Interstage Application Server 移行ガイド |
目次
索引
![]() ![]() |
第4章 Interstage Application Server V6からの移行 |
ここでは、以前のバージョン・レベルから改善されたワークユニットの機能、および移行時の注意事項について説明します。
ワークユニットのカレントディレクトリの世代管理機能を強化し、過去の起動時のカレントディレクトリを0〜5世代の間で任意の世代数だけ残すことができます。
V6.0では、IJServerワークユニットの場合は、無条件に5世代のカレントディレクトリのバックアップが残ります。また、CORBAワークユニットの場合は、デフォルトではカレントディレクトリの世代管理は行われず、ワークユニット定義の[Control Option]セクションの“Environment Variable”ステートメントに、環境変数“EXTP_CURRENTDIR_HISTORY=YES”が設定された場合に、5世代のカレントディレクトリがバックアップされます。
その他のワークユニット種別およびV5系以前のバージョン・レベルでは、カレントディレクトリの世代管理は行われません。
V7.0では、全てのワークユニット種別で、デフォルトのカレントディレクトリのバックアップを1世代残します。また、ワークユニット定義を変更することにより、0〜5世代の間で任意にバックアップ世代数を変更できます。
なお、以前のバージョン・レベルのバックアップ資源をリストアした場合は、以前のバージョン・レベルでの動作が引き継がれます。そのため、カレントディレクトリのバックアップ世代数を変更する場合は、ワークユニット定義を変更し、再登録してください。
バックアップ世代数の変更は、IJServerワークユニットおよびCORBAワークユニットの場合は、Interstage管理コンソールの、[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定]画面で、[ワークユニット設定]の[退避するカレントディレクトリの世代数]を変更してください。
また、その他のワークユニット種別の場合は、ワークユニット定義の[Control Option]セクションの“Number of Revision Directories”ステートメントで変更してください。なお、CORBAワークユニットの場合も、ワークユニット定義で変更することが可能です。
RHEL-AS4(IPF)の場合、V7.0では、Interstage管理コンソールの初期値を以下のように変更しています。V6.0と同等の環境を構築したい場合は、注意してください。
変更個所:
[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [配備] > [動作モード]の初期値
変更理由:
Linuxで初期スレッドが終了するとプロセスがdefunctとなり、トラブル発生時に資料採取が行えず調査が困難となるため。
目次
索引
![]() ![]() |