Symfoware Active DB Guard 運用ガイド - Linux -
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第2章 異常時の運用> 2.11 複写先システムのRERUNログ反映の異常> 2.11.5 RERUNログ反映実行時のデータベース定義異常

2.11.5.4 データベース定義の関連付け未定義

RERUNログ反映中にデータベース定義の関連付け未定義を検出した場合には、メッセージを出力して、rdbbcrefコマンドが異常終了します。

データベース定義の関連付け未定義とは、複写元システムと複写先システムでデータベース定義の関連付けが行われていない場合のことです。データベース定義後に関連付けを行わなかった場合に発生します。

■リカバリ方法

rdbbcrefコマンドのf mapオプションを実行して、異常状態の資源に関するログの破棄や他の資源の反映処理を行います。RLPにRERUNログが残存していない状態で切り替えオフラインにします。その後データベース資源の関連付け処理を行います。

■表DSIの関連付け未定の場合

操作手順

複写元システム

  1. 複写元システムで利用者業務を停止します。

  2. 複写元システムでrdbbcswhコマンドを実行し、RLCの強制交替を実施します。

    $ rdbbcswh -p RLP名
  3. 両システムでrdbbcofflineコマンドを実行し、切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  4. 複写元システムでrdbbcmapコマンドを実行し、ログ破棄した資源に関して複写元資源識別子から対象の資源名を表示します。

    $ rdbbcmap -Ni -r 複写元システムの資源識別子
  5. rdbunlコマンドを実行し、ログ破棄した資源をアンロードします。

  6. rdbbcmapコマンドにより、データベースの関連付けを実施します。

    $ rdbbcmap -E -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  7. 複写元システムでrdbbconlineコマンドを実行し、オンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m capture
  8. 利用者業務を再開します。

複写先システム

  1. メッセージにより、異常原因を特定します。

  2. 複写先システムでrdbbcrefコマンドを実行して、その他の資源の反映処理を行うとともに、データベースの関連付けしていないログ破棄を実施します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a -f map
  3. rdbbcofflineコマンドを実行し、切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  4. 複写元システムでアンロードしたデータを使って、ログ破棄した資源のロード処理をrdbsloaderコマンドで実施します。

  5. Symfoware ServerのrdbfmtコマンドでRLP管理オブジェクトの初期化を行います。
    なお、rdbfmtコマンドの対象は以下のとおりです。

    • 資源対応関係管理情報の表のDSIおよびインデックスのDSI

    • 反映状態管理情報の表のDSIおよびインデックスのDSI

      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_TL_CODE
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART
  6. rdbbcmapコマンドを実行して、データベースの関連付けを実施します。

    $ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  7. 複写先システムでrdbbconlineコマンドを実行して、オンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m reflect
  8. rdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログの反映を再開します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a

■順序表の関連付け未定の場合

操作手順

複写元システム

  1. 複写元システムで利用者業務を停止します。

  2. 順序番号を確認します。順序番号の確認は、ログ取得モードのオンライン中に、Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドなどにより、順序番号を生成することにより確認します。

  3. 複写元システムでrdbbcswhコマンドを実行し、RLCの強制交替を実施します。

    $ rdbbcswh -p RLP名
  4. 両システムでrdbbcofflineコマンドを実行し、切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  5. 複写元システムでrdbbcmapコマンドを実行し、複写元資源識別子から対象の資源名を表示します。

    $ rdbbcmap -Ns -r 複写元システムの資源識別子
  6. rdbbcmapコマンドにより、データベースの関連付けを実施します。

    $ rdbbcmap -E -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  7. 複写元システムでrdbbconlineコマンドを実行し、オンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m capture
  8. 利用者業務を再開します。

複写先システム

  1. メッセージにより、異常原因を特定します。

  2. 複写先システムでrdbbcrefコマンドのfオプションを実行して、その他の資源の反映処理を行うとともに、データベースの関連付けしていないログ破棄を実施します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a -f map
  3. rdbbcofflineコマンドを実行し、切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  4. Symfoware Serverのrdbddlexコマンドで順序定義を再作成(削除と定義)します。

  5. Symfoware ServerのrdbfmtコマンドでRLP管理オブジェクトの初期化を行います。
    なお、rdbfmtコマンドの対象は以下のとおりです。

    • 資源対応関係管理情報の表のDSIおよびインデックスのDSI

    • 反映状態管理情報の表のDSIおよびインデックスのDSI

      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_TL_CODE
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART
      $ rdbfmt -mid -i BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタの指定値.BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART
  6. rdbbcmapコマンドを実行して、データベースの関連付けを実施します。

    $ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  7. 複写先システムでrdbbconlineコマンドを実行して、オンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m reflect
  8. rdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログの反映を再開します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a


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