Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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目次
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4.2.3 ジョブネット情報を設定する
ジョブネットに設定するジョブネット情報の登録内容と、ジョブネットにジョブネット情報を設定する方法について説明します。
- 基本情報
ジョブネット名称、起動条件(起動条件なし/時刻起動/間隔起動/サーバ起動時に起動/メッセージ事象発生時のみ起動)、およびジョブネット中のジョブを投入するホスト名など、ジョブネットの基本情報を登録します。
- メッセージ情報
メッセージ事象を登録します。メッセージ事象とは、ジョブネットを起動させる条件として待ち合わせる文字列で、jobschmsgeventコマンドを使って発生させることができます。
また、メッセージ事象が発生した場合のジョブネットの起動条件も指定します。
- 起動日情報
ジョブネットを決まった日に自動起動する場合に、ジョブネットの基本的な起動スケジュール(起動日)を登録します。
なお、起動日の登録は、基本的な起動スケジュールを登録した後、[起動日]ウィンドウを使って、変則的な起動日を登録(微調整)してください。
- カレンダ情報
利用するカレンダの選択、および起動日が休日と重なった場合の取り扱いを設定します。
- 運用期間情報
ジョブネットを運用する期間、および運用しない期間を登録します。
日変わり時刻について
ジョブネットの起動スケジュールを設定した(ジョブネット情報を設定した)後に日変わり時刻を設定した場合、設定済のスケジュール情報が再設定されます。ジョブネットの起動スケジュールを設定する前に、日変わり時刻を設定してください。
メッセージ事象について
メッセージ事象は、ジョブネットの起動条件として[基本情報]シート−[起動条件]オプションで、起動条件として[メッセージ事象発生時のみ起動]を指定した時だけではなく、[起動条件]オプションのうちの[なし]を除いた他の起動条件を指定している時にも登録することができます。その場合、それぞれ(他の起動条件、メッセージ)の条件を満たした時に、その都度ジョブネットは起動されます。
なお、ジョブネットの[起動条件]オプションで、起動条件として[時刻起動]が指定されていて、かつ時刻の指定が1つだけ(一日一回起動)の場合のみ、[メッセージ]シート−[起動時刻の到来を待つ]を指定することができます。この指定を行うと、メッセージ事象が複数回発生しても、ジョブネットは一日に一回しか起動されません。また、[基本情報]シート−[起動条件]オプションで、[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]を指定した場合も、ジョブネットは初回のメッセージ事象発生時のみの一日に一回しか起動されません。
ジョブネットの起動条件として[メッセージ]シート−[起動時刻の到来を待つ]を指定した場合、[ジョブネット実行中も有効]を指定することはできません。
■操作手順
- [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの表示
- [Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの業務選択ウィンドウで、対象ジョブネットを選択します。次に[ファイル]メニューから[プロパティ]を選択します(または、右クリックによるポップアップメニューから[プロパティ]を選択します)。
- [Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[ツール]メニューから[ジョブネット管理]を選択します。[ジョブネットの管理]ウィンドウで、対象ジョブネットを選択します。次に[ファイル]メニューから[プロパティ]を選択します(または、右クリックによるポップアップメニューから[プロパティ]を選択します)。
- ジョブネット情報の設定
“基本情報”は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[基本情報]シートによって設定します。
[図:[基本情報]シート(実行属性がInterstage属性以外のとき)]
- [ジョブネット名称]:
- ジョブネット名称を指定します。
- [日変わり時刻]:
- カレンダ機能で設定されている日変わり時刻が表示されます。
- [起動条件]:
- 起動条件を設定します。
- [なし]:
- 起動条件を設定しない場合に指定します。
子ジョブネットとして登録する場合は、必ず指定してください。
- [時刻起動]:
- ジョブネットを時刻により起動する場合に、起動する時刻を指定します。
- [終了予定時刻]:
- ジョブネットの終了予定時刻を指定します。
- [電源未投入時の処置として電源投入時に起動]:
- 起動予定時刻にサーバの電源が未投入だった等の理由で、ジョブネットが起動できなかった場合、ジョブスケジューラのサーバ部の起動時に、ジョブネットを起動する場合に指定します。
- [間隔起動]:
- ジョブネットを一定の間隔で起動する場合に、開始時刻、終了時刻、および起動間隔を指定します。
- [サーバ起動時に起動]:
- ジョブスケジューラのサーバ部の起動時に、ジョブネットを起動する場合に指定します。
- [一日一回]:
- 一日(日変わり時刻から次の日変わり時刻までの間)に一回だけジョブネットを起動する場合に指定します。
指定しない場合、ジョブスケジューラのサーバ部を起動するたびに、ジョブネットが起動されます。
- [メッセージ事象発生時のみ起動]:
- 特定のメッセージ事象が発生した時にだけ、ジョブネットを起動する場合に指定します。
- [一日一回]:
- 一日(日変わり時刻から次の日変わり時刻までの間)に一回、初回のみジョブネットを起動する場合に指定します。
指定しない場合、待ち合わせているメッセージ事象の条件がそろうたびに、ジョブネットが起動されます。
- [開始予定時刻]:
- ジョブネットの開始予定時刻を指定します。
- [実行予測時間]:
- ジョブネットの開始から終了までの実行予測時間を指定します。
- [運用指示]
- スケジュール分散機能を利用するとき、持ち越しジョブネットの運用指示を指定します。スケジュール分散機能の環境が構築されていない場合は指定できません。
- [ジョブネット内のジョブをネットワークジョブとして投入する]:
- ジョブネット内のジョブをネットワークジョブとして投入するときに指定します。省略した場合、ローカルジョブとして実行されます。
- [デフォルトホスト名]:
- ジョブネット内のネットワークジョブを実行するサーバ(ホスト名)の省略値を指定します。[ジョブネット内のジョブをネットワークジョブとして投入する]チェックボックスにチェックしてある場合のみ指定できます。
[一日一回]について
本日起動済みのジョブネットに対して、ジョブネットのプロパティ変更や起動日変更、一時変更といった変更処理を行った場合、本日起動済みの状態が取り消されます。この場合、再度メッセージ事象を待ち合わせるため、[一日一回]を指定していても、起動条件が[サーバ起動時に起動]の場合には、サーバが再起動されれば再度ジョブネットは起動されます。また、[メッセージ事象発生時のみ起動]の場合には、メッセージ事象が発生すれば再度ジョブネットは起動されます。
起動条件[なし]について
- 子ジョブネットとして登録するためには、必ず起動条件に[なし]を設定してください。
- 起動条件に[なし]を指定すると、[メッセージ]シートが無効になります。また、起動条件がすでに設定されている状態で、起動条件に[なし]を指定すると、設定済の[メッセージ]シートの起動条件の内容がすべて消去されます。接続先のサーバがSystemwalker Operation Manager V12.0L11/V12.1以前のバージョンの場合は、[メッセージ]/[起動日]/[カレンダ]/[運用期間]のすべてのシートにおいて、無効/すべて消去となります。
[図:[基本情報]シート(実行属性がInterstage属性のとき)]
- [ジョブネット名称]:
- ジョブネット名称を指定します。
- [日変わり時刻]:
- カレンダ機能で設定されている日変わり時刻が表示されます。
- [起動時刻]:
- ジョブネットを起動する時刻を指定します。
- [停止時刻]:
- ジョブネットを停止する時刻を指定します。
- [ジョブネット内のジョブをネットワークジョブとして投入する]:
- ジョブネット内のジョブをネットワークジョブとして投入するときに指定します。省略した場合、ローカルジョブとして実行されます。
- [デフォルトホスト名]:
- ジョブネット内のネットワークジョブを実行するサーバ(ホスト名)の省略値を指定します。[ジョブネット内のジョブをネットワークジョブとして投入する]チェックボックスにチェックしてある場合のみ指定できます。
“メッセージ情報”は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[メッセージ]シートによって設定します。
[図:[メッセージ]シート]
- [起動時刻の到来を待つ]:
- メッセージ事象が発生しても、起動時刻になるまで、ジョブネットの起動を待つ場合に指定します。
- [ジョブネット実行中も有効]:
- ジョブネットが実行中の時に発生したメッセージ事象を有効として、メッセージ事象が発生した回数分、ジョブネットを繰り返し起動する場合に指定します。
- [起動日のみ有効]:
- メッセージ事象が発生した時、本日が起動日である場合にだけ、ジョブネットを起動する場合に指定します。
- [待ち合わせ条件]
- メッセージ事象を複数個登録した場合に、メッセージ事象の発生を待ち合わせる条件を選択します。
- [メッセージ事象名]:
- ジョブネットの起動条件として待ち合わせるメッセージ事象名を指定します。
- [待ち合わせるメッセージ事象]:
- ジョブネットの起動条件として待ち合わせるメッセージ事象の一覧が表示されます。
“起動日情報”は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[起動日]シートによって設定しますが、[基準情報]オプションで選択した内容によって、[起動日]シートの表示内容が変わります。
[毎年]を選択した場合は、毎年用の起動日シートが表示されます。
[毎月]を選択した場合は、毎月用の起動日シートが表示されます。
[営業日]を選択した場合は、営業日用の起動日シートが表示されます。
[起動日雛形]を選択した場合は、起動日雛形用の起動日シートが表示されます。
[他ジョブネット]を選択した場合は、他ジョブネット用の起動日シートが表示されます。
[図:[起動日:毎年基準]シート]
- [基準情報]
- 起動日の基準となる情報を指定します。
- [毎年]:
- 毎年4月1日など、毎年決まったパターンを基準とします。
- [毎月]:
- 毎月5日や毎週水曜日など、毎月決まったパターンを基準とします。
- [営業日]:
- 毎月の営業日の月初め日から何日目、または月締め日から逆算して何日目というパターンを基準とします。
- [起動日雛形]:
- あらかじめ登録しておいた起動日雛形情報を基準とします。
- [他ジョブネット]:
- 他のジョブネットの起動日を基準とします。[基準ジョブネット]を指定している場合は選択できません。
- [基準ジョブネット]:
- 他のジョブネットの起動日の、基準となることを宣言します。
- [シフト処理]:
- [基準情報]で指定した基準日から、起動日をシフトする処理を指定します。
- [シフト日数]:
- [基準情報]で指定した基準日から、起動日をシフトする日数を指定します。
- [稼働日]:
- 休日を意識したシフトを行う場合に指定します。
- [月選択]:
- 起動日を設定したい月を指定します。
- [毎年情報]:
- 選択した月の特定の日付に起動日を設定します。
- [毎日]:
- クリックすると、すべての月のすべての曜日ボタンが起動日または非起動日になります。
- [毎月]:
- 指定した場合、毎月モードが有効になります。選択した日付(曜日)の設定が、すべての月に反映されます。
[図:[起動日:毎月基準]シート]
[基準情報]、[基準ジョブネット]、[シフト処理]、[シフト日数]、[稼働日]は“[起動日:毎年基準]シート”を参照してください。
- [曜日設定]:
- 特定の週(第1〜5)、最終、および、毎週の曜日に起動日を設定します。
- [日付設定]:
- 特定の日付に起動日を設定します。
- [月末]:
- 毎月月末(最終日)に起動日を設定します。
[図:[起動日:営業日基準]シート]
[基準情報]、[基準ジョブネット] は“[起動日:毎年基準]シート”を参照してください。
[シフト処理]、[シフト日数]、[稼働日]は選択できません。
- [月初め日]:
- 営業日の1日目とする日を指定します。1日から28日までの間と月末を設定できます。
- [月締め日]:
- 月初め日の指定により、月初め日の一日前に自動的に設定されます。
- [選択基準]:
- [月初め日]:
営業日を月初め日から数えるときに指定します。指定すると、[選択した営業日]、[選択していない営業日]のリストに、例えば“第5営業日”と表示されます。月初め日が営業日の場合、“第1営業日”は月初め日となります。
[月締め日]:
営業日を月締め日から逆算して数えるときに指定します。指定すると、[選択した営業日]、[選択していない営業日]のリストに、例えば“25営業日前”と表示されます。月締め日が営業日の場合、“1営業日前”は月締め日となります。
- [選択した営業日]、[選択していない営業日]:
- 起動させる営業日を指定します。[選択していない営業日]一覧から、起動させる営業日を選択して[←追加]ボタンをクリックすると、[選択した営業日]に移動します。[削除*]ボタンをクリックすると、逆に移動します。または、[選択した営業日]、[選択していない営業日]一覧の中の営業日をダブルクリックすると、逆の一覧へ移動します。
- [月度内の営業日のみを起動日とする]:
- 月度内の営業日のみを起動日とするときに指定します。ここを指定すると、休日などにより、設定した営業日の日付が前月度、来月度にかかったときには起動日として設定されません。
- [月度内]:
- 月初め日の指定により、月初め日から月締め日までが自動的に表示されます。
営業日の基準となる“カレンダ情報”について
営業日の基準となる“カレンダ情報”は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[カレンダ]シートで設定します。
[図:[起動日:起動日雛形基準]シート]
[基準情報]、[基準ジョブネット]、[シフト処理]、[シフト日数]、[稼働日]は“[起動日:毎年基準]シート”を参照してください。
- [起動日雛形基準]:
- 一覧から起動日の基準とする起動日雛形を選択します。
[図:[起動日:他ジョブネット基準]シート]
[基準情報]、[基準ジョブネット]、[シフト処理]、[シフト日数]、[稼働日]は“[起動日:毎年基準]シート”を参照してください。
- [他ジョブネット基準]:
- 一覧から起動日の基準とするジョブネットを選択します。
“カレンダ情報”は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[カレンダ]シートによって設定します。
[図:[カレンダ]シート]
- [選択したカレンダ]、[選択していないカレンダ]:
- 利用するカレンダを指定します。[選択していないカレンダ]一覧から、利用するカレンダを選択して[*追加]ボタンをクリックすると、[選択したカレンダ]に移動します。[削除*]ボタンをクリックすると、逆に移動します。
または、[選択したカレンダ]、[選択していないカレンダ]一覧の中のカレンダをダブルクリックすると、逆の一覧へ移動します。
- [組み合わせ条件]:
- 複数のカレンダ情報を選択した場合に、カレンダの組み合わせ条件を指定します。
- [処置]:
- 起動日が、選択したカレンダ情報で休日となっている日と重なった場合の処置(起動しない/起動する/前日にシフト/翌日にシフト)を選択します。
- [シフト上限日数]:
- [処置]で[前日にシフト]または[翌日にシフト]を選択した場合、シフトを行う日数の上限値を指定します。
“運用期間情報”は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[運用期間]シートによって設定します。
[図:[運用期間]シート]
- [有効期間]:
- ジョブネットを運用する期間を指定します。
- [開始]:
有効期間の開始日を指定します。
- [終了]:
有効期間の終了日を指定します。
- [無効期間]:
- ジョブネットを運用しない期間を指定します。
- [開始]:
無効期間の開始日を指定します。
- [終了]:
無効期間の終了日を指定します。
起動日について
[起動日]シートでの各指定により、ジョブネットの起動日が重複する場合、ジョブネットは1回だけ起動されます。
[起動日]シートで指定した内容は、[起動日]ウィンドウを使って表示できます。正しく設定されているかを確認してください。
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