Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.124 mptrfbypart(論理ディスク単位の監視定義登録コマンド)
■機能説明
本コマンドは、サーバ性能監視のディスク使用率およびディスク空き容量を論理ディスク単位(注)にしきい値を変更し監視する場合に、論理ディスク名および監視項目を登録します。本コマンドを実行後、ポリシーを作成し配付・適用することで、論理ディスク単位にしきい値監視することができます。
- 注)
- Solarisはパーティション単位、Windowsはドライブ単位です。
■記述形式
mptrfbypart |
{ -a|-c|-l } { -s Solaris|Windows } [ -f|-u ]
[ -F filename | disk1 disk2 … ] |
■オプション
- -a:
- 論理ディスク単位に監視する場合の定義を追加します。
- なお、本オプションを指定した場合に、-f|-uおよび-F filename | disk1 disk2 オプションが指定できます。
- -c:
- 現在、定義されている論理ディスク単位の監視定義を全て削除します。
- -l:
- 現在、定義されている論理ディスク単位の監視定義を出力します。
- -s Solaris|Windows:
- 追加対象となるテンプレート種別を指定します。
- Solaris:
- テンプレート種別 Solaris に対して追加します。
- Windows:
- テンプレート種別 Windows に対して追加します。
- -f:
- ディスク空き容量の監視における論理ディスク名の定義を追加します。追加の順番は、指定した順序で追加されます。
- -u:
- ディスク使用率の監視における論理ディスク名の定義を追加します。追加の順番は、指定した順序で追加されます。
- -f、-uを同時に指定することができます。両方指定された場合は、ディスク空き容量、ディスク使用率の順番で追加されます。-f、-uの両方を省略した場合は、-f、-uの両方指定と同じとみなします。
- -F filename:
- 論理ディスク名等を定義したファイル名を指定します。指定するファイル名は255文字以内で指定してください。
- なお、本オプションを指定した場合は、-fおよび-uオプションの指定は無視されます。
- ファイルには、論理ディスク名、ディスク空き容量の監視有無、およびディスク使用率の監視有無の順で指定します。フィールドの区切り文字はスペースまたはタブを使用します。
- 論理ディスク名:
- 監視定義の追加を行う論理ディスク名を記述します。
- 指定する論理ディスク名は63文字以内で指定してください。
- テンプレート種別 Windowsの場合のドライブ名は、エクスプローラなどで表示されるとおり、英大文字で指定してください。
- ディスク空き容量の監視有無:
- ディスク空き容量の監視を行う場合は“*”を、行わない場合は“-”を記述します。
- ディスク使用率の監視有無:
- ディスク使用率の監視を行う場合は“*”を、行わない場合は“-”を記述します。
以下にテンプレート種別 Solarisを指定した場合の定義例を示します。
#disk free usage
/opt * -
/var * *
/etc - *
- 以下にテンプレート種別 Windowsを指定した場合の定義例を示します。
#disk free usage
C: * -
D: * *
コメント行を記述する場合、1カラム目に「#」を記述します。
- disk1 disk2 ...:
- 論理ディスク名を指定します。
- 複数指定する場合は半角スペースで区切り指定します。
- 指定する論理ディスク名は63文字以内で指定してください。
- テンプレート種別 Windowsの場合のドライブ名は、エクスプローラなどで表示されるとおり、英大文字で指定してください。
■復帰値
- 0:
- 正常終了。
- 0以外:
- 異常終了。
■コマンド格納場所
Solaris OE
Linux |
/opt/systemwalker/bin/mptrfbypart |
■実行に必要な権限/実行環境
- システム管理者(スーパ・ユーザ)だけが実行できます。
- 運用管理サーバで実行可能です。
■注意事項
- 追加した監視定義は、サーバ性能監視のポリシー設定の[性能監視−ポリシー編集(サーバ性能)]画面の[しきい値の種類]の欄において、以下のように表示されます。監視を行う場合は、監視したい項目をONにし、対象ノードへポリシーを配付・適用します。
HD空き容量(論理ディスク名)
HD使用率(論理ディスク名)
- 監視定義を全て削除する場合は、削除対象のテンプレート種別で追加したポリシーを削除してから本コマンドを実施する必要があります。また、監視定義を全て削除した場合は、必ず削除したテンプレート種別のポリシーを再作成し、配付・適用してください。正しく表示されない場合があります。ポリシーを再作成するには、対象のポリシーに対して「性能監視−ポリシー編集(サーバ性能)」画面を起動し、何も変更せずそのまま[OK]ボタンを押してください。
- 監視定義の追加を行った論理ディスク毎に監視プロセスが動作し監視を行うため、サーバのCPUやメモリ容量に余裕が必要です。
- 監視対象のサーバは、Windows版およびSolaris OE版のサーバのみです。
■使用例1
テンプレート種別 Solaris のディスク空き容量の監視定義として /opt を追加します。
mptrfbypart -a -s Solaris -f /opt
■使用例2
テンプレート種別 Windows の監視定義を全て削除します。
mptrfbypart -c -s Windows
■使用例3
テンプレート種別 Solaris の監視定義を出力します。
mptrfbypart -l -s Solaris
■実行結果/出力形式
監視定義の出力形式について、以下に示します。
(1) (2) (3)
/opt * -
/var * *
(1) 論理ディスク名
(2) ディスク空き容量の監視定義が有効な場合は“*”、無効な場合は“-”
(3) ディスク使用率の監視定義が有効な場合は“*”、無効な場合は“-”
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