Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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第4章 ヘルプデスクサーバの環境構築(Solaris OE)

4.5 システムパラメタのチューニング

ヘルプデスクサーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(デフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。(加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)各パラメタがどちらにあたるかは、表の“種別”を参照してください。

詳細についてはSolaris OEのマニュアル等を参照してください。

◆システムパラメタのチューニング値

[共有メモリ]

パラメタ

説明

種別

shmsys:shminfo_shmmax

共有メモリセグメントの最大サイズ

4194304

最大

shmsys:shminfo_shmmni

システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数

20

加算

shmsys:shminfo_shmseg

プロセスごとのセグメント数 (注1)

20

最大

[セマフォ]

パラメタ

説明

種別

semsys:seminfo_semmap

セマフォマップ内のエントリ数(注2)

600

加算

semsys:seminfo_semmni

セマフォ識別子の数

600

加算

semsys:seminfo_semmns

システム内のセマフォ数

1056

加算

semsys:seminfo_semmnu

システム内のundo構造体の数

128

加算

semsys:seminfo_semmsl

セマフォ識別子ごとの最大セマフォ数

50

最大

[メッセージキュー]

パラメタ

説明

種別

msgsys:msginfo_msgmap

messageマップ内のエントリ数 (注2)

128

加算

msgsys:msginfo_msgmax

メッセージの最大サイズ

256

最大

msgsys:msginfo_msgmnb

待ち行列上の最大byte数

8192

最大

msgsys:msginfo_msgmni

メッセージ待ち識別子の数

4

加算

msgsys:msginfo_msgseg

メッセージセグメント数 (注2)

2048

加算

msgsys:msginfo_msgtql

メッセージのヘッダ数

128

加算

注1)
Solaris 9 OE以降では設定不要です。
注2)
Solaris 8 OE以降では設定不要です。

システムパラメタを編集するには、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを以下のように追加します。

◆システムパラメタの編集例

Solaris 8 OE上にヘルプデスクサーバのみを導入した場合

set shmsys:shminfo_shmmax = 4194304
set shmsys:shminfo_shmmni = 120
set shmsys:shminfo_shmseg = 26

set semsys:seminfo_semmni = 610
set semsys:seminfo_semmns = 1116
set semsys:seminfo_semmsl = 50

set semsys:seminfo_semmax = 2048
set semsys:seminfo_semmnb = 8192
set semsys:seminfo_semmni = 54
set semsys:seminfo_semtql = 168

備考.
コメント行を設定する場合は、“*”を使用してください(“#”ではありません)。

システムパラメタを変更した後は、システムの再起動が必要です。再起動のコマンドを以下に示します。

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

◆システムパラメタの確認方法

システム再起動後、設定したシステムパラメタが反映されているのを/usr/sbin/sysdefコマンドの出力から確認してください。


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