Systemwalker Centric Manager スクリプトガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第2章 文法> 2.3 Systemwalkerスクリプトで使用するコマンド・制御文

2.3.19 string(文字列を操作する)

◆機能説明

文字列に対して、比較、取り出し、変換、切断などの操作を行います。

◆記述形式

string option argarg ....

◆オプション

option
操作内容を指定する、オプションキーワードを指定します。指定可能なオプションの指定方法と説明を以下に示します。
arg
操作に必要な引数を指定します。

オプションごとの説明

string compare string1 string2
文字列を比較します。string1が辞書順でstring2より小さいか等しいか大きいかにより、それぞれ−1、0、1を返します。
string first string1 string2
string2の中にstring1が出現するかを調べます。見つかればstring2の中の最初にstring1が出現した場所(先頭文字のインデックス(注))を返します。見つからなければ−1を返します。
string index string charIndex
stringの中のcharIndex番目の文字を返します。
string last string1 string2
string2の中にstring1が出現するかを調べます。見つかればstring2の中で最後にstring1が出現した場所(先頭文字のインデックス(注))を返します。見つからなければ−1を返します。
string length string
stringの文字列の長さを返します。
string match pattern string
stringpatternが一致するか調べ、一致する文字列があれば1を、なければ0を返します。
patternには、UNIXのCシェルでファイル名指定などに用いる特殊文字も使用できます。
pattern中で特殊文字として扱われるものと、その意味を以下に説明します。
*:
任意の文字の並び(空文字列を含む)と解釈されます。
  例)パターン ab* は、abで始まる任意の文字列に一致します。
?:
任意の1文字と解釈されます。
  例)パターン ab? は、abで始まる3文字の文字列に一致します。
[]:
大括弧内に指定された任意の1文字と解釈されます。また、大括弧内にa−zに指定された場合は、a 〜 z までの任意の文字として解釈されます。
  例)パターン ab[0−9] は、abで始まり、後ろが数字である3文字の文字列に一致します。
\:
パターン記述上の特殊文字(*?[]\)の直前に記述することにより、その文字の特殊な意味を消し、単なる1文字として扱わせます。
  例)パターン ab\* は、文字列 ab* に一致します。
pattern中に特殊文字が含まれていない場合は、patternと完全に同一である場合に一致となります。
string range string i j
文字列のi番目からj番目までの文字列を返します。
string tolower string
stringを小文字に変換した文字列を返します。
string totitle string
stringの先頭を大文字、残りを小文字に変換した文字列を返します。
string toupper string
stringを大文字に変換した文字列を返します。
string trim stringchars
stringの最初か最後に、charsで指定された文字の並びがあれば、その並びを削除した文字列を返します。
chars省略時は、空白文字が削除されます。
string trimleft stringchars
stringの最初に、charsで指定された文字の並びがあれば、その並びを削除した文字列を返します。chars省略時は、空白文字が削除されます。
string trimright string chars
stringの最後に、charsで指定された文字の並びがあれば、その並びを削除した文字列を返します。chars省略時は、空白文字が削除されます。
string wordend string index
stringの中で、インデックス(注)で示される文字を含んだ単語の次の文字の位置を返します。
string wordfirst string index
stringの中で、インデックス(注)で示される文字を含んだ単語の先頭の文字の位置を返します。

(注)インデックスとは

先頭文字を0とした場合の文字列中の位置(n文字目)を表します。
日本語文字(2バイト文字)も1文字として数えられます。

◆復帰値

“オプションごとの説明”を参照してください。

◆使用例

変数bufに格納されている文字列の先頭3文字を抜き出し、変数topに格納します。

set top [string range $buf 0 2]


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