Symfoware Parallel Server JDBCドライバユーザーズガイド

3.1 データベースとの接続／切断

データベースと接続／切断をする場合、以下の手順で行います。

注意：ここでは、DataSourceインタフェースを利用した場合について説明しています。
DriverManagerクラスを利用する場合、付録E DriverManagerクラスからの接続を参照してください。

1.JNDI 環境を指定する

    JNDI APIを使用して下記の形式で指定します。

    【記述形式】

Hashtable env = new Hashtable();
env.put(Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY,<factory_class_name>);
env.put(Context.PROVIDER_URL,<provider_url>);
InitialContext ctx = new InitialContext(env);

【引数】

<factory_class_name>
サービスプロバイダのクラス名を指定します。
com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactoryを指定します。
省略することはできません。

<provider_url>
サービスプロバイダがネーミングサービスにアクセスするためのURLを指定します。
省略することはできません。
記述形式は以下のとおりです。

【記述形式】

SYM://<host>[:<port_no>]

<host>
ネーミングサービスが動作しているサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
省略することはできません。

<port_no>
ネーミングサービスに接続する際のポート番号を指定します。
省略した場合、10326になります。

(例) SYM://myhost:10326

    【記述例】

Hashtable env = new Hashtable();
env.put(Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY,"com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory");
env.put(Context.PROVIDER_URL,"SYM://myhost:10326");
InitialContext ctx = new InitialContext(env);

2.JDBCデータソースを取得する

    JNDIのコンテキストを使用して、JDBCデータソースを取得します。

    【記述形式】

DataSource ds = (DataSource)ctx.lookup("jdbc/<datasource_name>");

【引数】

<datasource_name>
JDBCデータソース登録時に指定した、JDBCデータソース名を指定します。
省略することはできません。

    【記述例】

DataSource ds = (DataSource)ctx.lookup("jdbc/ds1");

3.データベースと接続する

    データベースと接続します。
    DataSourceインタフェースのgetConnectionメソッドを使用します。

    Connection con = ds.getConnection();



4.データベースとの接続を切断する

    データ参照／更新などの処理の終了後、データベースとの接続を切断する必要があります。
    Connectionクラスのcloseメソッドを使用します。

    con.close();



【記述例】

Hashtable env = new Hashtable();
env.put(Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY,"com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory");
env.put(Context.PROVIDER_URL,"SYM://myhost:10326");
InitialContext ctx = new InitialContext(env);

DataSource ds = (DataSource)ctx.lookup("jdbc/ds1");

Connection con = ds.getConnection();

      ：

con.close();

JNDIの運用方法については、付録A ネーミングサービスとJDBCデータソース登録ツールを参照してください。