Interstage Application Server 移行ガイド
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第5章 Interstage Application Server V3以前からの移行> 5.1 J2EEアプリケーションの移行

5.1.1 運用方法の違い

 Interstage V3での運用方法と、J2EEとしての運用方法との違いを下表に示します。

 

Interstage V3

J2EE

パッケージ化

以下のように、アプリケーションごとにそれぞれ1つのアーカイブファイルとして流通することができます。

EJBアプリケーション:EJB JARファイル
Webアプリケーション:WARファイル

以下に示すようなアプリケーションごとに作成されたアーカイブファイルを、さらにEnterprise ARchive (EAR)ファイルとしてパッケージ化することによって、運用で使用するアプリケーションすべてを1つのアーカイブファイルとして流通することができます。

EJBアプリケーション:EJB JARファイル
Webアプリケーション:WARファイル
J2EEアプリケーションクライアント:クライアントJARファイル
resource adapter:RARファイル

JNDI

JavaアプリケーションやWebアプリケーションから、JNDIを使用してEJBやJDBCにアクセスする場合、以下のようにJNDIのサービスプロバイダを使い分ける必要があります。

<EJBにアクセスする場合>
com.fujitsu.interstage.ejb.jndi.FJCNCtxFactoryForClient

<JDBCにアクセスする場合>
・SymfoWAREでは
 com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory
・Oracleでは
 com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory

J2EEアプリケーションクライアントやWebアプリケーションから、JNDIを使用してEJBやJDBCにアクセスする場合、以下の設定をすることによってJNDIのサービスプロバイダを使い分ける必要はありません。

<J2EEアプリケーションクライアントの場合>
Javaに次のパラメタを指定します。java.naming.factory.initial=com.fujitsu.interstage.j2ee.jndi.InitialContextFactoryForClient

<Webアプリケーションの場合>
JServletの環境定義ファイルに以下を設定します。
com.fujitsu.interstage.jservlet.j2ee=true

セキュリティ

認証や承認を実装するには、ユーザがおのおのの手法でセキュリティの機構を実装する必要があります。

InfoDirectoryを使用したセキュリティ機構によって、J2EEアプリケーションのユーザを一元管理し、J2EE全体で統一された認証や承認の仕組みを実装することができます。

J2EEアプリケーションクライアント

JAXPを使用したXMLファイルの解析には、Fujitsu XMLプロセッサが使用されています。

XMLプロセッサに、Java標準 JAXP、またはFujitsu XMLプロセッサが使用できます。
初期状態では、Java標準 JAXPが利用されます。Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合は、以下の環境変数の設定を行ってください。

<環境変数CLASSPATH>

システムドライブ: Program Files\Common Files\FujitsuXML\xmlpro.jar
システムドライブ: Program Files\Common Files\FujitsuXML\xmltrans.jar

)環境変数を設定する場合は、"C:\Interstage\J2EE\lib\isj2ee.jar"の設定値よりも前に設定する必要があります。


/opt/FJSVxmlpc/lib/xmlpro.jar
/opt/FJSVxmlpc/lib/xmltrans.jar

)環境変数を設定する場合は、"/opt/FJSVj2ee/lib/isj2ee.jar"の設定値よりも前に設定する必要があります。


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