Interstage Application Server Webサーバ運用ガイド (Interstage HTTP Server編) |
目次
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第1章 機能 |
Interstage HTTP Serverでは、アクセス数、転送量、通信プロセスの状態など、Webサーバに関するさまざまな動作状態を表示し、確認することができます。
サーバステータスの監視機能を運用する場合、Webサーバの動作が遅くなることがあります。
表示内容、設定方法、および運用手順について、以下に示します。
サーバステータスの監視機能では、以下の項目の動作状態を表示します。
Interstage HTTP Server全体の動作状態が以下の例のように表示されます。
上記で表示された各項目の意味を以下に示します。
項目名 |
意味 |
備考 |
|
Server Version |
Serverヘッダフィールドに設定されているサーバ情報 |
|
|
Server Built |
Interstage HTTP Serverのコンパイル日時 |
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Current Time |
現在の日時 |
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Restart Time |
Interstage HTTP Serverの起動日時 |
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Parent Server Generation |
Interstage HTTP Serverの再起動回数 |
(注1) |
|
Server uptime |
Interstage HTTP Serverの連続稼働時間 |
|
|
Total accesses |
Interstage HTTP Serverの起動時刻からの総アクセス数 |
(注2) |
|
Total Traffic |
Interstage HTTP Serverの総転送量 |
(注2) |
|
|
u |
ユーザ時間(秒) |
(注2) |
s |
システム時間(秒) |
(注2) |
|
cu |
通信プロセスのユーザ時間(秒) |
(注2) |
|
cs |
通信プロセスのシステム時間(秒) |
(注2) |
|
|
Interstage HTTP Server全体のCPU使用率(%) |
(注2) |
|
requests/sec |
Interstage HTTP Serverの平均毎秒リクエスト数 |
(注2) |
|
B/second |
Interstage HTTP Serverの平均毎秒転送量 |
(注2) |
|
B/request |
Interstage HTTP Serverのリクエストあたりの転送量 |
(注2) |
|
requests currently being processed |
Interstage HTTP Serverで処理中のリクエスト数 |
|
|
idle servers |
Interstage HTTP Serverが生成した待機中の通信プロセス数 |
|
注1)Interstage HTTP Serverでは、サポートしていないため、無効です。常に“0”と表示されます。
注2)サーバステータス情報の拡張表示を行う場合(環境定義ファイル(httpd.conf)のExtendedStatusディレクティブに“On”を指定した場合)に表示されます。
Interstage HTTP Serverが生成した通信プロセスの状態が以下の例のように表示されます。この表示は、スコアボードと呼ばれます。
スコアボードには、通信プロセスの番号(Srv)の順に、Windows(R)の場合は2048個、Solaris OE/Linuxの場合は4096個の通信プロセスの状態がキーによって1つずつ表示されます。
上記のスコアボードの例の場合は、通信プロセスが以下の状態であることを意味します。
通信プロセスの状態を示すスコアボードのキーとその意味を以下に示します。
意味 |
|
"_" Waiting for Connection |
待機中 |
"S" Starting up |
起動中 |
"R" Reading Request |
リクエストの読込み中 |
"W" Sending Reply |
リクエストの応答中 |
"K" Keepalive (read) |
Keep-Alive接続中 |
"D" DNS Lookup |
DNSでホスト名を検索中 |
"L" Logging |
ログファイルの書込み中 |
"G" Gracefully finishing |
− (注) |
"." Open slot with no current process |
未起動 |
注)Interstage HTTP Serverでは、サポートしていないため、無効です。
各通信プロセスに対応するInterstage HTTP Serverの動作状態が以下の例のように表示されます。
上記で表示された各項目の意味を以下に示します。
項目名 |
意味 |
備考 |
Srv (Child Server number - generation) |
通信プロセスの番号 - 再起動した回数 |
(注1) (注2) |
PID (OS process ID) |
通信プロセスのプロセス番号 |
(注3) |
Acc (Number of accesses this connection / this child / this slot) |
コネクション数 / 通信プロセスのアクセス数 / 総アクセス数 |
(注1) |
M (Mode of operation) |
通信プロセスの状態 (“通信プロセスの状態”を参照) |
|
|
CPU使用率(秒) |
(注1) |
SS (Seconds since beginning of most recent request) |
最新リクエストの開始からの経過時間(秒) |
(注1) |
Req (Milliseconds required to process most recent request) |
最新リクエストの処理時間(ミリ秒) |
(注1) (注3) |
Conn (Kilobytes transferred this connection) |
接続転送量(Kバイト) |
(注1) |
Child (Megabytes transferred this child) |
通信プロセス転送量(Mバイト) |
(注1) |
Slot (Total megabytes transferred this slot) |
総転送量(Mバイト) |
(注1) |
Host |
クライアントのIPアドレス |
(注1) |
VHost |
Interstage HTTP Serverのホスト名 |
(注1) (注4) |
Request |
リクエストの内容 |
(注1) |
注1)サーバステータス情報の拡張表示を行う場合(環境定義ファイル(httpd.conf)のExtendedStatusディレクティブに“On”を指定した場合)に表示されます。
注2)Interstage HTTP Serverでは、“再起動した回数”はサポートしていないため、無効です。常に“0”と表示されます。
注3)Windows(R)の場合は、無効です。常に“0”と表示されます。
注4)Windows(R)の場合は、無効です。常に“(unavailable)”と表示されます。
サーバステータスの監視機能は、環境定義ファイル(httpd.conf)で設定します。設定方法については、“サーバステータスの監視”を参照してください。
サーバステータス監視機能を運用する場合、ネットワーク上の悪意のある人(またはマシン)がそのサーバステータスをのぞき見る脅威があります。このような脅威に備え、以下のように設定することをお勧めします。
サーバステータスの監視機能を運用する場合、クライアントからWebブラウザで任意のURLにアクセスすることで、上記の表示内容の動作状態を表示します。
http://ホスト名:ポート番号/パス |
Webブラウザ(クライアント)でInterstage HTTP ServerのIPアドレス“192.168.1.1”と<Location>セクションに指定したURL“/apache-status”を指定して、サーバステータス情報を表示する場合
Webブラウザ(クライアント)でInterstage HTTP ServerのIPアドレス“192.168.1.1”と<Location>セクションに指定したURL“/apache-status”を指定して、サーバステータス情報を表示する場合
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