Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第6章 [Systemwalkerコンソール]への移行> 6.2 移行手順> 6.2.3 バージョンアップ後の作業

6.2.3.1 移行コマンドの実行

MpBcmConvAll(システム監視画面から[Systemwalkerコンソール]への定義情報移行) コマンドを使用して、移行作業を実施します。このコマンドは、10.1/V10.0L21以前のシステム監視画面の定義情報を[Systemwalkerコンソール]に移行します。

返答定義(GEE)だけを移行したい場合、MpBcmConvReply(返答定義移行コマンド)を使用します。本コマンドは、Systemwalker CentricMGR 10.1以前のシステム監視画面で任意に追加した返答定義情報を、[Systemwalkerコンソール]の定義情報に移行します。MpBcmConvReplyについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

移行コマンド実行時の構成情報に合わせて、マップ情報が復元されます。例えば、バージョンアップ後、移行コマンド実行前にノードが削除された場合、移行前のマップ情報と移行後のマップ情報が異なります。

「共通マップ」に移行する場

  1. 起動しているすべての[Systemwalkerコンソール]を停止してください。
  2. 運用管理クライアントで実行する場合、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で、接続先の運用管理サーバが正しいことを確認してください。また、運用管理サーバのSystemwalker Centric Managerが停止している場合は起動してください。
  3. 共通マップにするマップを表示していた運用管理クライアント(運用管理サーバで表示していたマップを移行する場合には、運用管理サーバ)で、以下のコマンドを実行してください。

    MpBcmConvAll /m
    ユーザ名:manager
    パスワード:**********

    コマンド実行中に認証を行うプロンプトが表示されます。運用管理サーバ上のシステム管理者またはAdministrator権限を持ったユーザおよびパスワードを入力してください。マップ情報が多い場合、コマンドの実行に時間がかかります。コマンド実行結果に移行先ユーザ名(運用管理サーバのインストール時に指定した[スタートアップアカウント])が表示されます。

    MpBcmConvAllコマンドについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. “3”のコマンド実行結果に「運用管理サーバへコピーが必要なファイルがあります。」のメッセージが出力された場合は、出力されたファイル(c_imglst.txtまたはc_imglst2.txt)の内容に従って、運用管理サーバにファイルをコピーしてください。
    なお、別コンピュータに移行した場合、「コピーが必要なファイル」のコピー元は旧バージョンのSystemwalkerがインストールされていたコンピュータです。


    c_imglst.txtまたはc_imglst2.txtに記載されている、「コピーが必要なファイル」が、コピー元のコンピュータに存在しない場合には、出力されたファイルのディレクトリを以下のように読み替えて、ファイルをコピーしてください。

    1. c_imglst.txtまたはc_imglst2.txtに記載されている、「コピーが必要なファイル」が、バージョンアップ後のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリとして出力されている場合があります。バージョンアップ前のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリに読み替えてファイルをコピーしてください。
    2. 1.のように読み替えても、バージョンアップ前のコンピュータに、ファイルが存在しない場合には、バージョンアップ後のコンピュータのSystemwalkerインストールディレクトリを、バージョンアップ前のコンピュータのSystemwalkerインストールドライブに読み替えてファイルをコピーしてください。

    【出力されたファイルの例】

    運用管理サーバの以下のディレクトリにそれぞれファイルをコピーしてください。

    【運用管理サーバがWindowsの場合】
    コピー先:
    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\server\var\java\classes\com\fujitsu\systemwalker\bcmgui\mtoelib\image\icon
    および
    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\server\var\java\classes\com\fujitsu\systemwalker\bcmgui\mtoelib\image\wall

    【運用管理サーバがSolarisの場合】
    コピー先:
    /var/opt/FJSVfwgui/java/classes/com/fujitsu/systemwalker/bcmgui/mtoelib/image/icon
    および
    /var/opt/FJSVfwgui/java/classes/com/fujitsu/systemwalker/bcmgui/mtoelib/image/wall

    注意事項)

    - wmf形式(拡張子“wmf”)のファイルについては、png形式(拡張子“png”)のファイルに手動で変換してからコピーしてください。

    - コピーするイメージファイルのファイル名について、必ず使用している英字は小文字に直してから追加してください。

    - Systemwalkerコンソールでは、半角英数字(英字は小文字)以外の文字は指定できません。日本語のファイル名等は、使用可能な任意のファイル名に変更してからコピーしてください。なお、ファイル名を変更したイメージファイルは、Systemwalkerコンソールのマップ上で“ReadError”と表示されます。Systemwalkerコンソールから、各イメージのファイル名を変更後のファイル名に再設定してください。

    コピーが必要なファイルは以下のとおりです。
    -------------------------------------------------------
    c:\sample\img\image1.bmp
    c:\sample\img\image2.bmp
    c:\sample\img\image3.bmp


  5. 運用管理サーバのインストール時に指定した管理者アカウント(注)で[Systemwalkerコンソール[編集]]を起動します。
  6. [オプション]メニューの[図形編集モード]に切り替えて、各フォルダのマップを表示し、以下に示す移行コマンドで移行できない情報について、手作業で編集してください。

    編集作業の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpBcmConvMap(マップ変換コマンド)”を参照してください。MpBcmConvMapコマンドは、MpBcmConvAllコマンドの実行時に、自動的に呼び出されるコマンドです。

注) MpBcmConvAllコマンド実行結果に表示されたアカウント

上記で移行した情報を、ほかのユーザにコピーしたい場合は、mpbcmcopyuserinfo コマンドを使用してください。mpbcmcopyuserinfoの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“mpbcmcopyuserinfo(ユーザ定義情報複写コマンド)”を参照してください。

複数端末から m オプションを指定してMpBcmConvAllコマンドを実行した場合、最後に実行した端末に保存されている各種情報で上書きされます。

■「ユーザごとのマップ」に移行する場合

「ユーザごとのマップ」を移行するすべての端末で、以下を実施してください。

  1. 起動しているすべての[Systemwalkerコンソール]を停止してください。
  2. 運用管理クライアントで実行する場合、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で、接続先の運用管理サーバが正しいことを確認してください。また、運用管理サーバのSystemwalker Centric Managerが停止している場合は起動してください。
  3. マップを参照するユーザが運用管理サーバに登録されていない場合には、ユーザを登録してください。

    新規に登録したユーザ(アカウント)には、必要に応じてアクセス権の定義を行ってください。アクセス権の定義については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
  4. 移行元の運用管理クライアント(運用管理サーバで表示していたマップを移行する場合には、運用管理サーバ)で、以下のコマンドを実行してください。

    MpBcmConvAll /t 移行先ユーザ名

    MpBcmConvAllコマンドについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  5. 上記で指定した移行先ユーザでログインし、[Systemwalkerコンソール[監視]]を起動します。
  6. [表示]-[マップの表示]メニューを選択して、[監視マップ]を表示します。
  7. [表示]-[表示の設定]メニューを選択して、[マップ表示の設定]画面を表示します。
  8. [マップ情報]で[共通マップを表示する]がチェックされていたら、チェックを外し、[OK]ボタンで終了します。

    なお、バージョンアップ時の状態では、[共通マップを表示する]設定になっています。

  9. “4”のコマンド実行結果に「運用管理サーバにコピーが必要なファイルがあります。」のメッセージが出力された場合は、出力されたファイル(c_imglst.txtまたはc_imglst2.txt)の内容に従って、運用管理サーバにファイルをコピーしてください。

    コピーする手順は、“「共通マップ」に移行する場合”と同様です。

  10. [オプション]メニューの[図形編集モード]に切り替えて、各フォルダのマップを表示し、以下に示す移行コマンドで移行できない情報について、手作業で編集してください。

    編集作業の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpBcmConvMap(マップ変換コマンド)”を参照してください。MpBcmConvMapコマンドは、MpBcmConvAllコマンドの実行時に、自動的に呼び出されるコマンドです。

上記で移行した情報をほかのユーザにコピーしたい場合は、mpbcmcopyuserinfo コマンドを使用してください。mpbcmcopyuserinfoの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“mpbcmcopyuserinfo(ユーザ定義情報複写コマンド)”を参照してください。

複数端末から同一ユーザを指定してMpBcmConvAllコマンドを実行した場合、最後に実行した端末に保存されている各種情報で上書きされます。

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