Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド

5.1.2.2 LoginContextのインスタンス化

　次に、LoginContextのインスタンス化を行います。コードを以下に示します。

LoginContext loginContext = new LoginContext("com.fujitsu.interstage.sso",
                                             subject,  myHandler);

　"com.fujitsu.interstage.sso"は、ログイン構成ファイルでシングル・サインオンJavaAPIが提供するログインモジュールを指定しているログイン構成のエントリ名を設定しています。ここではログイン構成のエントリ名を"com.fujitsu.interstage.sso"としています。ログイン構成、エントリ名、ログイン構成ファイルおよびログインモジュールについては“ログイン構成ファイルの作成”を参照してください。

　JDK1.3の場合、Javaアプリケーションが複数スレッドから同時にLoginContextのインスタンス化を行った場合にjava.lang.SecurityExceptionが発生する場合があります。JDK1.4を使用するか、LoginContextのインスタンス生成処理をsynchronizedにする必要があります。以下にコード例を示します。

LoginContext loginContext = null;
synchronized (LoginContext.class) {
    loginContext = new LoginContext("com.fujitsu.interstage.sso",
                                    subject, myHandler);
}