Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
目次 索引 前ページ次ページ

上へ付録B 留意事項
上へB.1 性能のチューニングについて

B.1.5 メッセージキューの拡張について【UNIX】

同時実行するジョブネットおよびジョブが多い場合や、メッセージ起動のジョブネットが多い場合、ジョブネットおよびジョブの起動が遅れたり、ジョブ実行制御属性のジョブの状態が、ジョブスケジューラで正しく認識できなくなることがあります。

この場合は、以下の方法でメッセージキューを拡張してください。

Solaris OE版の場合:

/etc/systemファイルに以下の設定を追加し、ファイルの編集後にシステムを再起動してください。

set msgsys:msginfo_msgtql=同時起動ジョブネット数(注1) × 4
set msgsys:msginfo_msgmnb=同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2)
set msgsys:msginfo_msgseg(注3)=同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2)
                           ÷ msginfo_msgssz値
set msgsys:msginfo_msgmap=msginfo_msgtql値 + 2

注1)ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。
十分に検証を行って、適切な値を設定してください。
注3)Solaris8、Solaris9では、“msgsys:msginfo_msgseg”の値を設定する必要はありません。

HP版の場合:

システムの管理マネージャなどを使用して、以下のカーネルパラメタを変更し、カーネルを再作成してください。

MSGTQL 同時起動ジョブネット数(注1) × 4
MSGMNB 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2)
MSGSEG 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2) ÷ MSGSSZ値
MSGMAP MSGTQL値+2

注1)ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。
十分に検証を行って、適切な値を設定してください。

Linux版の場合:

/etc/sysctl.confファイルに以下の設定を追加し、ファイルの編集後にシステムを再起動してください。

kernel.msgmnb = 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2)

注1)ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。
十分に検証を行って、適切な値を設定してください。

[EE]

Linux版で複数サブシステム運用を行う場合、使用されるメッセージキューの数は、サブシステム数の4倍になります。そのため、使用可能なメッセージキューの最大数をオーバーしてしまい、サブシステムの起動ができなくなることがあります。

この場合は、/etc/sysctl.confファイルに以下の設定を追加し、システムで使用可能なメッセージキューの最大数を拡張してください。ファイルの編集後にはシステムを再起動してください。

kernel.msgmni=(使用可能なメッセージキューの最大数)


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2004