Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
索引

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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.19 drmsexp(移出コマンド)
1.2.19.1 メンテナンス版数の移出
■機能説明
DRMS管理ファイルに登録されているメンテナンス版数を衛星配付用ファイルまたはオフライン配付用資源として移出します。
本コマンドは、オプションの指定(-eおよび-Oオプション)により、任意のメンテナンス版数の世代を指定して移出することができます。また、業務名を指定(-jオプション)することにより、メンテナンス版数内で必要な業務だけで構成されたメンテナンス版数を移出することができます。
■記述形式
drmsexp |
-a rms [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] -f 移出先パス名|-F 衛星配付ファイル [-w 作業用ディレクトリ] [-j 業務名|-M 業務情報ファイル] [-O 移出最古メンテナンス版数] [-k date|ipl|man] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate] [-G quick|apply] [-r] [-n] |
■オプション
- -a rms:
- 本コマンドの機能を定義します。本オプションでは“rms”と指定します。
- -v メンテナンス版数名:
- 移出するメンテナンス版数名を指定します。メンテナンス版数名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定した場合は個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は、共通メンテナンス版数として扱われます。ワイルドカード指定および複数指定はできません。
- -e メンテナンス版数の世代:
- 移出するメンテナンス版数の世代を指定します。メンテナンス版数の世代はASCII(8文字以内)の英数字で指定します。
- 本オプションを省略した場合は、-Oオプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。
- -f 移出先パス名:
- 移出先のパス名(ディレクトリまで)を指定します。ただし、マルチボリュームには対応していません。例えば、CDで運ぶ場合には、drmsexp時に一旦作業ファイルに移出した後、CDRに書き込みます。それをdrmsimp時には、CDから直接移入することは可能です。テープの場合には、drmsexpの時もdrmsimpの時も一旦作業ファイルを経由する必要があります。直接ファイル/ディレクトリとして見える状態でないと使えません。
- 本オプションは、-rオプションを指定する場合は指定できません。
- -F 衛星配付ファイル:
- 衛星配付の移出をする場合に、移出先のファイルを絶対パス名で指定します。ファイル名は、12バイト以内(8.3形式)で指定します。また、本オプションは、-rオプションを指定する場合だけ指定できます。
- -w 作業用ディレクトリ:
- 移出する場合に必要となる作業用ファイルのディレクトリを指定します。
- 本オプションを省略した場合は、作業用ファイルのディレクトリはカレントディレクトリとなります。
- -j 業務名:
- メンテナンス版数内の業務で、本オプションで指定した業務だけを移出する場合に指定します。-Mオプションを同時に指定することはできません。
- なお、本オプションに複数の業務を指定することはできません。
- 本オプションを省略した場合は全業務が対象になります。
- -M 業務情報ファイル:
- メンテナンス版数内の複数の業務を移出する場合に、それらの業務を記述したファイルを絶対パス名で指定します。ファイルの作成方法を以下に示します。
- なお、-jオプションを同時に指定することはできません。
- 本オプションを省略した場合は全業務が対象になります。
OA業務
人事業務
:
経理業務
備考. 各行は必ず改行します。
1行に1業務を左詰めで設定します。
- -O 移出最古メンテナンス版数:
- 本オプションで指定した世代から-eオプションで指定した世代までが移出されます。本オプションを省略した場合は、-eオプションで指定した1世代だけが移出されます。
- -k date|ipl|man:
- 移出するメンテナンス版数の適用種別を指定します。省略した場合は、メンテナンス版数登録時の値を採用します。本オプションに“date”を指定した場合には、-tオプションを省略することはできません。
- date:
- 後刻適用
- ipl:
- ipl適用
- man:
- 手動適用
- -t YYYYMMDDhhmm|unfix:
- -kオプションに“date”を指定した場合に、その適用予定日時を必ず指定します。
- YYYY:
- 西暦年を指定します。
- MM:
- 01〜12で月を指定します。
- DD:
- 01〜31で日付を指定します。
- hh:
- 00〜23で時間を指定します。
- mm:
- 00〜59で分を指定します。
- なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。
- unfix:
- 適用予定日時を未定にします。
- -y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate:
- 移出するメンテナンス版数のクライアント適用予定日時を指定します。省略した場合は、メンテナンス版数登録時の値を採用します。
- YYYY:
- 西暦年を指定します。
- MM:
- 01〜12で月を指定します。
- DD:
- 01〜31で日付を指定します。
- hh:
- 00〜23で時間を指定します。
- mm:
- 00〜59で分を指定します。
- rmsdate:
- メンテナンス版数の適用日時と同じにする場合に指定します。
- なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。
- unfix:
- 適用予定日時を未定にします。
- -G quick|apply:
- クライアント資源のダウンロード種別を指定します。ダウンロード種別を以下に示します。
- quick:
- 指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
- apply:
- 指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。
- なお、本オプションを省略した場合は、登録時の値を使用します。
- -r:
- 衛星を利用したオフライン配付用資源として移出する場合に指定します。
- -n:
- 本オプションは-rオプションを指定する場合に必須です。衛星配付の移出をするメンテナンス版数を圧縮しないためのオプションです。
■復帰値
- 0:成功
- 移出処理が正常に終了しました。
- 3:処理継続不可能な使用者エラー
- オプション指定に誤りがあります。移出処理ができません。
- 指定されたメンテナンス版数が存在しません。移出処理ができません。
- ファイルアクセスの異常が発生しました。移出処理ができません。
- 4:プログラム・エラー
- システムエラーが発生しました。移出処理ができません。
■参照
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)
■コマンド格納場所
Solaris OE
HP-UX
AIX
Linux |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- システム管理者(スーパ・ユーザ)だけが実行できます。
- サーバ用コマンドです。
■注意事項
- 前回移出した移出先パス名と同一のパス名を使用する場合は、配下のディレクトリおよびファイルを削除してください。削除しないで使用するとエラーになります。
- 作業用ディレクトリは、“.”の1文字または“..”の2文字だけを使用しないでください。
- -eおよび-Oオプションの両オプションを省略した場合は、メンテナンス版数の最新世代指定とみなします。
■使用例
メンテナンス版数の世代“RMS00000”を“/exprms”ディレクトリ配下に移出します。
drmsexp -a rms -e RMS00000 -f /exprms
■実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。
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