Netcompo アプリケーション会話サービス 2.1 LU6.2会話サービス編 - Solaris -

4.4.1 appc_accept

[記述形式]

#include  <lu62verb.h>
u_long  appc_accept(APPC_ACCEPT *parm);

[パラメタブロックの形式]

typedef struct {
  u_char    sys_rsvd0;                                /*[RESERVED]*/
  u_char    sys_rsvd1;                                /*[RESERVED]*/
  u_short   sys_rsvd2;                                /*[RESERVED]*/
  u_char    sys_rsvd3[8];                             /*[RESERVED]*/
  u_long    return_code;                              /*[OUT]*/ 
  u_long    conv_id;                                  /*[OUT]*/ 
  u_long    listen_conv_id;                           /*[IN]*/
  u_char    nbio;                                     /*[IN]*/
  SECURIRY_ACCEPTANCE security_acceptance;            /*[OUT]*/ 
  SECURITY_USER_ID    security_userid;                /*[OUT]*/ 
  SECURITY_PROFILE    security_profile;               /*[OUT]*/ 
  long      pip_length;                               /*[IN/OUT]*/
  u_char    *pip_data;                                /*[IN/OUT]*/
｝APPC_ACCEPT; 

[説 明]

listen識別子で指定した自トランザクションプログラムに対する、相手トランザクションプログラムからの会話開始要求に、会話ごとにユニークな会話識別子を割り当てます。

本バーブがUNSUCCESSFUL_RETRY以外の復帰値で終了したとき、指定したlisten識別子は無効になることがあります。したがって、本バーブを同一のlisten識別子を指定して複数回発行したときに、STATE_CHECK_BAD_STATEで復帰してくる場合には、新たにlisten識別子を獲得するために、appc_listenバーブを発行しなければいけません。

本バーブが正常終了すると、作成された会話は受信状態になります。

[要求時のパラメタ]

• listen_conv_id

appc_listenバーブで通知された、listen識別子を指定します。

• nbio

相手トランザクションプログラムからの会話開始要求を受信していないときに、本バーブが即時復帰するかどうかを指定します。以下の値が指定できます。

BLOCKING:

相手トランザクションプログラムからの会話開始要求を受信していなければ、受信するまでブロッキングします。

NON_BLOCKING:

相手トランザクションプログラムからの会話開始要求を受信していなければ、復帰値UNSUCCESSFIL_RETRYで即時復帰します。

• pip_length

0を指定します。

• pip_data

0を指定します。

[復帰時のパラメタ]

• return_code

復帰値が通知されます。以下のような値が通知されます。

OK(0x00000000):

バーブが正常終了しました。

ALLOCATION_FAILURE_NO_RETRY(0x00040003):

一時的でない理由により、会話を割り当てることができませんでした。

ALLOCATION_FAILURE_SESSION_LIMIT(0x0004000E):

セション数がオーバーしました。

PARAMETER_ERROR(0x000A0000):

パラメタエラーが発生しました。

STATE_CHECK_BAD_STATE(0x00100001):

状態エラーが発生しました。本バーブで指定するlisten識別子は、appc_listenバーブを使用して獲得したものでなければいけません。または、エラーの発生により、指定されたlisten識別子は無効になったため、appc_listenバーブを再度発行し、listen識別子を再獲得してください。

RESOURCE_FAILURE_NO_RETRY(0x000E0001):

リトライ不可能なエラーが発生しました。

RTR_RECEIVED(0x00FF0006):

相手トランザクションプログラムが、データを受信できる状態になりました。

LU62_DEACTIVATE(0x00FF0007):

LU6.2会話サービスが非活性化状態です。

SESSION_DEACTIVATED(0x00FF0005):

セションが切断されました。

SYSTEM_ERROR_NO_RETRY(0x00FF0009):

システムでリトライ不可能なエラーが発生しました。

VCP_ERROR_NO_RETRY(0x00FF000C):

FNA-BASEでリトライ不可能なエラーが発生しました。

DLC_ERROR_NO_RETRY(0x00150010):

下位ドライバでリトライ不可能なエラーが発生しました。

VCP_DEACTIVATE(0x00FF000D):

FNA-BASEが停止されました。

UNSUCCESSFUL_RETRY(0x00110001):

指定されたlisten識別子に対する会話開始要求を受信していません。

INCONSISTENCY_IN_LU62(0x00FF0008):

LU6.2会話サービスで異常が発生しました。

• conv_id

会話ごとにユニークになる会話識別子が通知されます。

• security_acceptance

0が通知されます。

• security_userid

0が通知されます。

• security_profile

0が通知されます。

• pip_length

0が通知されます。

• pip_data

0が通知されます。

[使用上の注意]

• 本バーブが復帰値UNSUCCESSFUL_RETRY以外で終了したとき、指定されたlisten識別子は無効になることがあります。したがって、appc_acceptバーブを同一のlisten識別子を指定して複数回発行したときに、STATE_CHECK_BAD_STATEで復帰してくる場合は、listen識別子を再度獲得するために、appc_listenバーブを再発行しなければいけません。
• conv_idは、会話を行うための自トランザクションプログラム内でユニークなIDであり、deallocateバーブ、またはmc_deallocateバーブが発行されて正常に終了するまで使用されます。以降のVerbライブラリ関数で要求時のパラメタになっているときには、必ずconv_idを指定してください。