Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第3部 SSLによる暗号化通信

 本部では、SSLによる暗号化通信を行う方法を説明しています。

暗号や署名処理を行うためには、証明書や秘密鍵を管理する環境の構築が必要です。Interstageでは以下の3つの環境を使い分けています。利用するサービスと状況に応じ、選択してください。

本バージョンでは、Interstage証明書環境の利用を推奨します。

■ Interstage証明書環境(推奨)

複数のサービスで共有でき、証明書や秘密鍵を一括管理することができます。また、Interstage管理コンソールから参照することができます。
環境構築方法については、“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照してください。
注) 以下のパッケージが必須です。

■ SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境

SMEEコマンドを使用し、サービス単位に環境を構築します。
環境構築方法については、“SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用”を参照してください。
注) 以下のパッケージが必須です。

■ キーストア

Java暗号化関連のパッケージのJSSE(Java Secure Socket Extension),JCE(Java Cryptography Extension)を使用しています。
サービス単位に環境を構築します。

各サービスで利用できる環境を以下に示します。

サービス名

Interstage証明書環境

証明書/鍵管理環境

キーストア

Interstage HTTP Server

×

CORBAサービス(クライアントパッケージを除く)

×

CORBAサービス(クライアントパッケージ)

×

×

SOAPクライアント

×

Servletサービス

×

×

InfoProvider Pro

(注3)

×

InfoDirectory

×

×

EJBサーバ、EJBクライアント

×

×

Interstage JMS(クライアントパッケージを除く)

(注1)

(注1)

×

Interstage JMS(クライアントパッケージ)

(注2)

(注2)

×

イベントサービス

(注1)

(注1)

×

Portable-ORB

×

×

Smart Repositoryサーバ

×

×

Smart Repositoryクライアント

×

×

ebXML Message Service

×

Interstage シングル・サインオン

(注4)

(注4)

×

○:利用可能 ×:利用不可
注1)CORBAサービス(クライアントパッケージを除く)において構築した環境を使用します。
注2)CORBAサービス(クライアントパッケージ)において構築した環境を使用します。
注3)SSLライブラリにSMEE3を使用する場合、利用可能です。
注4)Interstage HTTP Server、またはInfoProvider Proにおいて構築した環境を使用します。

サービスが利用可能かは、製品に依存します。

 なお、V6.0以前に作成された環境でSSLによる暗号化通信を行っている場合には、旧マニュアルの“SSLによる暗号化通信”を参照してください。


下へ第6章 Interstage証明書環境の構築と利用
下へ第7章 SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用
下へ第8章 Interstage HTTP ServerでSSLを利用する方法
下へ第9章 CORBAサービスでSSLを利用する方法
下へ第10章 J2EEでSSLを利用する方法
下へ第11章 InfoProvider ProでSSLを利用する方法

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