Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計 | > 2.1 設計に必要な知識 | > 2.1.3 ファイル管理 | > 2.1.3.2 ファイルの割当て機能 |
ファイルの割当てと解除について説明します。
ファイル管理機能は、バッチジョブ定義の設定にもとづいて、ジョブステップ開始時にバッチジョブ定義に指定されたディレクトリにファイルを割り当てます。
ファイル管理機能は、バッチジョブ定義に指定した[資源の後処理]にもとづいて、ジョブステップの終了時にジョブで使用したファイルの割当てを解除します。
ファイル管理機能の解除は、以下の処理を行い、解除漏れ(不要ファイルの残存など)による後続ジョブの誤動作を防止します。
ファイルの割当て方法、および解除方法は、以下があります。
ファイルの割当ておよび解除方法に関する指定方法の詳細については、“資源定義”を参照してください。
指定方法 |
割当て方法 |
|
---|---|---|
新規 |
ファイルが存在した場合はエラー |
ファイルが存在しない場合は新規ファイルを排他モードで割り当てます。ファイルが存在した場合はエラーとします。 |
ファイルが存在した場合も正常 |
ファイルが存在しない場合は新規ファイルを排他モードで割り当てます。ファイルが存在した場合は既存ファイルを排他モードで割り当てます。 |
|
既存 |
排他 |
既存ファイルを排他モードで割り当てます。 |
共用 |
既存ファイルを共用モードで割り当てます。 |
排他モード、および共用モードについては、“ファイルの排他の種類”を参照してください。
指定方法 |
解除方法 |
---|---|
削除 |
ジョブステップ終了時にファイルを削除します。 |
保持 |
ジョブステップ終了後もファイルを保持します。 |
後続ステップへ渡す |
ジョブステップ終了時もファイルを保持し、後続ジョブステップの解除方法に委ねます。 |
以下にファイル管理機能の、ファイルの割当ておよび解除の流れを示します。
ファイルの割当て方法には以下があります。
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- ファイル割当て方法に新規を指定し、かつ、指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリも作成されます。
- 資源定義のファイル割当て方法に新規を指定した場合、作成されるファイルの権限は、バッチワークユニットを起動したユーザの権限になります。バッチワークユニットの起動については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチワークユニットの起動”を参照してください。
ファイルの割当て解除方法は、ジョブステップが正常終了した場合とジョブステップが異常終了した場合について、それぞれ指定できます。割当て解除方法には以下があります。
ファイルの割当て方法および解除方法の指定できるパターンを以下に示します。
ファイルの種類 |
ファイルの割当ておよび解除の指定 |
||
---|---|---|---|
割当て方法 |
ジョブステップ終了時の解除の方法 |
||
正常終了 |
異常終了 |
||
非一時ファイル |
新規(ファイルが存在した場合はエラー) |
削除 |
削除 |
保持 |
|||
保持 |
削除 |
||
保持 |
|||
後続ステップへ渡す |
削除 |
||
保持 |
|||
新規(ファイルが存在した場合も正常) |
削除 |
削除 |
|
保持 |
|||
保持 |
削除 |
||
保持 |
|||
後続ステップへ渡す |
削除 |
||
保持 |
|||
既存 |
削除 |
削除 |
|
保持 |
|||
保持 |
削除 |
||
保持 |
|||
後続ステップへ渡す |
削除 |
||
保持 |
|||
共用 |
保持 |
保持 |
|
後続ステップへ渡す |
保持 |
||
一時ファイル |
新規 |
削除 |
削除 |
後続ステップへ渡す |
削除 |
||
既存(先行ステップの資源を引き継いだ場合) |
削除 |
削除 |
|
後続ステップへ渡す |
削除 |
ジョブステップ正常終了時はファイルを保持し、ジョブステップ異常終了時はファイルを削除するような使用ができます。
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