Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド - UNIX共通 -
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第3章 部門管理サーバ・業務サーバのバージョンアップ> 3.1 バージョンアップ手順

3.1.1 バージョンアップ

部門管理サーバ/業務サーバのバージョンアップ方法について説明します。

■同一コンピュータの場合

同一コンピュータへバージョンアップする手順をIPアドレス/ホスト名変更を含めて説明します。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  2. ノード情報の変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  3. OS側のIPアドレスの変更/ホスト名の変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  4. hostsファイルまたはDNSの変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  5. ユーザ情報の確認
  6. インストール(アップグレードインストール)
  7. システムの再起動
  8. 各種サービスの起動

■別のコンピュータの場合

別のコンピュータへバージョンアップする手順をIPアドレス/ホスト名変更を含めて説明します。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止
  2. 運用環境の退避
  3. ノード情報の変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  4. OS側のIPアドレス/ホスト名の設定(移行先コンピュータ)(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  5. hostsファイルまたはDNSの変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  6. 移行元で退避したユーザ資産の配置
  7. ユーザ情報の確認
  8. インストール
  9. システムの再起動
  10. 運用環境の復元
  11. 各種サービスの起動

Systemwalker Centric Managerの停止

部門管理サーバ/業務サーバから以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

pcentricmgrコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

なお、SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合は、以下のコマンドでSystemWalker/OperationMGRのデーモンも停止してください。

/opt/systemwalker/bin/poperationmgr


SystemWalker/CentricMGR 4.1以前の製品からバージョンアップする場合

NetWalker関連のデーモンは停止しないでください。

運用環境の退避(別のコンピュータの場合)

Systemwalker Centric Manager 12.0のCD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行します。

CD-ROMマウントポイント/unx32/tool/swmove -b 移行データの退避先ディレクトリ名

退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。空白を含むことはできません。

swmoveコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

コマンドが途中でエラーになった場合は、エラーの原因を取り除き、エラー時と同じ退避先ディレクトリを指定してコマンドを再実行します。


旧バージョンがV4.1以前で退避時とは別に移行元の旧バージョンを削除する場合

swmoveコマンドを実行すると、削除が必要なパッケージをコマンド実行時に削除できます。コマンド実行時には、移行に使用したユーザ資産の退避先ディレクトリを指定します。退避コマンド実行時の旧バージョンの削除問い合わせに対して、“Y”を応答してください。アンインストールが必要なパッケージが削除されていない場合は、swmoveコマンドを再実行してください。

次のファイルにアンインストールが必要なパッケージ名が書き込まれます。

退避先ディレクトリ/rmpackage.inf

このファイルに記載されていないパッケージは、手操作で削除しないようにしてください。


SystemWalker/CentricMGR 5.0より古いバージョンを削除する場合

SystemWalker/CentricMGR 5.0より古いバージョンを削除する場合、NetWalker/Baseは削除対象になりません。また、手操作で削除しないでください。

ノード情報の変更 (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

Systemwalkerコンソールの編集機能で、部門管理サーバ/業務サーバのノード情報を変更します。

OS側のIPアドレス/ホスト名の設定(移行先コンピュータ) (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

部門管理サーバ/業務サーバのOSの変更でIPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。

hostsファイルまたはDNSの変更 (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

運用に合わせて各サーバおよびクライアントでhostsファイルまたはDNSサーバの変更を実施してください。

hostsファイルまたはDNSの変更については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

移行元で退避したユーザ資産の配置(別のコンピュータの場合)

この作業は、別のコンピュータへバージョンアップする場合だけ必要な作業です。

移行元のコンピュータで退避した移行データを、移行先コンピュータのローカルディスクに配置(コピー)してください。

ユーザ情報の確認

SystemWalker/CentricMGR V5.0以降からバージョンアップする場合は、以下を確認します。

インストール

同一コンピュータの場合は、アップグレードインストールします。

次のコマンドを実行して、本バージョンをインストールします。

CD-ROMマウントポイント/unx32/swsetup


インストールの詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

システムの再起動

Systemwalker Centric Managerを使用するには、システムの再起動が必要です。以下は、システム再起動のコマンドの実行例です。

[Solaris OEの場合]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

[Linuxの場合]

# cd /
# /sbin/shutdown -r now

[HP-UXの場合(業務サーバ)]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -r now

[AIXの場合(業務サーバ)]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -r now

運用環境の復元

Systemwalker Centric Manager 12.0のCD-ROMを挿入し、旧バージョンのユーザ資産を復元するため、次のコマンドを実行します。

CD-ROMマウントポイント/unx32/tool/swtrans -b 旧版退避先ディレクトリ名

コマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

各種サービスの起動

以下の順番で各種サービスを起動します。

  1. SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合
    SystemWalker/OperationMGRを起動します。
  2. Syslog連携機能を有効にする
  3. Systemwalker Centric Managerのデーモンの起動

各種サービスの起動の手順は、以下のとおりです。

◆SystemWalker/OperationMGRの起動

SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合は、Systemwalker OperationMGRを起動します。

/opt/systemwalker/bin/soperationmgr

◆Syslog連携機能の設定

Syslog連携機能を以下の手順で有効にします。

  1. 以下のコマンドにより、Syslog連携機能を起動します。

    /opt/systemwalker/bin/stropasyslog

     

  2. 以下のどちらかの方法により、監視を再開します。

stropasyslogコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

syslogdの再起動を行った場合、syslogdが停止している間に発生したメッセージはsyslogdで処理されない場合があります。
また、syslog連携機能を停止している間に、syslogdとの接続が切断されたことをあらわすメッセージが出力される場合があります。上記手順を行うことで復旧しますので、そのメッセージは無視してください。

◆Systemwalker Centric Managerのデーモンの起動

以下のコマンドにより、Systemwalker Centric Managerのデーモンを起動します。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

scentricmgrコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。


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