SELECT  TRIM( TRAILING  FROM  会社名 ) || N'株式会社',
         (1)    (2)                      (A)

        SUBSTRING( 住所  FROM  1  FOR  4 )
           (B)       (3)         (4)     (5)

      FROM 在庫管理.会社表

(1) TRIM指定

(2) 値式

(1)〜(2) TRIM関数

(1)〜(A) 連結

(3) 値式

(4) 開始位置

(5) 文字列長

(B)〜(5) 文字部分列関数

[図:文字値関数を組み合わせてデータを取り出す例]

例2

営業所一覧表という表から、コードおよび営業所名を取り出します。このとき、営業所名は“営業所”という文字列を取り除いて取り出します。
SELECT コード,

    SUBSTRING(営業所名 FROM 1 FOR POSITION(N'営業所' IN 営業所名)-1)
                                       (A)       (1)           (2)

    FROM 在庫管理.営業所一覧表

(1) 値式

(2) 値式

(A)〜(2) POSITION式

[図:文字部分列関数と数値関数を組み合わせてデータを取り出す例]


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