Systemwalker Centric Manager APIガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 APIリファレンス

3.44 Mp_ReadCard()関数【UNIX版】

■機能説明

エージェントから以下の情報を獲得します。

■呼び出し形式

  
#include <f3crcapi.h>

int Mp_ReadCard(int Handle, int *detail, int Request,
                struct mpcard_read_inf *read_inf,
                struct mpcard_check_data *check_data,
                struct mpcard_read_data *read_data );

■パラメタ

入力
Handle:
Mp_OpenCard関数で通知したハンドルを指定します。
detail:
処理結果が格納される領域のアドレスを指定します。
Request:
エージェントに対しての処理種別を指定します。
MPCARD_CHECK_USER:
操作の保護機能を使用します。
MPCARD_READ_CARD:
カードデータを読み込みます。(IDカード/ICカード情報照会機能)
read_inf:
IDカード/ICカードから読み込むための情報が格納されている領域のアドレスを指定します。
mpcard_read_inf構造体のメンバには以下のものがあります。
  
  struct mpcard_read_inf {
    int column ;
    int length ;
    int wait_time ;
  };
column:
カードデータの読み込み開始位置(0〜68)です。-1の場合は環境設定で登録されている開始位置から読み込みます。操作の保護機能を使用する場合は無効(-1)です。
length:
読み込む長さを指定します(1〜69)。なお、開始位置が-1の場合は無効です。
wait_time:
カードがカードリーダに挿入されるのを待機する時間(秒)を指定します(0〜1209600)。0を指定した場合はカードが挿入されるまで待機します。
check_data:
操作の保護機能を使用する場合に、操作するコマンド等の情報が格納されている領域のアドレスを指定します。IDカード/ICカード情報照会機能を使用する場合はNULLを指定します。
mpcard_check_data構造体のメンバを以下に示します。
  
  struct mpcard_check_data  {
      char *object ;
      char *operation ; 
      char  data[70] ; 
  } ;
object:
操作の対象(コンピュータ名等)を64バイト以内の長さで指定します。操作対象名は、マネージャ起動条件ファイルに設定した名前と比較します。判定を行わない場合はNULLを指定します。
operation:
判定する操作(コマンド文字列等)を128バイト以内の長さで指定します。操作名は、マネージャ起動条件ファイルで設定した文字列と比較します。判定を行わない場合はNULLを指定します。
data:
未使用です。

なお、objectおよびoperationの両方にNULLを指定した場合は、detailにMPCARD_PARMERRを設定し、異常終了します。

read_data:
処理結果を設定する領域のアドレスを指定します。
出力
detail:
処理に異常が発生した場合に詳細コードを設定します。
read_data:
処理結果を設定します。
mpcard_read_data構造体のメンバを以下に示します。
  
  struct mpcard_read_data{
      short operation ; 
      short length ;
      char  data[70] ;
  };
operation:
操作の保護機能の場合に判定結果を設定します。IDカード/ICカード情報照会機能の場合は不定です。

0x0000 - 操作不可

0x0001 - 操作可能

length:
dataの領域に格納したデータの長さです。

なお、指定された操作のレベルが0でカードが挿入されていない場合は、0を設定します。

data:
IDカード/ICカード情報照会機能の場合は、読み込んだカードデータを設定します。

操作の保護機能の場合、ユーザが登録されている場合は、ユーザ名を設定します。登録されてない場合は、読み込んだカードデータを設定します。

なお、指定された操作の操作レベルが0でカードが挿入されていない場合は、操作可能で、dataにはNULL文字を設定します。

■復帰値

0:
正常終了しました。
-1:
APIが異常終了しました。詳細はdetailに設定します。
-2以下:
API内で内部論理エラーが発生しました。

■参照

IDカードセキュリティのAPIを参照してください。

■API格納場所

IDカードセキュリティのAPIを参照してください。

■実行に必要な権限/実行環境

権限: Administrator権限が必要です。

環境: 運用管理クライアントで実行可能です。

■使用例

操作の保護機能プログラム例”、“IDカード/ICカード情報照会機能プログラム例”を参照してください。


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