Systemwalker CentricMGR 解説書 - Solaris(TM) Operating Environment - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -

1.1.1 Systemwalkerとは

IT(Information Technology:情報技術)環境は、ホスト集中型の処理から、クライアント/サーバシステムへ、さらにはインターネットを介したネットワークコンピューティング環境およびこれらを含む混在環境へと変化しています。また、インターネットビジネスの浸透により、IT投資が企業戦略上重要な要素になってきています。

このような環境変化に対して、情報システムの運用管理には、単に管理コストの低減だけにとどまらず、利用部門に対するサービス性を向上させ、生産性を引き出しつつ、経営戦略に基づいてサービスレベルを保証していくことが求められます。

これらの要件を解決するため、Systemwalkerは、PSM(Policy-based Systems Management)という運用管理のコンセプトに基づいた効率的な運用を提供します。

Systemwalkerでは、「レスポンスは何秒以内」とか「アプリケーションの稼働率は何%以上」などのシステム構築時に管理者が策定したシステムの運用要件を、ポリシーと言います。ポリシーをシステムおよびシステム構成をするIT資源に適用し、ポリシーに従ったシステムの運用管理を可能にしています。

以下の3つのマネージメント機能により、システム全体を効率よく運用することができます。

• ポリシーマネージメント

  システム運用のベースとなるマネージメント機能で、経営戦略に基づいた情報システムの運営を可能にします。

• ライフサイクルマネージメント

  運用管理コストの低減を目的に、さまざまなIT資源のライフサイクル(導入/設定〜監視〜復旧〜評価)を管理します。

• サービスマネージメント

  アプリケーション、ジョブ、印刷、セキュリティ、ネットワークなどそれぞれの分野別に特化して、ポリシーに従い業務のサービス性向上を可能にします。