Symfoware Server SQLビギナーズガイド - FUJITSU -
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第5章 複数の表を関連づけて操作する方法

5.1 複数の表から新たな表を導出する

複数の表を関連づけてデータを取り出すには、表式のFROMに表名をコンマ(,)で区切って並べて指定します。複数の表名を指定した場合、FROM句の結果で新たな表が導出されます。この導出された表からデータの取り出しが行われます。複数の表名を指定した場合に、どのような表が導出されるかを以下に示します。

 

FROM句に、m1行n1列の表、m2行n2列の表、…を指定した場合に導出される表は以下の図のように(m1×m2×…)行(n1+n2+…)列の表になります。

複数の表からデータを取り出す例を以下に示します。

 

FROM句にTBL1とTBL2の複数の表名を指定します。これらの表のスキーマ名はSCMとします。
SELECT  …  FROM SCM.TBL1, SCM.TBL2

[図:FROM句に2つの表名を指定した場合に導出される表]

FROM句に2つの表名を指定した場合、FROM句の結果により導出される表は、2つの表の列と行のすべてを組み合わせた結果となります。これを表の“拡張直積”と呼びます。FROM句に3つ以上の表名を指定した場合にも同じです。すなわち、結果の列数は、指定した表の列数の総和となります。行数は、指定した表の行数の積となります。列の順序は、表の指定順で表中の列の順序となります。


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