Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
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第3章 環境構築 > 3.5 運用に合わせた設定例

3.5.3 認証サーバとリポジトリサーバを複数配置し負荷分散するシステム構成

 認証サーバとリポジトリサーバを複数配置することにより、“認証サーバを複数配置し負荷分散するシステム構成”よりもクライアント台数や同時アクセス数が多い大規模向けのシステムを構成することができます。

 リポジトリサーバを更新系と参照系と用途に応じて使い分けることにより、認証処理におけるリポジトリサーバの負荷を分散することができます。また、認証サーバに複数の参照系リポジトリサーバを指定することで、運用系と待機系のリポジトリサーバを構築することができます。このシステム構成により、リポジトリサーバにトラブルが発生した場合でも運用を継続することができます。なお、更新系リポジトリサーバのSSOリポジトリの情報を更新した場合は、InfoDirectoryのシャドウイング機能を使用することにより参照系リポジトリサーバのSSOリポジトリへ更新内容を自動的に反映することができます。シャドウイング機能の詳細については、“InfoDirectory使用手引書”を参照願います。

 業務サーバ/認証サーバ/リポジトリサーバは、別々のマシン上に構築します。

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 上記の設定例では、“autneticate_server1.fujitsu.com”と“autneticate_server2.fujitsu.com”の認証サーバを配置します。ロードバランサには、それぞれの認証サーバのホスト名を設定するのではなく、“autneticate_server.fujitsu.com”という論理的な1つのホスト名を設定します。また、2台の参照系リポジトリサーバの一方に負荷が集中しないように考慮し、各認証サーバが最初に接続する参照系リポジトリサーバを変更しています。

 (正)は優先して接続される参照系リポジトリサーバのことを指します。
 (副)は(正)がダウンしていた場合に接続される参照系リポジトリサーバのことを指します。

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本システム構成では、以下に示す点について注意してください。

 InfoDirectoryのシャドウイング機能の設定や“サプライヤ”のDSA、“コンシューマ”のDSAの作成方法については“InfoDirectory使用手引き”−“D.3 シャドウイング設定”を参照してください。
 ロール情報更新コマンド(ssorfinfsv)の詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


下へ3.5.3.1 基本認証による運用を行う場合
下へ3.5.3.2 証明書認証による運用を行う場合
下へ3.5.3.3 利用者ごとに基本認証と証明書認証による運用を使い分ける場合
下へ3.5.3.4 基本認証と証明書認証の両方の認証方式を使用し強固なユーザ認証を行う場合

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