Systemwalker OperationMGR 使用手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003-
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上へ第4章 ジョブをスケジュールする
上へ4.1 ジョブのスケジュールに必要な知識

4.1.7 先行ジョブの終了コードによる後続ジョブの切分けについて

先行ジョブが正常終了または疑似正常で終了した場合、先行ジョブの終了コードの値によって、後続ジョブをどのように起動させるか切り分けることができます。ジョブの起動の切分けは起動条件となる終了コードの範囲を、後続ジョブ側で指定します。

1つの先行ジョブに対し、複数の後続ジョブを指定することはできますが、後続ジョブ側からみた先行ジョブは1つだけに限ります。1つの先行ジョブに対し、複数の後続ジョブを指定した場合、先行ジョブが正常または疑似正常終了すると、先行ジョブの終了コードにより、条件に当てはまるすべての後続ジョブが起動されます。また、該当するジョブがない場合は、いずれも起動されません。

[ジョブネットの新規作成/変更/監視]ウィンドウでは、終了コードによるジョブの切分けを行った後続ジョブは、先行ジョブと青色の接続線(矢印)で接続されて表示されます。実際に起動されたジョブの経路は実線で表示されますが、起動されなかったジョブの経路は破線で表示されます。また、起動されなかったジョブのアイコンはグレー表示に変わり、枠は破線表示に変わります。このように、条件に該当しないために、起動されなかったジョブの状態をパス状態と呼びます。パス状態のジョブが実行されないまま残っていても、パス状態以外のジョブが正常終了した場合、ジョブネットは正常終了となります。

以下のような構成のジョブネット(イメージ図)を例に、先行ジョブの終了コードによって、後続ジョブを切り分けた場合のジョブの動きについて説明します。

image

  1. ジョブAが終了コード10で正常終了すると、起動条件として10以下が設定されているジョブBが実行されます。ジョブCは、起動条件に当てはまらないためにパス状態になり、ジョブCの正常終了のみを待ち合わせているジョブEも自動的にパス状態となります。これにより、ジョブFはジョブDの正常終了だけを待ち合わせることになります。
  2. ジョブBが正常終了するとジョブDが実行されます。
  3. ジョブDが正常終了するとジョブFが実行されます。
  4. ジョブFが終了コード5で正常終了すると、ジョブGもジョブHも実行条件をみたしていないため、パス状態となり、ジョブIも先行ジョブがすべてパス状態のために同様にパス状態になります。パス状態のジョブが残っていても、ジョブFが正常終了すると、ジョブネットは正常終了します。

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