Systemwalker OperationMGR GEE説明書 - Solaris(TM) Operating Environment -
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上へB.1.2 制御文

B.1.2.1 ジョブ制御文

ジョブの登録情報を設定する制御文です。なお、ジョブ制御文を指定する時は、ジョブネット制御文を必ず直前に指定してください。

■記述形式

JOB                                             ---------- (1)
jobid 業務ID/ホストのジョブ名                 ---------- (2)  (*)  (注1)
user_definition ユーザ定義名                     ---------- (3)  (*)  (注2)
exec_host ジョブ実行ホスト名                     ---------- (4)  (*)  (注3)
job_definition 業務定義                          ---------- (5)  (*)  (注4)
filename 実行ファイル名/JCM名/データセット名   ---------- (6)       (注5)
jobnumber ジョブ番号                             ---------- (7)  (*)  (注6)
jobcomment コメント                              ---------- (8)
retry リトライ間隔                               ---------- (9)
alternate_host 代替ホスト名                      ---------- (10)
option ジョブのパラメタ                          ---------- (11)
job_kind 業務種別定義                            ---------- (12)      (注7)
queuename キュー名                               ---------- (13)
resource リソース名                              ---------- (14)
resource_attr リソース割り当て                   ---------- (15)      (注8)
pre_job 先行ジョブ番号                           ---------- (16)
endcodeignore 終了コードに関わらず正常           ---------- (17)
nooutput 出力を保存しない                        ---------- (18)
restartpoint 再起動ポイント                      ---------- (19)      (注9)
normallimit 正常終了コード上限値                 ---------- (20)
predictiontime 実行予測時間                      ---------- (21)
jobicon アイコン種別                             ---------- (22)  (*)
jobattr ジョブ属性                               ---------- (23)
;
注1) jobidオペランドは、JOBキーワードのすぐ後に指定してください。
注2) user_definitionオペランドは、jobidオペランドのすぐ後に指定してく
    ださい。
注3) exec_hostオペランドは、user_definitionオペランドのすぐ後に指定し
    てください。
注4) job_definitionオペランドは、exec_hostオペランドのすぐ後に指定して
    ください。
注5) job_definitionオペランドの指定が“OFF”の場合は必ず指定してくださ
    い。
    “ON ”の場合は指定できません。
注6) jobnumberオペランドは、filenameオペランドの指定がある場合は
    filenameオペランドのすぐ後に指定します。
     filenameオペランドの指定がない場合はjob_definitionオペランドのす
   ぐ後に指定します。
注7) job_kindオペランドは、jobiconオペランドで“MXSP”を指定し、かつ
    SymfoNETに業務定義されていない場合のみ指定できます。
注8) resource_attrオペランドは、resourceオペランドのすぐ後に指定してく
   ださい。
注9) 再起動ポイントは、ジョブネットを構成するジョブの中で1つのジョブだ
   けに設定できます。
   (*) 必ず指定してください。 

■制御文の説明

◆(1) JOB

ジョブ制御文の開始を表すキーワードです。

◆(2) 業務ID/ホストのジョブ名

グローバルサーバ上のジョブ名です。SymfoNETに定義済みの場合は業務ID、未定義の場合はホストのジョブ名を8バイト以内で指定します。先頭に“@”を使用したジョブ名は指定できません。

◆(3) ユーザ定義名

グローバルサーバと連携するため、グローバルサーバ上のユーザ名と対応して登録した、UNIXシステム上のグループ名です。8バイト以内で指定します。

◆(4) ジョブ実行ホスト名

ジョブを実行するグローバルサーバのホスト名です。16バイト以内で指定します。

◆(5) 業務定義

SymfoNETに業務定義してあるかどうかを指定します。業務定義がされている場合は“ON”を、まだ定義されていない場合は“OFF”を指定します。

◆(6) 実行ファイル名/JCM名/データセット名

業務定義が未定義の場合に指定します。

OS種別がXSPの場合は実行するファイル名またはJCM名を、MSPの場合はデータセット名を64バイト以内で指定します。業務定義済みの場合は指定できません。

◆(7) ジョブ番号

ジョブに対応する番号を1〜255の数字から割り当てます。ジョブの実行順序に従い、重複しないように番号を割り当てます。先行ジョブから後続ジョブへ昇順になるように番号を割り当てます。

◆(8) コメント

ジョブへのコメントを64バイト以内で指定します。仮名半角およびユーザ定義文字を含むことはできません。

◆(9) リトライ間隔

グローバルサーバに接続できなかった時にリトライをする間隔を指定します。秒単位で5から30までの数値を指定します。リトライ回数は10回で固定されており、本オペランドで指定した間隔でリトライを10回行います。

◆(10) 代替ホスト名

ジョブ実行ホスト名に指定したホストに接続できない場合に、代わりに接続するホスト名を指定します。16バイト以内で指定します。

◆(11) ジョブへのパラメタ

ジョブに渡すパラメタを指定します。

MSPの場合
指定した値は、グローバルサーバ上のEXPAND文のパラメタに置き換えられて実行されます。このとき、グローバルサーバ上のJCL内には、対応するEXPAND文が記述されている必要があります。
XSPの場合
指定した値は、グローバルサーバ上のJCM業務のパラメタに置き換えられて実行されます。

◆(12) 業務種別定義

起動する業務種別を以下のいずれかから指定します。XSPの場合で、かつSymfoNETに業務定義されていない場合に指定できます。省略した場合は、“BATCH”が指定されたものとし、バッチ業務を実行します。

BATCH

バッチ業務を起動します。

JCM

JCM(ジョブ制御マクロ)業務を起動します。

◆(13) キュー名

ジョブの投入先キュー名を英数字15バイト以内で指定します。省略した場合は、デフォルトキューにジョブが投入されます。

◆(14) リソース名

利用する資源(リソース)名を64バイト以内で指定します。省略した場合は、資源の割り当ては行いません。

◆(15) リソース割り当て

指定した資源(リソース)の割り当て方法を指定します。省略した場合は、“SH”が指定されたことになります。

SH

資源(リソース)を共有します。

EX

資源(リソース)を排他にします。

◆(16) 先行ジョブ番号

先行ジョブのジョブ番号を指定します。先行ジョブ番号を複数指定する場合は、コンマ“,”で区切り、昇順に並べてください。なお、先行ジョブに指定したジョブは、事前に定義されている必要があります。本指定を省略した場合は、先頭ジョブとなります。

◆(17) 終了コードに関わらず正常

ジョブの終了コードを無視する場合、“ON”を指定します。“ON”を指定すると、終了コードに関係なくジョブは正常終了となり、後続のジョブを実行します。

◆(18) 出力を保存しない

ジョブの標準出力/エラー出力を参照しない場合に“ON”を指定します。“ON”を指定すると、ジョブの標準出力/エラー出力は保存されません。

◆(19) 再起動ポイント

ジョブネットの再起動時に、このジョブから起動する場合に“ON”を指定します。再起動ポイントは、ジョブネットを構成するジョブの中で1つのジョブにだけ設定できます。なお、リカバリジョブには再起動ポイントを指定することはできません。

◆(20) 正常終了コード上限値

ジョブが正常に終了したか、異常終了したかを判断する値を指定します。

ジョブの終了コードが、0以上で正常終了コード上限値以下の場合、ジョブは正常に終了したと見なされます。ジョブの終了コードが、正常終了コード上限値で指定した値よりも大きい場合、ジョブは異常終了したと見なされます。

指定できる範囲は0から255までです。省略した場合は0になります。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウで疑似正常状態を有効にしている場合、終了コード0のジョブの状態は“正常終了”、終了コードが1以上正常終了コード上限値以下のジョブの状態は“疑似正常”と表示され、区別されます。

◆(21) 実行予測時間

ジョブの実行予測時間を指定します。指定できる範囲は、1〜35791394(分)です。本オペランドを省略した場合、実行予測時間は設定されません。

◆(22) アイコン種別

登録するアイコン種別をパラメタで指定します。アイコン種別とパラメタの対応表、および記述例を以下に示します。

  アイコン種別

   パラメタ

MSP
XSP

MMSP
MXSP

記述例

jobicon MMSP

◆(23) ジョブ属性

リカバリジョブの指定です。先行ジョブ番号を必ず指定してください。また、リカバリジョブの先行ジョブを再実行するかどうかを指定します。

RECOVERYONLY

このジョブをリカバリジョブにします。このリカバリジョブが正常終了しても先行ジョブは再実行しません。

RECOVERYRERUN

このジョブをリカバリジョブにします。このリカバリジョブが正常終了の場合のみ先行ジョブを再実行します。


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