Interstage Job Workload Server リファレンス |
目次
![]() ![]() |
付録A バッチサーバのセットアップコマンドの詳細 | > A.2 セットアップコマンドによる環境作成の流れ |
バッチ実行サービスの環境作成は、バッチセットアップ情報ファイルのQUEUE要素の情報をもとに、バッチ実行サービスが動作に必要なセットアップを以下の順に行います。
1. バッチ実行サービス環境作成開始メッセージ出力
バッチ実行サービスの環境作成を開始するときに、以下のメッセージを標準出力に出力します。
*********************************************************************** Starts creating batch executor service environment. *********************************************************************** |
2. Interstage起動
Interstageの起動を開始するときに、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Starts Interstage. |
isstartコマンドを使用して、Interstageを起動します。
Interstageの起動に失敗した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
Interstageが起動済の場合は、セットアップコマンドは異常終了します。
isstartコマンドは、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
3. バッチ実行サービス起動
バッチ実行サービスの設定を行うため、バッチ実行サービスを開始します。サービス開始時に、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Starts batch executor service. |
btfwstartexコマンドを使用して、バッチ実行サービスを開始します。
btfwstartexコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
4. JMXサービス起動
JMXサービスが起動していない場合は、JMXサービスを開始します。サービス開始時に、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Starts JMX service. |
isjmxstartコマンドを使用して、JMXサービスを起動します。
JMXサービスの起動に失敗した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
5. QueueConnectionFactory登録
“APFWQCF”という名前のQueueConnectionFactoryを登録します。登録時に以下のメッセージを標準出力に出力します。
Creates queue connection factory. : NAME=('APFWQCF') |
jmsmkfactコマンドを使用して、QueueConnectionFactoryを登録します。
jmsmkfactコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、すでにAPFWQCFという名前のQueueConnectionFactoryが登録されている場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
jmsmkfactコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
6. ジョブの実行環境単位のバッチ実行サービスの環境作成
ジョブの実行環境単位に必要な、バッチ実行サービスの環境を作成します。作成時に、ジョブキュー名、イニシエータ名を示すメッセージを標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
*********************************************************************** * Queue/Initiator name : queue1 *********************************************************************** |
ジョブの実行環境単位に、6〜12 を繰り返します。
7. ジョブ終了用イベントチャネルのユニット作成
ジョブの実行環境の、ジョブ終了用イベントチャネルのユニットを作成します。作成時に、ジョブ終了用イベントチャネルのユニットを作成することを示すメッセージを標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates unit. : NAME=('unit01') |
esmkunitコマンドを使用して、ユニットを作成します。esmkunitコマンドが作成するユニットの設定項目を以下に示します。
項目 |
意味 |
設定内容 |
---|---|---|
unitid |
ユニットID |
QUEUE要素の“UnitName” |
unitmode |
ユニットモード |
“ext”指定(拡張ユニット) |
trandir |
格納ディレクトリ |
QUEUE要素の“UnitDir” |
tranmax |
トランザクション多重度 |
30+{実行多重度(*)}×2 (ただし、1024を超える場合は1024) |
tranunitmax |
1トランザクション内最大メッセージサイズ |
“87” |
syssize |
システム用ファイル容量 |
“1”(MB) |
sysqnum |
システム用データ格納域数 |
“100”(初期値) |
syswarning |
システム用ファイルの容量に対する安全値と警告値 |
“70-90”(初期値) |
usersize |
イベントデータ用ファイル容量 |
1.05×{実行多重度(*)} MB |
userqnum |
イベントデータ用データ格納域数 |
“50”(初期値) |
userwarning |
イベントデータ用ファイルの容量に対する安全値と警告 |
“70-90”(初期値) |
shmmax |
共用メモリサイズ |
“6”(MB) |
esmkunitコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、ユニットが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
esmkunitコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
8. ジョブ終了用イベントチャネル作成
ジョブの実行環境の、ジョブ終了用イベントチャネルを作成します。作成時に、ジョブ終了用イベントチャネルを作成することを示すメッセージを標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates job completion event channel. : GROUP=('queue1_JobCOMPchnlGR') NAME =('queue1_JobCOMPchnl') |
esmkchnlコマンドを使用して、ジョブ終了用イベントチャネルを作成します。
作成するジョブ終了用イベントチャネルの設定項目を、以下に示します。
パラメタ |
設定内容 |
|
---|---|---|
設定項目 |
コマンド引数 |
|
イベントチャネルグループ名 |
-g |
QUEUE要素の“Name”_JobCOMPchnlGr |
イベントチャネル名 |
-c |
QUEUE要素の“Name”_JobCOMPchnl |
イベントチャネルの通信経路であるホスト名 |
-host |
省略 |
イベントチャネルの通信経路であるポート番号 |
-post |
省略 |
ノーティフィケーションサービス機能 |
-notify |
-notifyを指定 (機能を使用する) |
コネクション自動回収機能 |
-autodiscon |
省略 (機能を使用しない) |
モデル |
-ptp |
-ptpを指定 (“Point-To-Point”) |
不揮発チャネル運用 |
-persist |
-persist allを指定 (運用する) |
ユニットID |
-unit |
QUEUE要素の“UnitName” |
ローカルトランザクション |
-tran |
-tranを指定 (使用する) |
グローバルトランザクション |
-ots |
省略 (使用しない) |
最大接続数 |
-m |
{実行多重度(*)}×2 |
日本語コード系 |
-l |
“EUC”を指定 |
SSL通信 |
-ssl |
省略 (使用しない) |
拡張システム |
-M |
省略 (使用しない) |
esmkchnlコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、ジョブ終了用イベントチャネルが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
esmkchnlコマンドは、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
9. ジョブステップ用/エラー用イベントチャネル作成
ジョブの実行環境の、ジョブステップ用イベントチャネル/エラー用イベントチャネルを作成します。作成時に、ジョブステップ用/エラー用イベントチャネルを作成することを示すメッセージを標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates job step/error event channel. : GROUP=('queue1_ChannelGR') NAME1=('queue1_CSTEPchnl') NAME2=('queue1_ERRORchnl') |
ジョブステップ用/エラー用イベントチャネルの作成は、esmkchnlコマンドを使用します。
ジョブステップ用/エラー用イベントチャネルの設定項目を、以下に示します。
パラメタ |
設定内容 |
|
---|---|---|
設定項目 |
コマンド引数 |
|
イベントチャネルグループ名 |
-g |
QUEUE要素の“Name”_JobChannelGr |
イベントチャネル名 |
-c |
QUEUE要素の“Name”_CSTEPchnl と |
イベントチャネルの通信経路であるホスト名 |
-host |
省略 |
イベントチャネルの通信経路であるポート番号 |
-post |
省略 |
ノーティフィケーションサービス機能 |
-notify |
-notifyを指定 (機能を使用する) |
コネクション自動回収機能 |
-autodiscon |
省略 (機能を使用しない) |
モデル |
-ptp |
-ptpを指定 (“Point-To-Point”) |
不揮発チャネル運用 |
-persist |
省略 (使用しない) |
ユニットID |
-unit |
省略 (使用しない) |
ローカルトランザクション |
-tran |
省略 (使用しない) |
グローバルトランザクション |
-ots |
省略 (使用しない) |
最大接続数 |
-m |
{実行多重度(*)}×5 |
日本語コード系 |
-l |
“EUC”を指定 |
SSL通信 |
-ssl |
省略 (使用しない) |
拡張システム |
-M |
省略 (使用しない) |
esmkchnlコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、ジョブステップ用/エラー用イベントチャネルが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
上でジョブステップ用イベントチャネルを作成した場合、そのイベントチャネルの設定を行います。
ジョブステップ用イベントチャネルの設定は、essetcnfchnlコマンドを使用します。
ジョブステップ用イベントチャネルの設定項目を、以下に示します。
パラメタ
設定内容
設定項目
コマンド引数
イベントチャネルグループ名
-g
QUEUE要素の“Name”_JobChannelGr
イベントチャネル名
-c
QUEUE要素の“Name”_CSTEPchnl
イベントチャネルの動作環境の設定項目
-s
-s
ローカルトランザクションのタイムアウト時間
(動作環境設定項目)-ltrntime
1000000
essetcnfchnlコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
esmkchnlコマンド、およびessetcnfchnlコマンドは、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
10. Destination定義登録
8.と9.で作成した、ジョブ終了用イベントチャネル、ジョブステップ用イベントチャネル、およびエラー用イベントチャネルの、イベントチャネル単位に、Destination定義を登録します。
イベントチャネル単位に、Destination定義を登録することを示すメッセージを標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates destination. : NAME=('queue1_JobCOMPdest') |
apfwmkdstコマンドを使用して、イベントチャネル単位にDestination定義を登録します。
作成するジョブ終了用イベントチャネルの設定項目を、以下に示します。
パラメタ |
設定内容 |
|
---|---|---|
設定項目 |
コマンド引数 |
|
イベントチャネルグループ名 |
-g |
(ジョブ終了用イベントチャネル) |
イベントチャネル名 |
-c |
(ジョブ終了用イベントチャネル) |
Distination名 |
(ジョブ終了用イベントチャネル) |
apfwmkdstコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、Destination定義が登録済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
apfwmkdstコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server アプリケーション連携実行基盤リファレンス”を参照してください。
11. バッチワークユニット作成
バッチワークユニットを作成します。作成時に、バッチワークユニットを作成することを示すメッセージを、標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates work unit. : NAME=('queue1_CWU') |
isaddwudefコマンドを使用して、バッチワークユニットを登録します。
isaddwudefコマンドが作成するバッチワークユニットの設定項目を、以下に示します。
セクション |
項目 |
意味 |
設定内容 |
---|---|---|---|
Work Unit |
Name |
ワークユニット名 |
QUEUE要素の“Name”_CWU |
Kind |
ワークユニット種別 |
“ASYNC” |
|
Batch Mode |
バッチモード |
“YES” |
|
Control Option |
Current Directory |
カレントディレクトリ |
QUEUE要素の“WUCurrent” |
Application Retry Count |
プロセス再起動リトライカウント数 |
{実行多重度(*)} + 1(ただし、255を超える場合は255) |
|
Path for Application |
アプリケーション使用パス |
省略 |
|
Library for Application |
アプリケーション使用ライブラリパス |
省略 |
|
Environment Variable |
環境変数 |
省略 |
|
Startup Time |
ワークユニット起動待ち時間 |
省略 (“180秒”) |
|
Shutdown Time |
プロセス強制停止時間 |
省略 (“180秒”) |
|
Start Log |
プロセス起動ログ採取 |
省略 (“NO”) |
|
Process Degeneracy |
プロセス縮退運用 |
“YES” |
|
Number of Revision Directories |
カレントディレクトリの退避世代数 |
省略 (1世代) |
|
Application Program |
Destination |
あて先名 |
QUEUE要素の“Name”_CSTEPdest |
Concurrency |
プロセス多重度 |
{実行多重度(*)} |
|
CLASSPATH for Application |
アプリケーション使用CLASSPATH |
省略 |
|
Process Mode |
プロセスモード |
省略 (スレッドモード) |
バッチワークユニットを作成するために、必要なワークユニット定義ファイルは、セットアップコマンドで、自動的に生成して、以下のディレクトリ配下に格納します。
バッチワークユニット作成後も、バッチワークユニットの環境の設定変更などするときに必要になるので、退避して管理してください。
/var/opt/FJSVibsbc/local/def/ワークユニット名.wu |
また、上記ディレクトリに格納したときに、メッセージを標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Saved work unit definition file. : DATA=('/var/opt/FJSVibsbc/local/def/queue3_CWU.wu') |
isaddwudefコマンドで異常が発生した場合には、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、バッチワークユニットが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
isaddwudefコマンドは、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
バッチワークユニットの設定項目については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチワークユニットの設定”を参照してください。
12. イニシエータ作成
バッチの実行環境の、イニシエータを作成します。作成時に、イニシエータを作成することを示すメッセージを、標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates initiator. : NAME=('queue1') |
イニシエータの作成を使用して、バッチ実行サービスのイニシエータを登録します。
作成するイニシエータの設定項目を以下に示します。
設定項目 |
設定内容 |
---|---|
イニシエータ名 |
QUEUE要素の“Name” |
ジョブキュー名 |
QUEUE要素の“Name” |
エラー用イベントチャネルのDistination名 |
QUEUE要素の“Name”_ERRORdest |
ジョブ終了用イベントチャネルのDistination名 |
QUEUE要素の“Name”_JobCOMPdest |
バッチWU名 |
QUEUE要素の“Name”_CWU |
イニシエータの開始方法 |
省略(auto:自動) |
イニシエータの作成で異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、イニシエータが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に出力し、次の処理に遷移します。
13. JMXサービス停止
セットアップコマンドがJMXサービスの起動を行った場合は、JMXサービスを停止します。停止始時に、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Stops JMX service. |
isjmxstopコマンドを使用して、JMXサービスを停止します。
JMXサービスの停止に失敗した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
14. バッチ実行サービス停止
バッチ実行サービスの設定が完了すると、バッチ実行サービスを停止します。停止時に、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Stops batch executor service. |
btfwstopexコマンドを使用して、バッチ実行サービスを停止します。
btfwstopexコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
15. Interstage強制停止
Interstageを全停止するときに、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Stops all interstage services. |
isstopコマンドを使用して、Interstageをすべて停止します。
Interstageの停止に失敗した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
isstopコマンドは、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
目次
![]() ![]() |