Interstage Application Server 移行ガイド |
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第5章 Interstage Application Server V5からの移行 |
ここでは、以前のバージョン・レベルのEJBサービスからの移行について説明します。
以下に、8.0での運用方法を表で説明します。
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Interstage 8.0 |
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クライアントの環境設定 |
以下のファイルをクラスパスに設定します。
(fjcontainer84.jarを使用することも可能ですが、特にJDKによってクラスパスを変更する必要はありません。) |
配備 |
以下のツールまたはisj2eeadminコマンドを使用してIJServerを作成して、IJServerに対してWebアプリケーション/EJBアプリケーションを配備します。IJServerに配備されたEJBアプリケーションは同一Java VM上で動作します。
IJServerには以下の4種類のIJServerを選択できます。
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カスタマイズ |
以下のツールを使用して配備済みのEJBアプリケーションを選択してカスタマイズします。
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運用 |
Interstage V6以降ではIJServerは以下のように位置付けています。 「J2EEアプリケーションを運用するワークユニットをIJServerと呼びます。(IJServerとワークユニットは1対1の関係を持ちます。) IJServerはJ2EEアプリケーションの配備対象であり、起動/停止の単位です。」 以下のツールを使用してIJServerを起動します。
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リソ|ス定義 |
以下のツールまたはisj2eeadminコマンドを使用してJ2EEの各種リソースを定義します。
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旧バージョンでMessage-driven Beanを運用する場合、カストマイズツールによるJMSコネクションファクトリ名とDestination名の定義が必須でした。
8.0では、JMSコネクションファクトリ名とDestination名を定義しなかった場合、以下のデフォルト設定で動作します。
Topicの場合:TopicCF001
Queueの場合:QueueCF001
EJBアプリケーション名をデフォルトのDestination名とします。
また、旧バージョンにおいて、トランザクション管理種別に“Container”が指定されていてトランザクション属性が設定されていないEJBアプリケーションは、運用することができませんでした。
8.0では、コンテナが自動的に“Required”が指定されたものとしてトランザクションの制御を行います。
以下の機能群は、V6より非推奨機能となりました。いずれも旧資産との互換は保証されていますが、次期バージョンでは提供されない可能性があるため、代替機能への移行を推奨します。
なお、これらの機能に対する定義操作は、Interstage管理コンソールではサポートされていません。
STATEFUL Session Beanの無通信監視機能をサポートしたことにより、セションタイムアウト機能は非推奨機能となっています。
Interstage管理コンソールからは定義できません。
下位互換性の考慮として8.0でセションタイムアウト機能を使用する場合は、セションタイムアウト機能を使用していたEJBアプリケーション実行環境を、カストマイズツールの運用コマンドを使用して移出し、V6のEJBアプリケーション実行環境に移入してください。
詳細は“J2EEユーザーズガイド”の“運用コマンドを使用してカスタマイズする方法”を参照してください。
下位互換性のために、旧資産をそのまま使用する場合には引き続きサポートされます。
代替機能である“STATEFUL Session Beanの無通信監視機能”については、J2EEユーザーズガイドの“STATEFUL Session Beanの無通信監視機能”を参照してください。
セションタイムアウト機能を使用する場合は、STATEFUL Session Beanの無通信監視機能を使用することはできません。
EJBのトランザクションタイムアウト機能は非推奨機能となっています。
Interstage管理コンソールからは定義できません。
下位互換性の考慮として8.0でトランザクションタイムアウト機能を使用する場合は、トランザクションタイムアウト機能を使用していたEJBアプリケーション実行環境を、カストマイズツールの運用コマンドを使用して移出し、8.0のEJBアプリケーション実行環境に移入してください。
詳細は“J2EEユーザーズガイド”の“運用コマンドを使用してカスタマイズする方法”を参照してください。
トランザクションタイムアウトの代わりにワークユニットの時間監視機能を使用してください。
ワークユニットの時間監視をIJServerワークユニット作成時に設定する場合は、Interstage管理コンソールを使用する場合、[詳細設定] > [ワークユニット設定]で行います。また作成済みのIJServerワークユニットに対して設定する場合は、[ワークユニット] > [環境設定] > [ワークユニット設定]から“アプリケーション最大処理時間”を設定してください。
Interstage管理コンソールの詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
isj2eeadminコマンドを使用する場合は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadminコマンド”を参照して設定してください。
IJServerの最大メモリ量をIJServerワークユニット作成時に設定する場合は、Interstage管理コンソールを使用する場合、[詳細設定] > [ワークユニット設定]で行います。また作成済みのIJServerワークユニットに対して設定する場合は、[ワークユニット] > [環境設定] >[ワークユニット設定]から“JavaVMオプション”において以下を指定してください。
Interstage管理コンソールの詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
isj2eeadminコマンドを使用する場合は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadminコマンド”を参照して設定してください。
-Xmx[最大メモリ量]m
V5で指定可能であったワークユニット定義項目のEJBアプリケーション最大メモリ量(Maximum Memory for EJB Application)は、ワークユニットの設定項目に表示されません。
V5で提供されたIJServerでは同時処理数のデフォルトは40でしたが、8.0で提供されたIJServerでは同時処理数の最大値が64/最小値が16で動作します。
同時処理数の最大値/最小値は、以下で行います。
V5でサポートしていた以下の性能オプションについては、デフォルトで動作します。
Interstage管理コンソールで指定する必要はありません。
STATELESS Session Beanのインスタンス数を定義する必要がなくなりました。
STATELESS Session Beanのインスタンスは、STATELESS Session Beanへの初回アクセス時に“同時処理数の最大値”に指定された値の数だけ作成されます。
V5で各ファイルに出力されていた以下の情報については、IJServerのログ(Windows(R)システムの場合、J2EE共通ディレクトリ\ijserver\[IJServer名]\log配下のファイル、Solaris/Linuxシステムの場合、J2EE共通ディレクトリ/ijserver/[IJServer名]/log配下のファイル)に出力されます。
なお、従来から出力しているイベントログのメッセージについては、従来通りイベントログにもメッセージが出力されます。
(注1)
connectorのログ出力先を、従来と同じ場所に出力する場合は、以下を設定してください。
定義ファイル格納ディレクトリ |
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定義ファイル名 |
jca.properties |
指定するキー |
“log.file.option” |
指定する値 |
“V5”を指定します。 |
log.file.option=V5
EJBアプリケーション名に":"を使用することはできません。V5で":"を使用していた場合には、配備時にEJBアプリケーション名を変更してください。
なお、名前を変更したEJBアプリケーション名を、アプリケーション名を変更せずにlookupする場合には、名前変換機能を使用してください。
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