NetCOBOL Studio 使用手引書 V9.0 |
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第9章 リモート開発機能 | > 9.3 プリコンパイラ連携 |
プリコンパイラコマンドを呼び出す情報の初期値を設定・変更することができます。
ここで設定した値は、ワークスペース内のCOBOLプロジェクトにプリコンパイラ連携情報を設定するときの初期値として共有されます。
以下の手順でプリコンパイラ連携情報の初期値を設定・変更します。
項目 |
説明 |
---|---|
プリコンパイラを使用する |
現在使用しているワークスペース内のCOBOLプロジェクトでプリコンパイラを使用する場合に選択します。 |
プリコンパイラコマンド |
プリコンパイラとして起動するコマンド名を指定します。 |
プリコンパイラのパラメタ |
プリコンパイラコマンドのパラメタを指定します。 |
プリコンソースの拡張子 |
プリコンバイラ入力ソースファイルの拡張子を指定します。 以下の拡張子を指定することはできません。
|
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する |
選択するとプリコンパイラ入力ソースの行対応情報をCOBOLソースファイルへ展開します(INSDBINFコマンドを呼び出します)。 初期値は選択されていません。 |
INSDBINFパラメタ |
プリコンパイルによって生成されたCOBOLソースファイルに、プリコンパイラ入力ソースに対する行補正情報を展開するINSDBINFコマンドのパラメタを指定します。 ただし、入力ソースファイル名と出力ソースファイル名は、プリコンパイラ入力ソースファイル名から決定されるため、指定できません。 |
プリコンパイラのコマンドパラメタへファイル名を指定する必要がある場合は、次のマクロを指定してください。プリコンパイラコマンド呼び出し時に、ファイル名が自動的に展開されます。
マクロ名 |
マクロの意味 |
---|---|
%INFILE% |
プリコンパイラ入力ソースのファイル名 |
%INFILE_BASE% |
プリコンパイラ入力ソースの拡張子を取り除いたファイル名 |
%OUTFILE% |
プリコンパイラ出力ソースのファイル名 |
Oracle連携時には、INSDBINFコマンドを使用することによりCOBOLコンパイラとプリコンパイラ連携での、以下のような問題を解決します。
INSDBINFコマンドは行番号制御情報およびファイル名制御情報を埋め込んだ中間ファイルを生成します。
行番号制御情報(#LINE情報)は、プリコンパイルを行う前のソースの行番号を、それ以降に動作するコンパイラまたはプリコンパイラに通知するための情報です。
ファイル名制御情報(#FILE情報)は、オリジナルソースプログラムのファイル名や、プリコンパイラがインクルードしたファイルのファイル名を通知するための情報です。
COBOLコンパイラは、INSDBINFコマンドが生成した中間ファイルを入力ファイルとすることにより、行番号制御情報およびファイル名制御情報を参照できます。そして、それらの情報からオリジナルソースファイルとプリコンパイル後のソースファイル行番号の対応付けたオリジナルソースプログラムおよびインクルードファイルのファイル名の取得が可能となります。これにより、COBOLコンパイラとプリコンパイラの連携時の問題が解決されることになります。
INSDBINFコマンドのパラメタはリモート開発するサーバのOSごとに違いがあるため、サーバの「NetCOBOL 使用手引書」を参照してください。
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