Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第4章 障害を管理する> 4.1 ヘルプデスクをカスタマイズする

4.1.12 障害票を自動転送する(Lotus Notesとの連携)

ヘルプデスクに対して登録された障害票をLotus Notesに自動転送することができます。 Notesクライアントは画面レイアウトの変更が容易なため、ユーザが任意に画面を変更することが可能です。Lotus Notes上で動作するプログラムはサンプルとして提供します。

Lotus Notesと連携する方法について、以下の構成で説明します。

◆ヘルプデスクの環境定

ヘルプデスクとLotus Notesを連携するために、ヘルプデスクに対して行う動作環境の設定手順を説明します。

  1. ヘルプデスクで利用するデータベースの設定を行います。ヘルプデスクサーバの設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
  2. ヘルプデスク管理者用クライアントの設定をしてください。設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
  3. 障害票をLotus Notesに転送する間隔を設定します。転送間隔は、[オプション定義]ダイアログボックスの[エスカレーション]タブを選択し、[通知間隔]に設定します。[オプション定義]ダイアログボックスの詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
  4. Lotus Notesに転送する障害票を選択するために、転送の対象とする進捗状況を設定します。転送対象とする進捗状況は、[オプション定義]ダイアログボックスの[エスカレーション]タブを開き、[帳票転送機能]の[転送対象進捗]に設定します。[オプション定義]ダイアログボックスの詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。


    障害票転送依頼機能の通知間隔について

    障害票転送依頼機能の通知間隔は、運用管理クライアントではWindows(R)にログインしたユーザID単位に登録されます。運用管理サーバ(Windows(R)の場合)では各ユーザに共通です。

    また、定義した内容は、以下の「Lotus Notesに対する環境定義」で説明する[障害票転送依頼]ダイアログボックスの起動時に反映されます。

◆Lotus Notesに対する環境定

ヘルプデスクとLotus Notesを連携するために、Lotus Notesに対して行う動作環境の設定手順を説明します。

  1. 運用管理サーバ(Windows(R)の場合)または運用管理クライアント上にLotus Notesサーバ(Domino)のインストールを行います。インストールについては、Lotus Notesのマニュアルを参照してください。
  2. 運用管理サーバ(Windows(R)の場合)または運用管理クライアント上にLotus Notesクライアントのインストールを行います。インストールについては、Lotus Notesのマニュアルを参照してください。
  3. 運用管理サーバ(Windows(R)の場合)または運用管理クライアント上のLotus Notesクライアントから以下のファイルを開きます。ヘルプデスクのサンプルプログラムを使用することができます。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.dm\mphlpdmn\HELPDESK.nsf

    サンプルプログラムには、以下の画面が用意してあります。

    なお、このサンプルプログラムでは、通知された帳票は通知元で採番された順序番号を使用しますが、Notesクライアントで発行された帳票は番号を持ちません。

  4. Lotus Notes画面で[エージェント]を選択し、[1.障害票を取得する]という名前のエージェントを開きます。
  5. エージェントの実行内容でInitializeイベントのスクリプトを参照して、デフォルトとして設定されている以下の部分を修正します。
    指定したエージェントの実行時期:
    アクションメニューから手動で
    実行する文書:
    データベースのすべての文書

    Initializeイベントのスクリプトに設定するstrPathを以下のように修正します。

    ' SystemWalker/CentricMGR V5.0 HELPDESK
    ' Function : Read Trouble Ticket File function
    ' Copyright (c) Fujitsu Limited 1999
    '
    Sub Initialize
    Dim strPath As String ' path
    Dim strFileName As String ' file name

    REM Please modify here!
    strPath = "c:\win32app\mpwalker.dm\mphlpdmn
    ' Not root directory
    If Right$(strPath, 1) <> "\" Then
    strPath = strPath & "\"
    End If

    strFileName = Dir$(strPath & "*.dat" , 0)
    Do While strFileName <> ""
    Call FiletoValue(strPath, strFileName)
    strFileName = Dir$()
    Loop

    End Sub


    “REM Please modify here!”の次行にある“Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mphlpdmn”を設定します。

    イベントには以下が用意されています。

    FiletoValue:
    ファイルを読み込む
    SetField:
    ファイルから読み込んだ値をNotesDBに格納する
    Initialize:
    動作環境を設定する

◆Lotus Notesとの連携方

Lotus Notesとの連携方法を説明します。

  1. 運用管理サーバ(Windows(R)の場合)または運用管理クライアント上で、ヘルプデスクの[障害票転送依頼]ダイアログボックを常時動作させておきます。

    [障害票転送依頼]ダイアログボックスを動作させるには、以下のf3crbtrnコマンを実行します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.dm\mphlpdmn\f3crbtrn.exe

  2. [帳票一覧]ダイアログボックスから、転送対象の障害票を表示し、[担当者情報]タブの[調査者]欄に調査者の担当者コードが設定されていることを確認します。
  3. [履歴情報]タブの[進捗状況]欄で転送対象の進捗状況名を選択し、[OK]ボタンをクリックします。転送対象の進捗状況名とは、[オプション定義]ダイアログボックスで設定した[転送対象進捗]のことです。
  4. 転送時には、障害票転送依頼のプログラム(1.で起動したプログラム)が格納されているディレクトリに、一つの帳票に対して一つのテキストファイルが出力されます。

    ファイル名は帳票コード.datの形式で最大50ファイル出力します。

  5. Lotus Notesに登録したサンプルプログラムが、上記で出力されたファイルを読み込み、Lotus Notes内に障害票として登録します。登録するタイミングは、[1.障害票を取得する]エージェントに指定した実行時期に従います。

◆ヘルプデスクが出力するファイルの構

ヘルプデスクが出力するファイルは以下の構造となっています。

[表:フィールド名コード]

フィールド名コード

用途

備考

00

(制御コードに依存するデータ)

指定された制御コードに依存

01

帳票コード

半角英数字8文字以内

02

発生日付

yyyy/mm/dd

03

発生時刻

hh:mm:ss

04

発行日付

yyyy/mm/dd

05

発行時刻

hh:mm:ss

06

発行者コード

半角8文字以内

07

発行者名

50バイト以内(全角25 or半角50)

08

発行者所属部署名

50バイト以内(全角25 or半角50)

09

通報者コード

半角8文字以内

10

通報者名

50バイト以内(全角25 or半角50)

11

通報者所属部署名

50バイト以内(全角25 or半角50)

12

調査者コード

半角8文字以内

13

調査者名

50バイト以内(全角25 or半角50)

14

調査者所属部署名

50バイト以内(全角25 or半角50)

15

進捗状況コード

半角数字2文字以内 値は1〜20

16

進捗状況名

14バイト以内(全角7 or半角14)

17

重要度コード

半角数字2文字以内 値は1〜20

18

重要度名

14バイト以内(全角7 or半角14)

19

種別コード

半角数字2文字以内 値は1〜20

20

種別名 14バイト以内

14バイト以内(全角7 or半角14)

21

分類項目1ラベル名

14バイト以内(全角7 or半角14)

22

分類項目1名

14バイト以内(全角7 or半角14)

23

分類項目2ラベル名

14バイト以内(全角7 or半角14)

24

分類項目2名

14バイト以内(全角7 or半角14)

25

分類項目3ラベル名

14バイト以内(全角7 or半角14)

26

分類項目3名

14バイト以内(全角7 or半角14)

27

完了期限日付

yyyy/mm/dd

28

完了期限時刻

hh:mm:ss

29

問題要旨

150バイト以内(全角75 or半角150)

30

問題詳細

16kバイト以内(全角8k or半角16k)

31

対処

16kバイト以内(全角8k or半角16k)

32

関連帳票コード

半角英数字8文字をコンマで区切り最大3つ

33

進捗記事数

半角数字4文字以内 値は1〜9999

51

履歴調査者名コード

半角8文字以内

52

履歴調査者名

50バイト以内(全角25 or半角50)

53

履歴記入日付

yyyy/mm/dd

54

履歴記入時刻

hh:mm:ss

55

進捗状況コード

半角数字2文字以内 値は1〜20

56

進捗状況名

14バイト以内(全角7 or半角14)

57

調査記事

800バイト以内(全角400 or半角800)

58

履歴を入力したサーバコード

障害票データの並

データはフィールド名コードの順(昇順)に並べます。データがない場合でもフィールド名コードは必ず付加されます。

障害票データの構成を以下に示します。

◆注意事項


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