Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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目次
索引

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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.19 drmsdfn(定義コマンド)
1.2.19.1 サーバ用定義コマンド
1.2.19.1.6 自システム名、あて先システム名の定義
■機能説明
自システム名、あて先システム名を定義します。自システム名とあて先システム名の定義を省略した場合の扱いは、以下のとおりです。
- 自システム名
- 資源配付が“OWN”という自システム名を自動的に定義します。
- あて先システム名
- 資源配付が自動的に、あて先システム名を定義します。
- あて先システム名を自動定義する方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
■記述形式
drmsdfn |
-a sys -k システム種別 [-n ノード名] -s システム名 [-c コメント] [-l keep|rel] [-p 通信種別] [-V 論理構成名] [-Y mng|nomng] [-H own|other] [-D ドメイン名] [-r] |
■オプション
- -a sys:
- 本コマンドの機能を定義します。本オプションでは“sys”と指定します。
- -k システム種別:
- 定義するシステムの種別を指定します。
- 本オプションでは、以下のように指定します。
- own:
- 自システム名を定義する場合
- serv:
- あて先システム名を定義する場合(あて先システム名がサーバの場合)
- cl:
- あて先システム名を定義する場合(あて先システム名がクライアントの場合)
- -n ノード名:
- ノードは、以下のとおり指定します。
- [自システム名を定義する場合]
- 任意のノード名が指定できます。
- [あて先システム名を定義する場合(あて先システムがサーバ)]
- ノード名は、サーバのIPアドレス(ドット記法)、ホスト公式名(hostsファイルの最初のエントリ)、DNS名またはコンピュータ名を指定します。IPアドレスを指定するか、その他の名前を指定するかは、システム内で均一とし、DRMS編集ファイル(drms.dat)のnametypeオペランドと一致させる必要があります。
- DRMS編集ファイルでnametypeオペランドを省略した場合は、IPアドレスを指定します。
- IPアドレスを指定する場合、先頭に0をつけると8進数での指定扱いとなりますのでご注意ください。
- [あて先システム名を定義する場合(あて先システムがクライアント)]
- ノード名は、クライアントのIPアドレス(ドット記法)、ホスト公式名(hostsファイルの最初のエントリ)、DNS名またはコンピュータ名を指定します。
- 本オプションが省略された場合は、-sオプションと同じ内容が指定されたものとみなします。
- -s システム名:
- 資源配付で使用する一意名として、システム名(システム識別子)を指定します。システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の多国語文字列で指定します。
- -c コメント:
- 利用者の任意なコメントを指定します。コメントは、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)のブランクを含む多国語文字列で指定します。ブランクを含む文字列で指定する場合は、“”(ダブルコーテーション)”で囲んで指定します。
- -l keep|rel:
- 定義するシステムの資源転送方式を指定します。資源転送方式は以下のとおり指定します。
- keep:
- 回線交換の場合に、ダウンロードが完了するまでセションを継続させておく場合に指定します。
- rel:
- 資源配付は状況を問い合わせ、そのあとでダウンロードを行いますが、フェーズごとにセションを切断する場合に指定します。
- 本オプションが省略された場合は、DRMS編集ファイルのlineオプションで指定した値が採用されます。
- -p 通信種別:
- 通信種別を指定します。通信種別は“tcp/ip”と指定します。
- tcp/ip:
- サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にTCP/IPプロトコル通信を行う場合
- http:
- サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にHTTPプロトコル通信を行う場合
- https:
- サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にセキュリティ付きHTTPプロトコル通信を行う場合
本オプションを省略した場合は、あて先システムがサーバのときは、DRMS編集ファイルのserverprotocolオプションで指定した値が採用されます。あて先システムがクライアントのときは、“tcp/ip”が指定されたものとみなします。
- -V 論理構成名:
- 定義したクライアントを論理構成により管理する場合に指定します。
- 論理構成名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の多国語文字列で指定します。
- 本オプションは-kオプションに“cl”を指定したとき指定することができます。
- なお、本オプションを指定した場合は、-Yオプションを指定することはできません。
- 本オプションを省略した場合は、自システムに直接接続される(隣接)クライアントとして定義されます。
- -Y mng|nomng:
- 定義したクライアントのステータスを管理するかどうかを指定します。
- 本オプションは-kオプションに“cl”を指定したとき指定することができます。
- なお、-Vオプションを指定した場合は、本オプションを指定することはできません。
- 本オプションを省略した場合は、“mng”が指定されたものとみなします。
- mng:
- ステータスを管理します。
- nomng:
- ステータスを管理しません。
- -H own|other:
- 定義対象とするシステムが、自システムに直接接続される(隣接)システムか、自システムに直接接続されない(非隣接)システムかを指定します。
- 本オプションでは以下のように指定します。本オプションを省略した場合は、“own”が指定されたものとみなします。
- own:
- 自システムに直接接続される(隣接)システム名を定義します。
- other:
- 自システムに直接接続されない(非隣接)システム名を定義します。
- -D ドメイン名:
- 定義対象とするシステムが自システムに直接接続されない(非隣接)システムの場合、該当システムが属するドメインを指定します。
- 本オプションは、-Hオプションに“other”を指定した場合に必ず指定します。
- -Hオプションを省略または“own”を指定し、-kオプションに“serv”を指定した場合には、本オプションを指定することはできません。
- -r:
- -kオプションにservを指定し、-pオプションに“dts”以外を指定し、-nオプションでホスト名またはDNS名を指定した場合に、その名前が使用可能かチェックします。本条件に一致しない場合に-rオプションを指定した場合は無視されます。本オプション指定によるチェックは、指定した名前がアドレス解決できるどうかでチェックします。
- なお、本オプションを省略した場合は、チェックしません。
■復帰値
- 0:正常終了
- 定義処理が正常に終了しました。
- 1:警告
- ノード名の名前の使用可能チェックでエラー。定義処理ができません。
- 3:処理続行不可能な使用者エラー
- 同じあて先システム名が二重に定義されました。
- オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。
- 4:プログラム・エラー
- システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。
■参照
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)
■コマンド格納場所
Windows NT系 |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- DistributionAdmin権限が必要です。
- サーバ用コマンドです。
■注意事項
- ノード名、システム名には、“/”、“\”、“*”、“?”、“,”、“%”を使用しないでください。また、半角カナ、半角空白の文字も使用しないでください。
- 二重に定義した場合は、以下のようになります。
- 自システム名:
- 自システム名は、新しく定義した情報に置き変わります。
- あて先システム名:
- 同じあて先システム名を定義した場合、二重定義となり、定義コマンドがエラーとなります。あて先システム名を新しく定義する場合は、削除コマンド(drmsdlt)で該当するあて先システム名を削除してから、再定義してください。
■使用例1
あて先システム名を“SERV01”、システム種別を“serv”、相手側ノード名をホスト公式名“serv01”、通信種別を“tcp/ip”、資源転送方式をセション継続指定“keep”、コメントを“2002年4月28日に定義”と定義します。
drmsdfn -a sys -s SERV01 -k serv -n serv01 -p tcp/ip -l keep
-c 2002年4月28日に定義
■使用例2
あて先システム名を“FMV04”、システム種別を“serv”、相手側ノード名を“FMV04”、通信種別を“tcp/ip”で名前使用可能のチェックをともなった定義をします。
drmsdfn -a sys -k serv -s FMV04 -n FMV04 -p tcp/ip -r
■使用例3
あて先システム名を“FMV01”、システム種別を“cl”、相手側ノード名を“133.162.104.216”、通信種別を“tcp/ip”、と定義します。
drmsdfn -a sys -s FMV01 -k cl -n 133.162.104.216 -p tcp/ip
■使用例4
あて先システム名を“FMV02”、システム種別を“cl”、相手側ノード名を“133.162.104.216”、通信種別を“tcp/ip”、論理構成名を“Ronri”と定義します。
drmsdfn -a sys -s FMV02 -k cl -n 133.162.104.216 -p tcp/ip -V Ronri
■使用例5
あて先システム名を“FMV03”、システム種別を“cl”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”、クライアントのステータスを管理しない“nomng”と定義します。
drmsdfn -a sys -s FMV03 -k cl -n 111.222.333.444 -p tcp/ip -Y nomng
■実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。
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