TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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付録A 資源移動ユーティリティ | > A.3 個人カレンダー資源の移動 |
ユーザリストの作成方法は、"付録A.2.2 ユーザ・インターフェース"とほとんど同じです。ただし個人カレンダー資源の移動の場合は、以下の内容が異なります。
移動したいユーザの個人カレンダー資源を、移動元サーバから中間ファイルへ移出します。
なお、このコマンドの実行は、TeamWARE Officeの動作中に行ってください。
tocalexp ICF_file list_file
ICF_file :
中間ファイル名を指定します。
list_file :
ユーザリストの名前を指定します。
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中間ファイルに必要な容量を出力します。このコマンドは、事前に中間ファイルの容量を把握しておきたいとき、たとえば、中間ファイル出力先の空き容量が十分かどうか確認したいときなどに使用します。
tocalexp -e list_file
-e :
中間ファイル見積もり処理を意味します。
list_fileにユーザリストの名前を指定します。
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以下に、中間ファイルに必要な容量を見積もる機能を実行した場合の出力例を示します。
D:\to> tocalexp -e test.txt estimate start cn=中山 賢一,ou=TW,l=area,o=Fj,c=jp estimate complete cn=大川 憲之介,ou=TW,l=area,o=Fj,c=jp estimate complete cn=江島 和秀,ou=1gw,ou=TW,l=area,o=Fj,c=jp estimate complete File size = 1276 (Byte) Done D:\to> |
移出処理の内部では、大きく分けて以下の2つの手順があります。
1の処理で失敗した場合は、移動元サーバのカレンダーデータベースの状態は変更されません。したがって、移動元サーバのTeamWARE Officeサーバの状態に問題がない限り再度移出を始めることができます(たとえば、ユーザリストの定義を間違えた場合など)。
しかし、2の処理で異常が発生した場合は、完全に個人カレンダー資源の削除ができないので、移動元サーバのカレンダーデータベースの容量が減少しません。
この問題に対応するため、tocalexpコマンドの以下の機能を使用することでリカバリを行えます。このリカバリ機能は移出処理を行った移動元サーバ以外では使用できません。
この機能は、2の処理で失敗した場合、移出処理のためのtocalexpコマンドを実行する前の状態にデータベースを復元します。1の処理で作成した中間ファイルに含まれる個人カレンダー資源を移動元サーバのカレンダーデータベースに移入することで復元を行います。
tocalexp -r ICF_file
-r :
ICF_fileに1で作成された中間ファイル名を指定します。
この機能は、2の処理で失敗し、移動元サーバから削除できなかったユーザの個人カレンダー資源を、1で作成された中間ファイルに含まれる個人カレンダー資源の情報を使用して削除します。
tocalexp -d ICF_file
-d :
ICF_fileに1で作成された中間ファイル名を指定します。
中間ファイルが作成されたら、中間ファイルを移動元サーバから移動先サーバへ、バイナリ形式で転送します。ファイルは圧縮して転送してもかまいませんが、転送後、解凍を忘れないようにしてください。ただし、異なるOS間での圧縮、解凍はできません。
移動させるユーザの個人カレンダー資源を、中間ファイルから移動先サーバへ移入します。コマンドは移動先サーバのTeamWARE Officeのインストールディレクトリ上で実行してください。
なお、このコマンドの実行は、TeamWARE Officeの動作中に行ってください。
tocalimp ICF_file
ICF_file :
中間ファイルのファイル名を指定します。
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