Systemwalker Centric Manager APIガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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3.51 Mp_SendCard()関数【UNIX版】
■機能説明
エージェントに対しての処理要求を行います。要求できる処理を以下に示します。
- 操作の保護の確認
- カード情報の読み込み(IDカード/ICカード情報照会機能)
- 要求した処理を取り消す
なお、要求した処理に対する結果は、Mp_GetCard関数で受け取ります。
■呼び出し形式
#include <f3crcapi.h>
int Mp_SendCard(int Handle, int *detail, int *status, int Request,
struct mpcard_read_inf *read_inf,
struct mpcard_check_data *check_data ); |
■パラメタ
入力
- Handle:
- Mp_OpenCard関数で通知したハンドルを指定します。
- detail:
- 処理結果が格納される領域のアドレスを指定します。
- status:
- カードリーダの状態を格納する領域のアドレスを指定します。
- Request:
- エージェントに対しての処理種別を指定します。
- MPCARD_CHECK_USER:
- 操作の保護機能を使用します。
- MPCARD_READ_CARD:
- カードデータを読み込みます。(カード情報照会機能)
- MPCARD_REQ_CANCEL:
- 要求した処理を取り消します。
- read_inf:
- IDカード/ICカードから読み込むための情報が格納されている領域のアドレスを指定します。
mpcard_read_inf構造体のメンバを以下に示します。
struct mpcard_read_inf {
int column ;
int length ;
int wait_time ;
}; |
- column:
- カードデータの読み込み開始位置です(0〜68)。-1の場合は環境設定で登録されている開始位置から読み込みます。操作の保護機能を使用する場合は無効です(-1)。
- length:
- 読み込む長さを指定します(1〜69)。なお、開始位置が-1の場合は無効です。
- wait_time:
- カードがカードリーダに挿入されるのを待機する時間(秒)を指定します(0〜1209600)。0を指定した場合はカードが挿入されるまで待機します。
- check_data:
- 操作の保護機能を使用する場合に、操作するコマンド等の情報が格納されている領域のアドレスを指定します。IDカード/ICカード情報照会機能を使用する場合はNULLを指定します。
mpcard_check_data構造体のメンバを以下に示します。
struct mpcard_check_data {
char *object ;
char *operation ;
char data[70] ;
} ; |
- object:
- 操作の対象(コンピュータ名等)を64バイト以内の長さで指定します。操作対象名は、マネージャ起動条件ファイルに設定した名前と比較します。判定を行わない場合はNULLを指定します。
- operation:
- 判定する操作(コマンド文字列等)を128バイト以内の長さで指定します。操作名は、マネージャ起動条件ファイルで設定した文字列と比較します。判定を行わない場合はNULLを指定します。
- data:
- 未使用です。
なお、objectおよびoperationの両方にNULLを指定した場合は、detailにMPCARD_PARMERRを設定し、異常終了します。
出力
- detail:
- 処理に異常が発生した場合に詳細コードを設定します。
- status:
- 現在のカードリーダの状態を設定します。
- MPCARD_NO_CARD:
- カードリーダにカードが挿入されていません。または、カードデータの有効時間が過ぎています。(ユーザのカード操作が必要)
■復帰値
- 0:
- 正常終了しました。
- -1:
- APIが異常終了しました。詳細はdetailに設定します。
- -2以下:
- API内で内部論理エラーが発生しました。
■参照
IDカードセキュリティのAPIを参照してください。
■API格納場所
IDカードセキュリティのAPIを参照してください。
■実行に必要な権限/実行環境
権限: Administrator権限が必要です。
環境: 運用管理クライアントで実行可能です。
■注意事項
- カード挿入待ちなどの状態で処理要求の返答がない(カードが挿入されない)ときに処理要求を取り消したい場合は、MPCARD_REQ_CANCELを指定してMp_SendCard関数を呼び出します。なお、MPCARD_REQ_CANCELを指定してMp_SendCard関数を呼び出した場合は、Mp_GetCard関数で返答を受け取る必要はありません。
- 処理要求後、Mp_GetCard関数で処理結果を受信する前に再度要求(取消要求以外)を出すと、detailにMPCARD_FULLREQを設定し関数は異常終了します。エージェントはすべての要求を取り消します。
■使用例
“操作の保護機能プログラム例”、“IDカード/ICカード情報照会機能プログラム例”を参照してください。
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