Interstage Application Server 移行ガイド
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第7章 Interstage Application Server V3以前からの移行> 7.1 J2EEアプリケーションの移行

7.1.1 運用方法の違い

 Interstage V3での運用方法と、J2EEとしての運用方法との違いを下表に示します。

 

Interstage V3

J2EE

パッケージ化

以下のように、アプリケーションごとにそれぞれ1つのアーカイブファイルとして流通することができます。

EJBアプリケーション:EJB JARファイル
Webアプリケーション:WARファイル

以下に示すようなアプリケーションごとに作成されたアーカイブファイルを、さらにEnterprise ARchive (EAR)ファイルとしてパッケージ化することによって、運用で使用するアプリケーションすべてを1つのアーカイブファイルとして流通することができます。

EJBアプリケーション:EJB JARファイル
Webアプリケーション:WARファイル
J2EEアプリケーションクライアント:クライアントJARファイル
resource adapter:RARファイル

JNDI

JavaアプリケーションやWebアプリケーションから、JNDIを使用してEJBやJDBCにアクセスする場合、以下のようにJNDIのサービスプロバイダを使い分ける必要があります。

<EJBにアクセスする場合>
com.fujitsu.interstage.ejb.jndi.FJCNCtxFactoryForClient

<JDBCにアクセスする場合>
・Symfowareでは
 com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory
・Oracleでは
 com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory

J2EEアプリケーションクライアントやWebアプリケーションから、JNDIを使用してEJBやJDBCにアクセスする場合、以下の設定をすることによってJNDIのサービスプロバイダを使い分ける必要はありません。

<J2EEアプリケーションクライアントの場合>
Javaに次のパラメタを指定します。java.naming.factory.initial=com.fujitsu.interstage.j2ee.jndi.InitialContextFactoryForClient

セキュリティ

認証や承認を実装するには、ユーザがおのおのの手法でセキュリティの機構を実装する必要があります。

Smart Repositoryを使用したセキュリティ機構によって、J2EEアプリケーションのユーザを一元管理し、J2EE全体で統一された認証や承認の仕組みを実装することができます。


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