Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド - UNIX共通 -
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第2章 運用管理サーバのバージョンアップ> 2.2 利用機能別に必要な作業

2.2.2 イベント監視機能を使用している場合

■監視イベント種別について

旧バージョン製品からバージョンアップした場合、監視イベント種別は旧バージョンで設定されていた内容が設定されます。SystemWalker/CentricMGR 5.0以降で追加された機能を利用する際には、監視イベント種別を追加する必要があります。追加方法は、"Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編"を参照してください。

SystemWalker/CentricMGR SE/EE 5.0以降で標準インストールされる監視イベント種別は以下のとおりです。

■イベント監視の条件定義に関する注意

Systemwalker Centric Managerでは、インストール時に[イベント監視の条件定義]について標準の定義を提供しています。

SystemWalker/CentricMGR 4.1以前の製品からバージョンアップした場合は、メッセージ選択テーブルが変換された定義の下にイベント監視の条件定義の標準定義が追加されます。SystemWalker/CentricMGR 5.0 以降の製品からバージョンアップした場合は、すでに利用されている定義を継承するため、新規機能に対する定義が追加されません。必要に応じて以下の手順で定義を追加してください。

操作手順は、“移行元Systemwalker Centric Managerがどのバージョンでも必要な作業”と“別コンピュータに移行した場合にだけ必要な作業”に分かれます。

移行元Systemwalker Centric Managerがどのバージョンでも必要な作業

  1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウを表示します。
  2. 追加する定義行分だけ、以下の操作を繰り返します。
    1. 追加する行の下にカーソルを移動し、[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択して[イベント定義]ダイアログボックスを表示します。[イベント定義]ダイアログボックスで、監視するメッセージの設定を行います。設定する内容については、以下の表を参照してください。

      メッセージテキスト、監視イベント種別、通報番号は、[特定しない]を指定します。

    2. 追加された行にカーソルを移動し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択して[アクション定義]ダイアログボックスを表示します。[アクション定義]ダイアログボックスの[メッセージ監視]タブの設定を行います。設定する内容については、以下の表を参照してください。

      重要度、通報番号は、[変更しない]を指定します。文字色、背景色は、変更しない指定にします。障害票の発行は、行わない指定にします。

      監視するメッセージの設定

      [メッセージ監視]タブの設定

      備考

      ホスト名:特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル:^UX:MpTrfExA$

      上位システムに送信:する
      ログ格納:する
      監視イベント種別:性能監視

      5.2以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名:特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル:^UX:MpFwdetect$
      監視イベント種別:ネットワーク
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納:する
      ※その他は変更しない

      11.0以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名:特定しない
      エラー種別:特定しない
      監視イベント種別:Strage
      ラベル:^UX:SSC$
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納:する
      ※その他は変更しない

      11.0以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名:特定しない
      エラー種別:特定しない
      監視イベント種別:システム
      ラベル:^SWORM
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納:する
      ※その他は変更しない

      11.0以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名:自システム
      エラー種別:特定しない
      監視イベント種別:システム

      メッセージタイプの特定:返答要求メッセージ
      ラベル:特定しない

      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納:する
      ※その他は変更しない

      11.0以前のバージョンを使用していた場合

    上記の表の定義を追加する位置は、運用に合わせて決めてください。以下の位置に追加することをおすすめします。

  3. すべての設定が終了したら、定義を保存して、[イベント監視の条件定義]ウィンドウを閉じます。

別コンピュータに移行した場合にだけ必要な作業

別のコンピュータへ運用管理サーバをバージョンアップする場合、運用管理サーバ自身の[イベント監視の条件定義]のポリシー定義は、swmove/swtransコマンド実行後にポリシーとして移出/移入します。

移行元運用管理サーバからのポリシーの移出

以下のコマンドを実行します。

/opt/FJSVfwaos/usr/bin/poout -n 移行元運用管理サーバの表示名 -d ポリシー移出先作業ディレクトリ名

または以下のコマンドを実行します。

/opt/FJSVfwaos/usr/bin/poout -i 移行元運用管理サーバのIPアドレス -d ポリシー移出先作業ディレクトリ名

移行先運用管理サーバへのポリシーの移入

以下のコマンドを実行します。

/opt/FJSVfwaos/usr/bin/poin1 -n 移行先運用管理サーバの表示名 -d ポリシーの移出で指定したディレクトリ名/MpAosfB

または以下のコマンドを実行します。

/opt/FJSVfwaos/usr/bin/poin1 -i 移行先運用管理サーバのIPアドレス -d ポリシーの移出で指定したディレクトリ名/MpAosfB

コマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

■下位サーバでのホスト接続先の変更

移行時にホスト名やIPアドレスを変更する場合、バージョンアップした運用管理サーバを接続先としている下位サーバで、接続先ホストの定義変更が必要です。

また、Systemwalker Operation ManagerからのSNMPトラッを受信していた場合、通知元のSystemwalker Operation Managerのアクション定義の宛て先も変更してください。


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