Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第2部 認証とアクセス制御> 第5章 InfoProvider Proの認証とアクセス制御> 5.2 InfoProvider Proでオンライン照合を行う方法

5.2.5 オンライン照合機能ログ

 ディレクトリサーバを使用したオンライン照合機能の動作ログを採取することができます。

ログ採取方法

 オンライン照合機能ログは、ログファイルの自動生成とログファイルのローテーションにより採取します。
 ディレクトリサーバを使用する際にログファイルを複数用意し、ファイル容量によりファイルをローテーションします。InfoProvider Proの環境定義ファイルの"dirservlog"項目を指定します。
 本機能を使用しログファイルの切替えが発生した場合、最も古いログファイルは削除されます。

出力形式

ホスト名 − 認証されたユーザ名 [アクセス日時] "リクエスト" 関数名 パラメタ 結果

出力項目

出力項目名

説明

ホスト名

Webブラウザのホスト名です。
ホスト名が不明な場合(/etc/hostsにIPアドレスが登録されていない場合など)、IPアドレスが入ります。

認証されたユーザ名

ユーザ認証などで認証が必要な文書にアクセスしたときのユーザ名です。
ユーザIDとの違いは、ユーザIDは、ホストに登録された名前であるのに対し、認証されたユーザ名は、InfoProvider Proに登録された名前である点です。
設定されていない場合は、"-"が設定されます。

アクセス時刻

Webブラウザがアクセスしてきた日時です。
時刻の後ろの"+900"はグリニッジ標準時との時差を表します。

リクエスト

Webブラウザがサーバに要求してきたリクエスト(HTTPのリクエストライン)です。

関数名

InfoProvider Proが呼び出したディレクトリサーバ関数名です。

パラメタ

InfoProvider Proが呼び出したディレクトリサーバ関数に渡したパラメタの内容です。
パラメタが無い場合は出力されません。

結果

InfoProvider Proが呼び出したディレクトリサーバ関数からの結果情報です。

 Webブラウザからの1回の要求で複数のディレクトリサーバ関数を呼び出す場合は、関数名、パラメタ、結果が複数行出力されます。

出力例

10.123.112.97 - user1 [30/Nov/2001:21:04:31 +0900] "GET /cgi-bin/cgi HTTP/1.1"
    ldap_init():10.123.112.97,389,0
    ldap_set_option():0
    ldap_simple_bind_s():cn=admin,0
    ldap_search_s():o=FUJITSU,c=jp,(uid=user1),0
    ldap_first_entry():0
    ldap_get_dn():0
    ldap_simple_bind_s():cn=user1,o=fujitsu,c=jp,0
    ldap_unbind_s():0


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