Interstage Application Server 移行ガイド
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第4章 Interstage Application Server V6からの移行> 4.10 CORBAサービスの移行

4.10.7 Windows(R)のアプリケーションのコンパイルオプション変更について

 Interstage V7では、CORBAサービスが提供しているライブラリの使用するランタイムがスタティックバージョンのライブラリ(Visual C++のコンパイルオプションで“マルチスレッド”を選択)からダイナミックバージョンのライブラリ(Visual C++のコンパイルオプションで“マルチスレッド(DLL)”を選択)に変更されています。

 Windows(R)では一つのプロセス内で、スタティックバージョンとダイナミックバージョンのランタイムライブラリの混在が許されていないため、Visual C++のコンパイルオプションで“使用するランタイム”を“マルチスレッド”に設定して作成したInterstage V6以前のC/C++ユーザアプリケーションは、Interstage V7で使用することができません。そのため、ユーザアプリケーションを移行する場合には、ユーザアプリケーションのコンパイルオプションも変更してアプリケーションを再ビルドする必要があります。再ビルドを行わないとCORBAワークユニットアプリケーションの標準出力/標準エラー出力がstdoutファイル/stderrファイルに出力されません。また、アプリケーションの動作に異常が発生する可能性があります。

 以下のような手順で表に示すVisual C++のオプションを設定してください。

 Visual C++ .NETまたはVisual C++ 2005の場合:
 [プロジェクト]-[プロパティ]-[構成プロパティ]-[C/C++]
 Visual C++ 5.0または6.0の場合:
 [プロジェクト]-[設定]-[C/C++]
 Visual C++ 4.0、4.1または4.2の場合:
 [ビルド]-[設定]-[C/C++]

カテゴリ

項目

設定値

コード生成

使用するランタイム

マルチスレッド(DLL) (注)

注) Interstage V6以前で“マルチスレッド”と設定されていた値を変更します。


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