Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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付録B 留意事項 | > B.3 運用中に注意していただきたいこと |
ファイルシステムの空き容量がない時に、ジョブネットおよびグループの追加/変更/削除処理を行うと、操作の行われたユーザのスケジュール情報ファイルが破壊されることがあります。起動日雛形情報を書き込んだ場合には、情報が失われることがあります。また、運用中のジョブの出力情報や、履歴情報が書き込まれなくなります。
このような場合は、ジョブスケジューラの運用を止めて、以下に示す各情報ファイルの復元と空き容量の確保を行ってください。
スケジュール情報ファイルの復元については、“スケジュール情報ファイルの復元について”を参照してください。
ジョブスケジューラは、システム情報ファイル(“sysfile.sys”)、起動日雛形情報ファイル(“db_calendar.default”)、およびプロジェクト情報ファイル(“プロジェクト名.jsp”)のバックアップを以下のタイミングで行います。
各情報ファイルのバックアップは、データベースディレクトリ配下のjobschbackupディレクトリ配下に作成されます。
情報の更新時に容量不足が発生した場合は、jobschbackupディレクトリ配下のファイルをデータベースディレクトリに複写してください。
jobschbackupディレクトリ配下のファイルは、削除されることがありません。そのため、プロジェクト内のすべてのスケジュール情報を削除した場合、データベースディレクトリ配下にはそのプロジェクトのスケジュール情報ファイルが存在しませんが、jobschbackupディレクトリ配下には、プロジェクトのスケジュール情報ファイルが残ることになります。システム管理者は、定期的にjobschbackupディレクトリ配下のファイルをチェックして、ジョブスケジューラを使用していないプロジェクトのスケジュール情報ファイルが残っていた場合には、削除するようにしてください。
データベースディレクトリ配下のworkディレクトリ配下のファイルは、ジョブスケジューラが一時的に使用している作業ファイルです。通常は、必要がなくなった時点で自動的に削除されますが、ジョブネットを強制終了させたり、出口プログラムで削除処理を行わなかったりした場合は、作業ファイルが削除されずに残る場合があります。システム管理者は、定期的にworkディレクトリ配下をチェックして、日付の古い作業ファイルを削除するようにしてください。
なお、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[出力ファイル]シートで“ジョブの出力ファイルを削除する”を指定した場合は、ジョブスケジューラサービスの起動時にworkディレクトリ配下のファイルはすべて削除されます。
データベースディレクトリは、省略値としてSystemwalker Operation Managerをインストールしたディレクトリ配下のMpWalker.JM\mpjobsch\jobdb(サブシステム運用の場合は、インストールしたディレクトリ配下のMpWalker.JM\mpjobsch\jobdb1〜9)になっています。データベースディレクトリは必要に応じて変更することができます。ドライブの空き容量が確保できない場合は、データベースディレクトリを他のドライブに移動してください。サブシステム運用を行っている場合は、サブシステムごとに異なるディレクトリを指定してください。データベースディレクトリの設定は、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[データベース]シートで行います。
データベースディレクトリ配下の異常終了ジョブネット格納ファイル(“jobnetabend.log”)には、ジョブネットが異常終了するごとにジョブネットの情報が追加されます。このファイルは削除されることがないので、定期的にチェックして削除するようにしてください。
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