Systemwalker Centric Manager APIガイド - UNIX共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

上へ第3章 APIリファレンス

3.2 Mp_ChangeEventStat()関数

◆機能説明

Mp_OpenEventStat()発行後、Mp_ChangeEventStat()関数を発行することにより、イベントの対処要求を行います。

◆呼び出し形式

#include <mp_opmgr_api.h>
int    Mp_ChangeEventStat( fp, hisnum, keydata, status, dealer, 
                               memo, chgflag );

int        fp;           /* ファイル記述子を指定する         */
long       hisnum;       /* 監視イベント番号を指定する       */
MPOPCESKEY *keydata;     /* MPOPCESKEY構造体を指すポインタを */
                         /*     指定する                    */
unsigned long  status;   /* イベントの状態を指定する         */
char       *dealer;      /* 対応者を指定する                */
char       *memo;        /* メモを指定する                  */
unsigned long  chgflag;  /* 変更指定を有効にする項目を指定する*/

◆パラメタ

fp:
Mp_OpenEventStat()で獲得したファイル識別子を指定します。
hisnum:
対処する監視イベントの、監視イベント番号を指定します。
対処する監視イベントを、イベントテキスト、イベント発生システムのノード名/ノードID、およびイベント発生日時で特定する場合は、このパラメタに0を指定します。
keydata:
MPOPCESKEY構造体を指すポインタを指定します。
この構造体は、対処する監視イベントを、イベントテキスト、イベント発生システムのノード名/ノードID、およびイベント発生日時で特定する場合に必要です。
対処するイベントを監視イベント番号で特定する場合は、NULLを指定します。
status:
対処する監視イベントの状態を指定します。このパラメタには、以下の値のどれかを指定します。
MPOP_CES_DEFEVT:
監視イベントの状態は[保留]。
MPOP_CES_FIXEVT:
監視イベントの状態は[対処済]。
MPOP_CES_REPEVT:
監視イベントの状態は[返答済]。
dealer:
監視イベントに対応した人の名前を、16バイト以内で指定します。
新規対応者を指定しないで、対処要求前の情報を破棄する場合は、NULLを指定します。
memo:
監視イベントに対するユーザメモを、320バイト以内で指定します。
新規ユーザメモを指定しないで、対処要求前の情報を破棄する場合は、NULLを指定します。
chgflag:
対処要求で、変更指定を有効にする項目を指定します。
このパラメタには、以下のフラグを任意に組み合わせて指定します。
MPOP_CES_STATUS:
statusに指定された値を有効にする。
MPOP_CES_DEALER:
dealerに指定された値を有効にする。
MPOP_CES_MEMO:
memoに指定された値を有効にする。
MPOP_CES_ALL:
status、dealer、memoに指定された値をすべて有効にする。

◆構造体の説明

MPOPCESKEY構造体の形式

typedef struct _MPOPCESKEY {
   char       nodename[MPOP_NODENAMELEN];
   unsigned long  NodeID;       /* リザーブ領域  */
   unsigned long  DatabaseID;   /* リザーブ領域  */
   time_t     timerec;
   char       eventtext[MPOP_EVENTLEN]; 
} MPOPCESKEY;
nodename:
対処する監視イベントが発生したシステムのノード名を指定します。
timerec:
対処する監視イベントが発生した日付、および時間を、time_t型で指定します。
eventtext:
対処する監視イベントのテキストを指定します。

◆参照

Mp_OpenEventStat(),Mp_CloseEventStat()

◆復帰値

0:
正常終了。イベントを正常に対処。
4:
異常終了。返答要求メッセージ以外を[返答済]にしたため対処不可能。
3:
異常終了。ログファイルに該当するイベントが存在しないため対処不可能。
2:
異常終了。返答要求メッセージで、すでに状態が[返答済]のため対処不可能。
1:
異常終了。イベントの状態が[調査中]のため対処不可能。
−1:
異常終了。異常発生のため対処不可能。
−2:
異常終了。イベントを正常に対処したが、マネージャで続行不可能な異常が発生。

◆備考

マイナス復帰した場合の詳細なエラーコードは、errnoに設定されます。

errnoにはシステムのエラーコード(/usr/include/sys/errno.hに定義)、または/opt/systemwalker/include/mp_operr_api.hに定義されている値が設定されます。

◆API格納場所

/usr/lib

◆動作環境による差異

運用管理サーバだけで使用可能です。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1995-2003