Interstage Job Workload Server セットアップガイド
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第3章 セットアップの準備

3.1 カーネル資源の設定

事前に“カーネル資源の見積もり”で見積もった値をもとに、カーネル資源の設定を行い、バッチ実行基盤が動作するうえで必要な資源を確保する必要があります。

カーネル資源の設定とは、システムの資源制御機能を使用して、プロセス間通信機能(共有メモリ、セマフォ、メッセージキュー)の動作を定義することです。


資源制御および関連コマンドの詳細はシステムのドキュメントを参照してください。

以下に、変更する資源制御名を示します。

資源制御名

備考

project.max-shm-memory

加算値

project.max-shm-ids

加算値

project.max-sem-ids

加算値

process.max-sem-nsems

最大値

process.max-sem-ops

最大値

process.max-msg-qbytes

最大値

project.max-msg-ids

加算値

process.max-msg-messages

加算値

資源制御を変更する場合は、projectデータベースおよびprctlコマンドを使用してください。
以下に変更手順を示します。

  1. Interstageの停止
    Interstageが起動している場合は、Interstageを停止します。

    isstop -f



    isstopコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  2. user.rootプロジェクトのパラメタ値の変更
    projmodコマンドでuser.rootプロジェクトのパラメタの値を変更します。

    projmod -s -K 'project.max-sem-ids=(privileged,155,deny)' user.root



    変更の特権レベルをprivileged、設定したしきい値を超える要求があった場合のアクションをdenyとします。

  3. systemプロジェクトのパラメタ値の変更
    projmodコマンドでsystemプロジェクトのパラメタの値を変更します。

    projmod -s -K 'project.max-sem-ids=(privileged,155,deny)' system



    パラメタに設定する値はuser.rootプロジェクトと同じ値を設定してください。

  4. 値の反映
    newtaskコマンドで変更した値をシステムに反映します。

    newtask -p user.root -c $$


  5. Interstageの起動
    Interstageを起動します。Interstageを起動する場合、管理者権限を有するユーザでisstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。実行例を以下に示します。

    . /opt/FJSVibs/etc/def/apfwrcsymfo.sh
    isstart



    isstartコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


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