SystemWalker/CentricMGR 導入手引書 - Solaris -
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上へ第1章 導入設計
上へ1.2 使用機能ごとの詳細構成を決定する
上へ1.2.1 イベントの監視方法を設計する
上へ1.2.1.1 論理的通信構造の決定

1.2.1.1.1 基本的な通信構造

通信構造は、送信先の設定により決定します。通信構造には、次の2種類があります。

SystemWalker/CentricMGR EEを使用している場合は、さらに1つのサーバで複数のメッセージ送信先システムを設定することにより、複数の運用管理サーバでイベントを監視することができます。

この通信構造は、メッセージの送信時だけでなく、運用管理サーバから部門管理サーバまたは業務サーバにリモートコマンドを発行する場合も、この通信構造に従ってコマンドの発行および実行結果の返信が行われます。

■単階層の論理的通信構

図:単階層の論理的通信構造”のように運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバのそれぞれの間に通信パスが設定され、論理的通信構造が形成されます。

[図:単階層の論理的通信構造]

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■多階層の論理的通信構

SystemWalker/CentricMGRは、メッセージおよびコマンドの送信を中継する機能を持っていますので、“図:多階層の論理的通信構造”に示すように、階層的な通信構造をつくることもできます。この論理的通信構造は、物理的なネットワーク構造とは何ら関係していませんので、任意に階層構造を設定することができます。

[図:多階層の論理的通信構造]

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この通信構造に従って、部門管理サーバおよび業務サーバで発生したメッセージは順に送信され、運用管理サーバに集められます。こうして、運用管理サーバでは、通信接続する全サーバのメッセージが監視できるようになります。

通信構造を多階層にした場合、メッセージを中継しているサーバ(図のsubAまたはsubB)では、配下のサーバからのメッセージのうち、必要なものを自身のファイルに格納し、参照することができます。したがって、緊急度の高いメッセージは運用管理サーバで監視し、その他を中継するサーバで監視するなどして、運用管理サーバでの監視の負荷を軽減することができます。

 


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