TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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16.4.4 ユーザアプリケーションの起動と制御
ユーザアプリケーションの起動と制御について、以下に示します。
◆イベント通知機能とユーザアプリケーション
ユーザアプリケーションは、イベント通知機能がインストールされているサーバと同一サーバ上で起動されます。ほかのサーバ上のユーザアプリケーションを起動することはできません。
◆ユーザアプリケーションの動作とアプリ定義体
ユーザアプリケーションの動作を、アプリ定義体のアプリケーション情報で調整できます。
以下にユーザアプリケーションの動作に影響を及ぼすアプリ定義体の設定項目を示します。アプリ定義体の設定項目の詳細については、"16.3 イベント通知サービスの導入"を参照してください。
- イベントキューの削除
イベントのキューは以下の場合に削除されます。
- ユーザアプリケーションの起動に成功した場合
- アプリ定義体によるフィルタリングで満たす定義がなかった場合
- "delay"設定の設定時間を超えている場合
- ユーザアプリケーションの起動を行おうとしたが、その起動に失敗した場合、かつリトライ回数制限"retry"を超えた場合
- リトライ
ユーザアプリケーションの起動に失敗した場合、イベント通知サービスは、再度起動を試みます。再起動は、リトライ待ち状態のイベントで一定時間以上経過していたものについて行われます。
アプリ定義体では、再起動が行われるまでの間隔"retry_min"と、再起動の回数の上限値"retry"を指定できます。
再起動の回数の上限値を超えた場合には、イベントのキューは削除されます。
- 起動の遅延許容
イベントの発生後、何らかの原因でユーザアプリケーションの起動が遅延した場合や、ユーザアプリケーションの起動を行いたくない場合は、アプリ定義体のアプリケーション情報で、"delay"を設定できます。
"delay"が設定されていた場合、イベント通知機能は、イベント発生後"delay"の設定時間経過したキューについて、ユーザアプリケーションの起動を行わずにキューを削除します。
- 起動と停止
TeamWARE Officeサーバが停止する場合、動作中のユーザアプリケーションは、アプリ定義体の定義内容に従い、以下のどれかの動作をします。
- exec_mode = 1(継続実行)
TeamWARE Officeサーバが停止しても、ユーザアプリケーションは動作し続けます。
- exec_mode = 2(強制終了)
TeamWARE Officeサーバが停止する際に、ユーザアプリケーションは強制的に終了されます。
- 実行ディレクトリ
ユーザアプリケーションの実行ディレクトリ"exec_dir"を指定できます。
- 多重度
同じアプリ定義体から起動されたユーザアプリケーションの多重度"multi"を制限することができます。
多重度が"multi"の指定値に達している状態で、新たにユーザアプリケーションの起動要求がされた場合、この要求は起動キューにキューイングされ、リトライの対象となります。

- 多重度"multi"は、同一アプリ定義体から起動されたユーザアプリケーションについてのみチェックされます。したがって、手動によるユーザアプリケーションの起動や、他のアプリ定義体からの同一ユーザアプリケーションの起動は、多重度としてカウントされません。
- TeamWARE Officeサーバが一旦停止した後に再起動された場合、以前に起動されたユーザアプリケーションの情報はすべてクリアされます。したがって、TeamWARE Officeサーバ停止前に起動されたユーザアプリケーションについては、多重度としてカウントされません。
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- ユーザアプリケーションの状態管理
イベント通知サービスは、起動したユーザアプリケーションの処理状況を把握できません。したがって、ユーザアプリケーションが異常終了したり、ループした場合の復旧処理や再実行は、ユーザ自身で行う必要があります。
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