Interstage Application Server 移行ガイド
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目次
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2.1 主な変更内容
Interstage Application Server V6.0での主な変更内容は以下です。
- Interstage管理コンソールの提供
J2EEアプリケーション、Webサービス、CORBAワークユニットの環境設定・運用管理操作を“Interstage管理コンソール(GUI)”で行うことができます。これまで個々のツールで行っていた各アプリケーションの環境設定や運用管理等の操作を、Interstage管理コンソールだけで行えるようになります。(注)
また、運用中の資源消費・アプリケーションの処理時間などのモニタリングも、Interstage管理コンソールで行うことができます。
Interstage管理コンソールの詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

(注) Interstage管理コンソールは、Administratorsグループ権限でのみ操作可能です。CORBAワークユニットの操作を一般ユーザ権限とする場合は、Interstage運用操作ツールを使用してください。

標準提供のWebサーバの変更
標準インストールによって提供されるWebサーバがInfoProvider ProからInterstage HTTP Serverに変更されました。
InfoProvider ProからInterstage HTTP Serverへの移行については、“Webサーバ(Interstage HTTP Server)への移行”を参照してください。
- サーブレット実行環境の変更
Tomcat 4.1ベースのサーブレット実行環境を提供します。
V5.1以前のサーブレット実行環境は、Tomcat3.1ベースのServlet実行環境を提供しています。
V5.1以前のサーブレット実行環境からの移行については、“Servletサービス(Tomcat 4.1ベースのサーブレット実行環境)への移行”を参照してください。
- J2EE実行環境の統合
Webアプリケーション(Servlet/JSP)とEJBアプリケーションの実行環境を統合し、1つのJavaVMで動作可能となりました。この実行環境をIJServerと呼んでいます。
- J2EEのデフォルトXMLパーサ
IJServerでは自動的に以下のプロパティを指定して起動されるため、デフォルトでSunのXMLパーサ(Crimson)で動作します。
-Djavax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory=org.apache.crimson.jaxp.DocumentBuilderFactoryImpl
-Djavax.xml.parsers.SAXParserFactory=org.apache.crimson.jaxp.SAXParserFactoryImpl
Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合には“J2EE ユーザーズガイド”の“動作環境のカスタマイズ”を参照してください。
- IJServerのクラスパス自動設定
IJServerのクラスパスは内部的に自動的に設定されます。CORBAアプリケーションのライブラリとしてはプレインストール型Javaライブラリがクラスパスに常に設定され、Portable-ORB用のライブラリは使用できませんが、V5.1以前のサーブレットでPortable-ORB用のライブラリで動作させていたアプリケーションをV6.0のIJServerでそのまま動作させることができます。CORBAサービスの環境定義を変更する場合にはプレインストール型の設定を変更してください。IJServerのクラスパスの詳細は、“J2EE ユーザーズガイド”の“IJServerのファイル構成”を参照してください。

Fujitsu XMLプロセッサのインストール
旧バージョンにおいて、自動インストールされていたFujitsu XMLプロセッサは、本バージョンの標準インストールまたはカスタムインストールでは、自動インストールされなくなりました。
そのため、Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合は、別途インストール作業が必要です。
詳細については、“インストールガイド”の“Fujitsu XMLプロセッサのインストールについて”を参照してください。
■提供を停止した機能
また、Interstage Application Server Standard Edition、Enterprise Edition V5.1まで提供していました以下の機能は、提供を停止しました。
- HTMLページ編集サービス(WebGateway)
- Servletサービス(Interstage V2)

V5.1までに上記の機能をインストールしていた場合は、バージョンアップによる上書きインストールを行うことで、継続して使用することができます。
ただし、アンインストールを行った場合は、上記の機能もアンインストールされます。
再度、上記の機能を使用する場合には、V5.0またはV5.1のインストーラで上記の機能をインストールした後に、バージョンアップによる上書きインストールを行ってください。
2.1.1 Webサーバ(Interstage HTTP Server)への移行
2.1.2 Servletサービス(Tomcat 4.1ベースのサーブレット実行環境)への移行
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