Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -

10.2.5 グループ操作API

グループ操作API(Mp_JobschCtlGrp)について説明します。

■記述形式

#include "jobschapi.h"
int Mp_JobschCtlGrp (char *project,
　　　　　　　　　　　char *grpname,
　　　　　　　　　　　int action) ;

■機能説明

本APIは、jobschctlgrpコマンドをC言語インタフェースから利用するためのインタフェースです。

■パラメタの説明

◆project

操作するグループの存在するプロジェクト名を指定します。なお、API実行ユーザの利用できるプロジェクトのプロジェクト名のみ指定できます。

API実行ユーザの利用できるプロジェクトのうちグループが登録されているプロジェクトが1つしかない場合に限り省略できます。省略する場合はNULLを指定します。

◆grpname

操作するグループ名を指定します。省略することはできません。

◆action

グループの操作方法を指定します。

1:

start(起動)

2:

cancel(強制終了)

3:

rerun(再起動)

4:

pause(停止)

5:

continue(停止解除)

6:

disable(無効)

7:

enable(無効解除)

8:

cope(確認)

■復帰値

復帰値	意 味
0	正常終了しました。
4	グループが操作できない状態です。
8	ジョブスケジューラデーモンが動作していません。
12	パラメタの指定に誤りがあります。もしくは、ユーザの権限に誤りがあります。
16	致命的なエラーが発生しました。

■必要ファイル

グループ操作APIを使用するには、以下のファイルが必要となります。

LIB:

libjobsch.so

INCLUDE:

jobschapi.h

 

グループ操作APIはLIBに格納されており、グループ操作APIで使用する定数および構造体はINCLUDEファイルに宣言されています。

これらのファイルは以下のディレクトリに格納されています。

LIB:

/opt/FJSVJOBSC/usr/lib(Solaris OE版)

/opt/uxpJOBSCH/usr/lib(DS版)

INCLUDE:

/opt/FJSVJOBSC/usr/include(Solaris OE版)

/opt/uxpJOBSCH/usr/include(DS版)

■プログラム例

グループ操作APIのプログラム例を以下に示します。

 

#include <stdio.h>
#include "jobschapi.h"

main()
{
    int ret;

    ret = Mp_JobschCtlGrp("user1",          /* project name */
                          "grp001",         /* group name */
                          1);               /* action : start */

    if (ret == 0) {
        printf("group(grp001) was normally controlled.\n"); 
    }
    else{
        printf("ERROR: return code = %d\n", ret); 
        exit(1);
    }
    exit(0);
}