Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第4章 クラスタサービスの環境設定手順> 4.6 クラスタサービスの設定> 4.6.4 SunClusterの場合

4.6.4.1 状態遷移用メソッドの修正

■状態遷移用メソッドのサンプル

 Interstageでは状態遷移用メソッドを利用し、Interstageの起動/停止および切り替え処理を行います。Interstageでは以下のディレクトリ配下に状態遷移用メソッドのサンプルを提供します。使用者は状態遷移用メソッドを環境に合わせて修正する必要があります。

/opt/FJSVisas/etc/HA/SunCluster

 Interstageでは以下の状態遷移用メソッドのサンプルを提供します。

■サンプルの利用方法

 使用者は以下の手順で状態遷移用メソッドの修正を行います。

  1. 状態遷移用メソッドの複写
  2. 状態遷移用メソッドの内容の修正

[状態遷移用メソッドの複写]

 Interstageより提供しているすべての状態遷移用メソッドのサンプルを使用者の任意のディレクトリ配下に複写してください。また、当該メソッド名がInterstage以外で使用するメソッド名と同名の場合、当該メソッド名を変更するか、Interstage以外で使用するメソッド名を変更してください。


 INTERSTAGE_start_netを/var/is_ha配下に複写する場合

 # cp /opt/FJSVisas/etc/HA/SunCluster/INTERSTAGE_start_net /var/is_ha

[状態遷移用メソッドの内容の修正]

 複写した状態遷移用メソッドの内容の修正方法を以下に説明します。

■INTERSTAGE_start_net,INTERSTAGE_stop_net,INTERSTAGE_abort_netの修正

 以下の修正を行ってください。
 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 また、INTERSTAGE_start_netに関しては、以下の場合、修正を行ってください。
 ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリが何らかの異常で停止した場合でも、待機側に切り替えたくない場合は、状態遷移プロシジャ内のIS_ISV_WATCH_MODEに"0"を設定してください。通常は"1"が設定されており、切り替えの対象となっています。切り替えたい場合は、修正の必要はありません。

ネーミングサービスまたはインタフェースリポジトリが異常終了しても、クラスタサービスを切り替えたくない場合

 IS_ISV_WATCH_MODE="0"

■OTS_RMP_listの修正

 データベース連携サービスを利用する場合には、当ファイルを修正する必要があります。運用ノードで起動するリソース管理プログラムへのパスおよびリソース定義名を設定します。そのため、以下の修正を行ってください。
 “DEF_NAME"に起動するリソース管理プログラムへのパスおよびリソース定義名を記述してください。

/home/ots/resource1 を resource1 で、/home/ots/resource2 を resource2で起動したい場合

 DEF_NAME="/home/ots/resource1 resource1 /home/ots/resource2 resource2"

■OTS_RMP_start_net,OTS_RMP_stop_net,OTS_RMP_abort_netの修正

 データベース連携サービスを利用する場合には、以下の修正を行ってください。
 なお、"SVC_PROG_TAG"については、特に修正する必要はありません。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “OTS_RMP_LIST_FILE"に"OTS_RMP_list"ファイルを絶対パスで設定してください。

 OTS_RMP_LIST_FILE="OTS_RMP_listファイル名"

■TDWU_list,EJBWU_listの修正

 ワークユニットを使用する場合、運用ノードで起動するワークユニット名および切り替え時に引き継ぐワークユニット名を設定します。そのため、以下の修正を行ってください。
 “WU_NAME"に起動および引き継ぐワークユニット名を記述してください。
 また、トランザクションアプリケーションのワークユニット、ラッパーワークユニットおよびユーティリティワークユニットは、TDWU_listを修正し、EJBアプリケーションのワークユニットについては、EJBWU_listを修正してください。

WU1,WU2を起動および引き継ぎを行いたい場合

  WU_NAME="WU1 WU2"

記述するワークユニット名はブランクで区切ってください。

■TDWU_start_net,TDWU_stop_net,TDWU_abort_netの修正

 ワークユニットを使用する場合、以下の修正を行ってください。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “WU_LIST_FILE"に"TDWU_lists"ファイルを絶対パスで設定してください。

 WU_LIST_FILE="TDWU_listファイル名"

■EJBWU_start_net,EJBWU_stop_net,EJBWU_abort_netの修正

 以下の修正を行ってください。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “WU_LIST_FILE"に"EJBWU_list"ファイルを絶対パスで設定してください。

 WU_LIST_FILE="EJBWU_listファイル名"

■ES_listの修正

 イベントサービスを利用する場合には、当ファイルを修正する必要があります。
 運用ノードで起動するユニット名、イベントチャネルグループ名を設定します。そのため、以下の修正を行ってください。
 “ES_UNIT"に起動する拡張ユニットのユニット名を半角ブランクで区切って記述してください。
 “ES_CHNL"に起動するイベントチャネルグループ名を半角ブランクで区切って記述してください。

ユニットext01、ext02、およびイベントチャネルグループmix、mix1を起動したい場合

 ES_UNIT="ext01 ext02"
 ES_CHNL="mix mix1"

■ES_start_net,ES_stop_net,ES_abort_netの修正

 イベントサービスを利用する場合には、以下の修正を行ってください。
 なお、“SVC_PROG_TAG"については、特に修正する必要はありません。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “ES_LIST_FILE"に"ES_list"ファイルを絶対パスで設定してください。

 ES_LIST_FILE="ES_listファイル名"

■SOAP_start_net,SOAP_stop_net,SOAP_abort_netの修正

 以下の修正を行ってください。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 使用するJava環境に合わせて設定してください。

 JAVA_HOME="Javaのインストールパス"

■INTERSTAGE_fm_monitorの修正

 Interstageではフォルトモニタ用のプログラム(INTERSTAGE_fm_monitor)を提供します。以下の修正を行ってください。
 なお、"SVC_ PROG_TAG"については、特に修正する必要はありません。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “INTERSTAGE_SERVICE"にデータサービス名を設定してください。現状"INTERSTAGE"が設定されています。

 INTERSTAGE_SERVICE="データサービス名"

■INTERSTAGE_fm_start,INTERSTAGE_fm_stopの修正

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “FAULT_PROG"にフォルトモニタ用のプログラムファイルを絶対パスで設定してください。

 FAULT_PORG="フォルトモニタ用プログラム絶対パス"

 “SVC_PROG_TAG"にプロセス監視機能に登録するネームタグを設定してください。

 SVC_PROG_TAG="ネームタグ"

■SOAP_fm_start,SOAP_fm_stopの修正

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “FAULT_PROG"にフォルトモニタ用のプログラムファイルを絶対パスで設定してください。

 FAULT_PORG="フォルトモニタ用プログラム絶対パス"

 “SVC_PROG_TAG"にプロセス監視機能に登録するネームタグを設定してください。

 SVC_PROG_TAG="ネームタグ"

■SOAP_fm_monitorの修正

 Interstageではフォルトモニタ用のプログラム(SOAP_fm_monitor)を提供します。以下の修正を行ってください。

 “LHOST"に論理ホスト名を設定してください。

 LHOST="論理ホスト名"

 “INTERSTAGE_SERVICE"にデータサービス名を設定してください。現状"SOAP"が設定されています。

 INTERSTAGE_SERVICE="データサービス名"


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