SystemWalker/CentricMGR 解説書 - Solaris - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000 -
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上へ第2章 機能の説明
上へ2.6 評価
上へ2.6.1 サービスレベルを評価する

2.6.1.2 システムを評価する

システムで発生したイベントの情報から、トラブルの発生傾向を表示/分析し、システムの評価を支援します。また、性能情報からは、潜在的な性能トラブル要因の発見と効率的な設備投資立案を支援します。

SystemWalker/CentricMGRでは、システムを評価するための以下の機能を提供します。

イベントの発生傾向を分する

収集された監視イベントの情報から、レポーティング機能により、イベントの発生傾向が分析できます。

◆レポーティン

蓄積された監視イベントの件数を分類し、イベントの発生傾向を表示します。トラブル発生の傾向分析や、基本のグラフをカスタマイズし、週報や月報の作成に利用することも可能です。

基本のグラフ

初期値では、時間の経過による監視イベント発生数の推移を、以下の3種類のグラフで表し、分析することができます。

上記グラフ表示対象の監視イベントは、各グラフごとに以下のように分類して表示されます。

グラフの種類

分 類

監視イベント種別

− ネットワーク

− システム

− 資源配付

− アプリ連携

− 利用者管理

− アプリ管理

− ネットサーバ

− 性能監視

− セキュリティ

− アプリケーション

− ログファイル

− 介入

− バッチ業務

− トラフィック監視

− 性能

− ヘルプデスク

− その他

監視イベントの属性

− 一般メッセージ

− 返答要求メッセージ

監視イベントの状態

− 調査中

− 未対処

− 対処済

− 保留

− 返答済

監視イベント種別ごとの監視イベント数の表示例を“図2-12 監視イベント数の表示例”に示します。

[図2-12 監視イベント数の表示例]

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グラフのカスタマイ

監視イベントの情報は、分析の目的に応じてカスタマイズすることができます。蓄積された監視イベントの情報はCSVファイルに出力され、テンプレートに従いグラフ表示されます。このグラフにするための手続きを記述したテンプレートをカスタマイズすることで、目的に応じたグラフを作成することができます。

例えば、以下のようなグラフを作成することができます。

image

現在表示している監視イベントの状況を簡単にグラフ表示することもできます。ひと目でイベントの発生傾向を確認することができるので、管理者は、トラブルの傾向を容易に把握できます。

イベントの発生傾向は、以下の項目がグラフに表示されます。

システムの性能を分する

システムの性能情報を表示分析し、潜在的な性能トラブル要因の発見と効率的な設備投資立案を支援します。システムから収集/蓄積された性能情報は、運用管理サーバ上で一元管理され、サーバ性能の分析/評価に使用できます。

一元管理された性能情報の利用方法を以下に示します。

システムの性能の分析は、性能監視で収集した情報を、レポーティング機能によりグラフ表示することで、傾向分析ができます。

収集する項目を表に示します。

サーバ性能情報

CPU使用率

ページフォルト数

DISKビジー率

注)トラフィックの性能情報も同様に収集されます。サーバの性能情報については“ネットワークを評価する”を参照してください。

◆レポーティン

収集したシステムの性能情報をCSVファイルに出力し、グラフに表示します。性能負荷の傾向を分析したり、出力結果をカスタマイズして、週報や月報の作成にも利用できます。性能監視のCSVファイルへ出力される性能項目は、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。

なお、レポーティング機能によりグラフ表示できる情報は、ネットワーク監視機能により収集/蓄積したサーバ性能情報(基本情報だけ)です。サーバ性能監視機能により監視している情報とは異なります。

ネットワーク監視機能とサーバ性能監視機能の違いについては、“ネットワーク/システムの性能を監視する”を参照してください。

以下は、グラフの表示例です。

image


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