Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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付録A ロードバランス機能を利用した場合の設計> A.4 高信頼化システムの設計

A.4.2 ロードバランス機能での縮退

 複数のサーバを同一システムとして処理を並列に行い、サーバ故障時は当該サーバを切り離して、残りのサーバで運用を行います。
 複数のサーバを1つのシステムとして使用できるため、業務に対する負荷を分散させることができます。そのため、大規模なシステムを構築する場合に適しています。

 Interstage Application Server Enterprise Editionのロードバランスによる縮退を利用した高信頼化システムを構築する場合、以下の選択肢があります。

 以下に組み合わせを示します。

DB使用形態

DB未使用

DB非共用

DB共用

使用DBMS

――――

DBMS製品

ノード間でのDB共用に対応したDBMS製品

パターン

パターン1

パターン2

パターン3


 DB共用型については、クラスタシステムが必要となります。

業務復旧までの時間

 DB共用を使用していない場合は、ノードダウン時も業務が停止することはありません。
 DB共用の場合は、ダウンしたサーバで使用していたテーブルに関しては、復旧まで約数十秒必要です。ただし、トランザクション数によってはさらに時間がかかる場合もあります。

 以降では、上記のパターンについて説明します。


下へA.4.2.1 パターン1 (DB未使用)
下へA.4.2.2 パターン2 (DB非共用)
下へA.4.2.3 パターン3 (DB共用)

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