Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド

3.1.3 ワークユニットの自動起動

　ワークユニット自動起動設定ファイルを作成することにより、Interstage起動時にワークユニットを自動的に起動させることができます。

　ワークユニットを自動起動させる手順を以下に示します。

1. Interstageを停止します。
2. ワークユニット自動起動設定ファイルを作成し、自動起動させたいワークユニット名を記述します。ワークユニット自動起動設定ファイルについては“ワークユニット自動起動設定ファイル”を参照してください。
3. Interstageを起動すると、指定されたワークユニットが自動的に起動されます。

　

　Interstage管理コンソールを使用して運用する場合、“ワークユニットの作成”または、“ワークユニットの環境設定”で設定が可能です。

　

グローバルトランザクション連携を行うワークユニットでは、自動起動はできません。

前出口プログラムを使用する場合の注意事項

　自動起動を行うワークユニットにおいて前出口プログラムを使用し、データベースの接続処理を行う場合、ワークユニットを起動するよりも前、つまりInterstageが起動される前に該当のデータベースシステムを起動しておく必要があります。このため、マシンの起動時に注意が必要です。
　マシンの起動時にInterstageを自動起動する設定とした場合、自動的に起動される各サービスの起動順序は不定であるため、Interstageの起動時に、先にデータデースシステムが起動完了しているという保証はありません。そのため、自動起動設定されたワークユニットの前出口プログラム呼び出し時にデータベースシステムが起動していないことがあり、前出口プログラム内のデータベースの処理が失敗することがあります。

　上記を解決するため、以下のいずれかの対処を行ってください。

• 前出口処理において、データベースが未起動状態であった場合、エラーとせず、本処理にてデータベースの接続から行うようにする。
  以下に処理概要の例を示します。
  （前処理）データベース接続処理。データベースシステムが未起動の場合でも正常復帰する。
  （本処理）データベース操作。データベースに未接続の場合、データベース接続処理から実施する。
• Interstageサービス（サービス名：INTERSTAGE）の“スタートアップの種類”を“自動”から“手動”に変更し、サーバマシン起動時にInterstageを自動起動しないようにし、サーバマシン起動完了後にInterstageの起動を行うようにする。

　なお、本注意事項はデータベースシステムを例としておりますが、ワークユニットの事前処理で使用する他のサービスについても同様の考慮を行う必要があります。