Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第2章 OLTPサーバの設計> 2.1 ワークユニットの設計> 2.1.6 キュー制御

2.1.6.3 滞留キュー数のアラーム通知機能

 処理状況に応じて、処理が終わらず滞留しているキュー数が、設定した監視キューイング数を超えるとアラーム通知を行います。また、設定した監視再開キューイング数まで滞留キュー数が減少すると、監視を再開します。

 これにより、システムの負荷状態をリアルタイムに監視することができます。

 滞留キュー数を監視する場合、以下の3つのポイントを監視できます。

 上記ポイントについては、ワークユニット定義で設定します。
 滞留キュー数の処理監視については、Systemwalker Centric Managerと連携することで、集中監視を行うことが可能となります。
 監視対象としたキューの滞留キュー数が、上記のポイントに達した時、Systemwalker Centric Manager 運用管理クライアントの画面上に、状態の遷移が表示されます。

これにより、滞留キュー数の増減に対してリアルタイムな監視が可能となります。
 Systemwalker Centric Managerとの連携については、“Interstage Application Server 運用ガイド”を参照してください。

 なお、滞留キュー数のアラーム通知機能はCORBAアプリケーション、IJServerのEJBアプリケーションで使用できます。CORBAアプリケーションワークユニットで動作させた場合に使用できます。

 また、Systemwalker Centric Managerとの連携を行わない場合でも、それぞれの事象になった場合、メッセージを出力します。それぞれのメッセージを監視することで、滞留キュー数の状態を把握することでできます。
 以下にそれぞれの事象ごとに出力されるメッセージを示します。メッセージの詳細については、“メッセージ集”を参照してください。

 アプリケーションの種類

事象

出力メッセージ

CORBAアプリケーション

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合

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滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

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滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

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IJServerのEJBアプリケーション

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合

od11108

滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

od11107

滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

od11109

Interstage管理コンソールでの設定

 CORBAアプリケーションの監視キューイング数、監視再開キューイング数は、Interstage管理コンソールのCORBAアプリケーション:配備画面または、CORBAアプリケーション:環境設定画面の“監視キューイングメッセージ数”、“監視再開キューイングメッセージ数”で設定することができます。
 IJServerのEJBアプリケーションの監視キューイング数、監視再開キューイング数は、Interstage管理コンソールのワークユニット:新規作成画面または、IJServerワークユニット:環境設定画面の“監視キューイングメッセージ数”、“監視再開キューイングメッセージ数”で設定することができます。


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