Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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目次
索引

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4.15 jobschmsgeventコマンド
■記述形式
【Windows版】
jobschmsgevent メッセージ事象名[:プロジェクト名[/ジョブネット名]]
[ホスト名|-f:ファイル名] [-t:種別]
[-sys {all|サブシステム番号}] (注) |
【UNIX版】
jobschmsgevent メッセージ事象名[:プロジェクト名[/ジョブネット名]
[メッセージテキスト]] [-h ホスト名] [-t:種別]
[-sys {all | サブシステム番号}] (注) |
注)“[-sys { all | サブシステム番号}]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
■機能説明
メッセージ事象を発生させます。
本コマンドでメッセージ事象を発生させた場合、イベントログにソース名“MpJobsch”、イベントID“2301”、メッセージテキスト“nnnnメッセージ事象が発生しました”(nnnnはメッセージ事象名)のメッセージ事象が出力されます。【Windows版】
本コマンドで発生させたメッセージ事象は、プロジェクト名を省略した場合、すべてのプロジェクトのすべてのジョブネットに対して有効となります。
ホスト名およびファイル名の両方を省略した場合、自ホストに対してメッセージ事象を発生させます。【Windows版】
■オプション
◆メッセージ事象名
発生させるメッセージ事象名を指定します。
◆プロジェクト名
特定のプロジェクト内のジョブネットに対してのみメッセージ事象を発生させる場合に、プロジェクト名を指定します。
◆ジョブネット名
特定のジョブネットに対してのみメッセージ事象を発生させる場合に、対象となるジョブネットを指定します。
◆メッセージテキスト【UNIX版】
任意の文字列を指定します。
◆ホスト名【Windows版】 -h ホスト名【UNIX版】
メッセージ事象を発生させるホスト名を指定します。ホスト名は64バイト以内の英数字で指定します。省略した場合、自ホストに対してメッセージ事象を発生させます。
◆-f: ファイル名【Windows版】
発生させるサーバのホスト名一覧を記述したファイル名を指定します。
◆-t: 種別【Windows版】
発生させるメッセージ事象名のイベントログに出力される種別を指定します。
省略値は“-t:INFO”になります。
以下のどれか1つを指定します。
INFO
“情報”を出力します。
WARN
“警告”を出力します。
ERROR
“エラー”を出力します。
[EE/GEE]
◆-sys { all | サブシステム番号}
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
ただし、サブシステム運用しているジョブスケジューラのジョブとして起動された場合は、起動元のサブシステム番号が仮定されます。
all
すべてのサブシステムを操作対象とします。
サブシステム番号
操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。
■コマンド格納場所
Windows |
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris
HP-UX
AIX
Linux
Linux for Itanium |
/usr/bin |
■注意事項
- コマンドを実行するユーザアカウントが、メッセージ事象を発生させるホストにも必要です。
- メッセージ事象を待ち合わせているジョブネットが以下の状態の場合は、メッセージ事象が発生しても認識されません。
- ジョブネットが実行中状態(注1)
- ジョブネットが警告状態(注1)(注2)
- ジョブネットが無効状態
- ジョブネットが異常終了状態(注3)
- ジョブネットが強制終了状態(注4)
- メッセージ事象の累積の発生回数が255回を越えている場合(注5)
- メッセージ事象を待ち合わせているジョブネットが非起動日の場合(注6)
- [メッセージ事象発生時のみ起動]の[1日1回]が指定してあり、ジョブネットがすでに起動した場合(注7)
- 注1)
- 「ジョブネット実行中も有効」をチェックしている場合は認識されます。
- 注2)
- 実行属性が“ジョブ実行制御”のジョブネットのみが警告状態になります。
- 注3)
- グループに含まれるジョブネットの場合は認識されます。また、グループに含まれないジョブネットの場合でも、ジョブスケジューラ起動パラメタの定義で「ジョブネットの確認操作を有効とする」をチェックしていない場合は認識されます。
- 注4)
- グループに含まれるジョブネットの場合は認識されます。また、グループに含まれないジョブネットの場合でも、ジョブスケジューラ起動パラメタの定義で「強制終了を確認操作の対象とする」をチェックしていない場合は認識されます。
- 注5)
- [メッセージ事象発生時のみ起動]のジョブネットは、内部でメッセージ事象の発生回数を保持しています。この発生回数を累積の発生回数といいます。累積の発生回数は、メッセージ事象の発生により、1つ増加します。逆にメッセージ事象の発生により、ジョブネットが起動した場合、発生回数が1つ減少します。メッセージ事象の累積の発生回数が255を超えないよう注意してください。
- 注6)
- [起動日のみ有効]をチェックしていない場合は認識されます。
- 注7)
- [終了取消]操作後は再び認識されます。
- ホスト名一覧を記述する場合、1行に1つのホスト名を64バイト以内で指定します。【Windows版】
- ホスト名一覧を記述する場合、ホスト名は1カラム目から指定します。なお、ファイル中にコメントは記述できません。【Windows版】
- メッセージ事象を発生させるホストは、Windows版のSystemwalker Operation Managerサーバ機能がインストールされている必要があります。【Windows版】
- メッセージ事象を発生させるホストは、Windows版のServerサービスがあらかじめ起動されている必要があります。【Windows版】
- jobschmsgeventコマンドは指定されたホストのアプリケーションイベントログにイベントを記録する動作をします。このため、以下の点に注意が必要です。【Windows版】
- jobschmsgeventコマンドを実行するユーザアカウントが、メッセージ事象を発生させるホストにも認証可能である必要があります。
例えば、Systemwalker Operation Managerのジョブとして実行する場合は、"Systemwalker MpMjes"サービスのログオンアカウントが相手サーバにおいて認証可能であることを確認してください。
- 記録先のイベントログの容量が一杯となっている場合、イベントの書き込みができずjobschmsgeventコマンドの実行が失敗する場合があります。
運用を開始する前に、記録先のアプリケーションイベントログのプロパティで、ログサイズを十分に大きくするか、「必要に応じてイベントを上書きする」設定をし、イベントログの容量が不足しないようにしてください。
イベントログの記録にはNetBIOSインタフェースが利用されるため、メッセージ連携するサーバ間にファイヤーウォールを構築し、NetBIOSインタフェースのポートを制限する場合、メッセージ事象の通知が正しく実施されなくなります。この場合はjobschmsgeventのホスト名指定の利用は取り止め、ネットワークジョブとして実行するようにしてください。
- 他ホストでメッセージ事象を発生させる場合は、ネットワークジョブを利用して、依頼先ホストでメッセージ事象を発生させることを推奨します。【Windows版】
- jobschmsgeventコマンドを発行するアカウントがGuestsグループに所属する場合、メッセージ事象の発生に失敗する場合があります。Guestsグループ以外のアカウントでjobschmsgeventコマンドを発行してください。【Windows版】
- -hオプションで指定するホストには、UNIX版のSystemwalker Operation Managerがインストールされている必要があります。ただし、ホスト名の指定を行わない時には、ジョブ実行制御がインストールされている必要はありません。【UNIX版】
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