Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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付録D 資源の見積り> D.3 director資源の見積り

D.3.5 directorのメモリ使用量

directorのメモリ使用量の見積り式について説明します。

■共用メモ

共用メモリの見積り式について以下に示します。

定義単位

変動要因

サイズ(バイト)

コマンド情報格納領域

固定

1,000,000

■ローカルメモ

ローカルメモリの見積り式について以下に示します。

定義単位

変動要因

サイズ(バイト)

起動時のメモリ使用量

  • 検索依頼の同時受付最大件数(注1)
  • 総レコード件数

4,500,000 + 150,000 × 検索依頼の同時受付最大件数 + (154 + 検索依頼の同時受付最大件数)×総レコード件数

検索依頼時に変動するメモリ使用量

  • 検索依頼の同時受付最大件数(注1)
  • 平均ヒット件数(注2)
  • 平均検索式サイズ
  • 平均リターン式サイズ
  • 平均ソート式サイズ
  • 総レコード件数
  • レコードの標準サイズ(バイト)(注3)

( 1,100 + 平均検索式サイズ + 平均リターン式サイズ + 平均ソート式サイズ + レコードの標準サイズ + 40×平均ヒット件数)×検索依頼の同時受付最大件数

更新依頼時に変動するメモリ使用量

  • トランザクション内平均更新レコード件数(注4)
  • 最大トランザクション数(注5)
  • レコードの標準サイズ(バイト)(注3)

( 16,500 + (128 + レコードの標準サイズ)×トランザクション内平均更新レコード件数)×最大トランザクション数

注1)director用動作環境ファイルのMultiMaxで定義します。
注2)検索条件に一致するXML文書の件数です。
注3) 検索または追加/更新するレコードの標準サイズを指定します。
注4)1トランザクション内で更新する平均レコード件数を指定します。
注5)同時実行する最大トランザクション数を指定します。

ダイレクトアクセス機能を使用する場合、ローカルメモリに以下のメモリ見積り結果を追加してください。
ダイレクトアクセス機能を使用した場合に追加となるローカルメモリの見積り式について以下に示します。

定義単位

変動要因

サイズ(バイト)

起動時のメモリ使用量

  • 総レコード件数
  • ダイレクトアクセスキー定義数(注1)

(12 + 36×ダイレクトアクセスキー定義数)×総レコード件数

ダイレクトアクセスキー情報格納領域

  • 総レコード件数
  • ダイレクトアクセスキー定義数(注1)
  • 定義ごとの平均ダイレクトアクセスキーのサイズ(注2)
  • ダイレクトアクセスキー係数(注3)

Σi=1からダイレクトアクセスキー定義数 ((ダイレクトアクセスキー係数×2×総レコード件数×[平均ダイレクトアクセスキーのサイズ − log(総レコード件数)]) ×76)

※[  ]は計算した結果、1以下の場合は1とする

ダイレクト検索依頼時に変動するメモリ使用量

  • ダイレクト検索の同時依頼数(注4)
  • 平均ダイレクトアクセスキーのサイズ(注5)
  • 指定するダイレクトアクセスキー数(注6)
  • 平均リターン式サイズ
  • レコードの標準サイズ(バイト)(注7)

( 1,100 + (40 + 平均ダイレクトアクセスキーのサイズ) ×指定するダイレクトアクセスキー数 + 平均リターン式サイズ + レコードの標準サイズ) ×ダイレクト検索の同時依頼数

ダイレクト更新、ダイレクト削除依頼時に変動するメモリ使用量

  • 平均ダイレクトアクセスキーのサイズ(注5)
  • 指定するダイレクトアクセスキー数(注6)
  • トランザクション内平均更新レコード件数(注8)
  • 最大トランザクション数(注9)
  • レコードの標準サイズ(バイト)(注7)

( 16,500 + 平均ダイレクトアクセスキーのサイズ×指定するダイレクトアクセスキー数 + (128 + レコードの標準サイズ)×トランザクション内平均更新レコード件数)×最大トランザクション数

注1)director用動作環境ファイルのDirectKeyListFileで指定した、ダイレクトアクセスキー定義ファイルに記述したダイレクトアクセスキー名の数です。
注2)ダイレクトアクセスキー定義ごとのダイレクトアクセスキーの平均サイズです。平均サイズとは、格納レコードごとに含まれている定義ごとのダイレクトアクセスキーのサイズを平均した値です。
注3)ダイレクトアクセスキーの内容によって、下記の“ダイレクトアクセスキー係数”の情報を参考にして設定してください。
注4)ダイレクト検索を同時に依頼する最大件数です。
注5)指定するダイレクトアクセスキーの平均サイズです。平均サイズとは、指定するダイレクトアクセスキーのサイズを平均した値です。
注6)一度のダイレクト検索依頼で指定する、ダイレクトアクセスキーの数です。
注7)検索または追加/更新するレコードの標準サイズを指定します。
注8)1トランザクション内で更新する平均レコード件数を指定します。
注9)同時実行する最大トランザクション数を指定します。

ダイレクトアクセスキー係数

ダイレクトアクセスキーの内容

ダイレクトアクセスキー係数値

キーの後半に値の変化が多い
例:000001、000002、000012、000125など

0.4〜0.6

キーの前半に値の変化が多い
例:100-001、210-001、321-001など

0.6〜0.8

キーの全体に値の変化が多い
例:123456、234512、912384など

0.8〜1.0

ダイレクトアクセスキーの内容(ばらつき度合い)により、実際のメモリ使用量が見積り結果より大きくなる場合があります。そのため、必ず実機で測定し、確認してください。

見積り例

ローカルメモリの見積り例を以下に示します。

変動要因が以下の条件の場合

起動時のメモリ使用量

4,500,000 + 150,000×100 + (154 + 100)×100,000 =44,900,000バイト(約43MB)

検索依頼時に変動するメモリ使用量

(1,100 + 1,024 + 1,024 + 1,024 + 4,000 + 40×100) ×100 = 1,217,200バイト(約1.2MB)

更新依頼時に変動するメモリ使用量

(16,500 + (128 + 4,000)×10) × 100 = 5,778,000バイト(約5.6MB)

ダイレクトアクセス機能を使用する場合、上記の見積り結果に以下の見積り結果を追加します。

 ダイレクトアクセス機能を使用する時の追加となる変動要因が以下の条件の場合

起動時のメモリ使用量(ダイレクトアクセス機能追加分)

(12+36×3)×100,000 = 12,000,000バイト(約12MB)

ダイレクトアクセスキー情報格納領域

 (0.4×2×100,000×[4 - log(100,000)]×76)
 + (0.6×2×100,000×[6 - log(100,000)]×76)
 + (0.4×2×100,000×[12 - log(100,000)]×76)
= 57,760,000バイト(約55MB)

ダイレクト検索依頼時に変動するメモリ使用量

(1,100 + (40 + 12)×10 + 1,024 + 4,000)×100 = 664,400バイト(約0.7MB)

ダイレクト更新依頼時に変動するメモリ使用量

(16,500 + 12×10 + (128 + 4,000)×1)×100 = 2,074,800バイト(約2MB)

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