Netcompo アプリケーション会話サービス 2.1 LU6.2会話サービス編 - Solaris -

4.1.1 自トランザクションプログラムからの会話開始-開始型会話

"図:会話開始要求送信、データ送信、会話終了のシーケンス"に、自トランザクションプログラムから相手トランザクションプログラムに対して会話開始要求を送信し、データの送受信を行ったあとに会話を終了するときのシーケンスを示します。

[図:会話開始要求送信、データ送信、会話終了のシーケンス]

"図:会話開始要求送信、データ送信、会話終了のシーケンス"について,以下に説明します。

1. 自トランザクションプログラムはSNA(PU2.1)環境定義で定義した自LU名を指定し、appc_openバーブを発行します。appc_openバーブを受け付けたLU6.2会話サービスはLU資源を獲得し、LU識別子を返します。
2. 自トランザクションプログラムは相手トランザクションプログラムと会話を開始するために、相手トランザクションプログラムと取り決めたTP名を指定し、mc_allocateバーブを発行します。LU6.2会話サービスは会話資源を獲得し、会話識別子を返します。この時点では、会話開始要求は相手トランザクションプログラムに送信されず、LU6.2会話サービス内に保留されます。自トランザクションプログラムの会話は送信状態(送信権を持っている状態)になります。
3. 相手トランザクションプログラムにデータを送信するために、mc_send_dataバーブを発行します。LU6.2会話サービスは、送信データを内部のバッファに保留し、バーブは正常終了します。この時点では、自トランザクションプログラムの送信するデータは相手トランザクションプログラムには通知されず、LU6.2会話サービス内に保留されます。
4. 相手トランザクションプログラムに送信権をわたすために、mc_prepare_to_receiveバーブ(サブタイプはSUB_CONFIRM)を発行します。LU6.2会話サービスは保留している送信データとともにを送信権および応答要求を送信し、応答を待ちます。
5. 相手トランザクションプログラムからの肯定応答を受信するとmc_prepare_to_receiveバーブが正常終了します。この時、自トランザクションプログラムの会話は受信状態になります。
6. 相手トランザクションプログラムからの情報を受信するために、mc_receive_and_waitバーブを発行します。LU6.2会話サービスは、相手トランザクションプログラムからデータを受信するまで待ちます。
7. LU6.2会話サービスは、相手トランザクションプログラムからデータ、送信権、および応答要求を同時に受信すると、受信データと応答要求、および会話終了を同時に通知します。相手システムの制御によっては受信データと応答要求、会話終了と応答要求に分かれて通知することがあります。
   会話終了と応答要求を通知した時点で、自トランザクションプログラムの会話は確認状態(終了確認状態)になります。
8. 相手トランザクションプログラムに肯定応答を送信するために、mc_confirmedバーブを発行します。LU6.2会話サービスは、肯定応答を送信し、正常終了します。このとき、自トランザクションプログラムの会話は会話終了状態になります。
9. 会話資源を解放するために、mc_deallocateバーブ(サブタイプはSUB_LOCAL)を発行します。LU6.2会話サービスは会話資源を解放し、正常終了します。会話は終了します。
10. LU資源を解放するために、appc_closeバーブを発行します。LU6.2会話サービスはLU資源を解放し、正常終了します。